北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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本日(14日)、あの米朝会談が行われてからまだ2日しか経っていない。
私が電子版を読んでいる新聞各紙のうち、『産経』をのぞいた、『朝日』『毎日』『日経』の3紙がいわゆる有識者のよる『座談会』でこの米朝会談の評価を語らせている。
 
こういった『座談会』というのは、重要な問題だが、物事が複雑であり(新聞社としての)評価を打ち出すことが困難である場合に、よく取られる手法である。

いろんな見解の有識者を適当(適切?)にミックスして出席させれば、ある程度、『両論』を反映させることができ、後で『予想が外れた場合』などに、『新聞社としての責任』をあまり問われないですむ、便利な手法なのであろう。

だが、それにしてその新聞社自身の内部で評価が全く、対立してたり、収拾のつかない状態である場合は、このような『座談会』自体を開くことができない。



『産経新聞』などは、まさにそうした状態なのだろう。ネットでは、『産経より』の有名人で、『トランプは偉い』『100点満点だ』に近いようなことを書いている者もいれば、逆に、『金正恩にやられた』みたいに受け止めている者もいるようだ。

こうした状況では、座談会を開いてみても、悪罵の投げ合いになりかねない?ので、『座談会』を掲載していないのだろうか?

そういう意味では、今月の下旬にいつも発売される『月刊Hanada』や『WiLL』等がどのような編集をするのか、見ものではある。

これまでの『月刊Hanada』流でいえば、『トランプ100点満点』『トランプに最も近い安倍首相も100点満点』というような、ある種、半分冗談とも思えるような『悪ふざけ』の編集というのが、この雑誌の持ち味であったが(そもそも、『月刊Hanada』という雑誌名自体が、『Hanako』のパロディみたいなタイトルであった)、そんな悪ふざけが、今度も号でも通用するのかどうかが、ポイントではあろう。



それで、今回、『朝日』『毎日』『日経』の3紙に掲載されていた座談会に目を通した。
興味深いのは、『朝日』と『日経』とでほとんど座談会に登場するメンバーが同じだったことだ。


『朝日』では、(東京本社、デジタル版の)13面に『米朝会談が開いた扉』と題する座談会が掲載されていた。
出席者は、前駐米大使の佐々江賢一郎氏、慶応大学教授の渡辺靖氏、早稲田大学教授の李鐘元(リー・ジョンウォン)氏の3人。

それが、『日経』では、デジタル版の10面に南山大学教授の平岩俊司氏、前駐米大使の佐々江賢一郎氏、早大大学院教授(という肩書になっていた)李鐘元(リー・ジョンウォン)氏の3人であった。タイトルは『首脳会談識者座談会』となっている。

御覧のようにメンバーが渡辺靖氏(この人は、トランプ大統領に対する評価が結構、厳しい方だと認識している)が南山大学教授の平岩俊司氏(この人は、NHKで愛用されている人物で、インパクトのあるような発言はほとんどなさらない方という印象を勝手に持っている。もっとも、私自身、朝鮮問題のまじめなウオッチャーでも必ずしもないのだけど…)に代わっているという違いがある。


それだけでなく、『日経新聞』の座談会ではよせばよいのに、『今回の米朝首脳会談と共同声明をどう採点しますか』という、『まるでNHKみたいじゃないですか』といった印象を受けかねない『つまらない質問』を最初にしている。

これに対して、佐々江氏は『60〜70点だ』、李氏は『あえて言うなら試験の第1問だけ解いた状態で、その段階で落第点は付けづらい。とりあえず60点だ』、そして、平岩氏は『首脳会談だけでの評価は難しいが60点だ』と答えている。
(李氏の回答などを見ると、いかに乱暴な質問かわかろうものだが、こんな質問を出すこと自体が、『米朝会談は想定の範囲内』『安倍政権に打撃を与えるような結果では、決してない』というようなコンセプトで、この座談会を設定しているのではないかという疑惑をかきたてる。)


それに対して、この『日経』の座談会に登場していない渡辺氏は、(『朝日』の座談会のほうで)いろいろ面白いことを言っている。

例えば、『ボルトン大統領補佐官やポンぺオ国務長官のようなタカ派と言われる人たちが、よくこのレベルで納得したものだと感じる。彼らは国内でどう説明するのだろう』
『トランプ氏にとっては、核を持つ北朝鮮が現実的な脅威になったことや、選挙を控えた国内の事情もある。加えて自身に降りかかるロシア疑惑から国民の目をそらす狙いもあったのではないか』
『少し心配なのは、トランプ氏の北朝鮮への関心が続くかどうかということ。あれほどこだわっていたメキシコ国境の壁の問題も、最近は以前ほど聞くことがない。北朝鮮についても今後、同じようになるかもしれない』などと発言している。


なお、本日の『朝日新聞』の紙面で興味深いのは、実は、先の座談会とは別に10面に小此木正夫・慶応大学名誉教授のインタビュー記事が載っていることである。
(後に述べるが、『毎日新聞』では、この小此木氏と、中西寛・京都大学教授が二人で話している。タイトルは、『米朝首脳会談・識者座談会』となっている。)


小此木氏というのは、今回、NHKの会談当日の放送でも解説をするのを聞いていたが、結構、赤裸々に自分の思うところを述べていた。
なぜ、『朝日新聞』が小此木氏を座談会のメンバーにしなかったのかが、気になる。

もっとも、座談会というのは、2人が3人、あるいはそれ以上と人数が増えるほど、議論のポイントが見えなくなる。
ましてや、『日経新聞』のように、点数を付けさせて、『安倍内閣のやっていることに間違いはない』という議論にリードさせるためのもの?であれば、『米朝会談』に含まれたさまざまな問題点などはかき消されてしまう。
(まあ、小此木教授の日程をおさえることができなかった、というだけの話かもしれないが…。)


私が、今日読んだ座談会(一部、インタビュー含む)記事のなかでは、この『毎日新聞』の記事が一番、面白かった。
そこで、これについて後篇でとりあげてみたい。
(つづく)









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