北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨日(16日)の『毎日新聞』夕刊に次のような記事が出ていた。

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これは、『テレビ報道記者』と名乗られておられる金平茂起氏の『週刊テレビ評』と題するコラム。
『あまりにも意図が見え見えなテレビショーを見せつけられたような12日の米朝首脳会談。』という書き出しのこの文章。
『テレビ記者である僕はこの出来事をテレビ論としても見る。』と書かれている。


だが、どうにも(私としては)納得しがたいこんな部分がこの文章の中心部分を占めている。


<テレビというメディアには元来、歴史的事象を映像として記録・定着する機能が備わっていた。「ベルリンの壁崩壊」や「ソ連崩壊」が記録されたのと同じ文脈で、つまり冷戦の残滓(ざんし)の払拭(ふっしょく)へ向け米朝トップが和解・協調のポーズを世界中にさらした意味は大きい。>
 
<トランプ氏、金正恩氏という人物がどんなにめちゃくちゃであろうがなかろうが、客観的な事実として、米朝は1953年の朝鮮戦争休戦協定のまま、法的には交戦国が対峙(たいじ)している関係にあり、その2国のトップが史上初めて直接、顔と顔を突き合わせて会い、笑顔を見せ、言葉を交わし、握手をした。この事実は間違いなく歴史的である。

共同声明が空虚だとかいう批判は、むしろ空虚だ。今後の展開で、もし深刻な対立が再燃し、米国が北朝鮮を軍事攻撃するような事態があったとしたら、あの握手のシーンを世界の人々は幾度も想起し、そして絶望することになるだろう。>


この文章の中の『共同声明が空虚だとかいう批判は、むしろ空虚だ。』という表現は、勢い余って書いたものなのだろうか?

『この事実は間違いなく歴史的である。』と書かれているが、どのような『歴史』になるのか、この瞬間では、誰にもわからない。


『ベルリンの壁崩壊』や『ソ連崩壊』にしても、その裏にはかなりの無理・矛盾があることは、今では逆に明らかではなかろうか?

ゴルバチョフやエリツィンらが、かなり強引に『ソ連邦崩壊』へと事態を進ませてしまったがために、その後、民族の血で血を洗うような抗争・虐殺が『ソ連邦の勢力圏内』の各地で起こり、逆に今、プーチンが『ロシアの栄光を取り戻した』と言われて(もちろん、『圧制』下にあることもまたたしかではあるが)、それなりの『人気』『支持』を固める原因にもなってしまっている。


そのように考えると『歴史的である』から、『共同声明が空虚だとかいう批判は、むしろ空虚だ。』と言っているかのように聞こえる金平氏のこの文章は、『乱暴』だと言わざるを得ない。
とは言え、この文章は(ある種の)『自己矛盾』もはらんでいる。


<40歳ほども年の離れた2人の背景事情こそが重要だ。とりわけ、金正恩氏の表情から何を読み取るか。彼の視線はときおり自信なさそうだった。>
このようにも書いている。

私自身もそう感じた。
(まさに、細部にこと真実は宿るというべきか。また、テレビの特に『生放送』というのは、『気が抜けない』物出ることは事実だろう。)

それで、北朝鮮国内で、この『米朝会談』の模様が、国営テレビで流されたというので、その一部をNHKのニュース番組中で紹介するのを見ていたが(本当は、全部を見ないとわからないのだが)、やはり、金正恩委員長が、何度も見せていた『自信のなさそう』な表情は、完全に消されていた。

これは、むしろ、当然としか言いようがない。仮にそのようなシーンを一瞬でも放送すれば、間違いなくその責任者は、『粛清』されていたであろう。
(それにしても、こうした映像を流すNHK自体が、安倍首相の国会での答弁シーンを、自由自在に加工した、ある種の『フェイクニュース』を連日のように、放送しているのであるが…。)

ここにも、私たちが、むしろ<共同声明が空虚だとかいう批判は、むしろ空虚だ。>などといった(専門家による)『批判』を恐れず、どんどん、自分自身の感じた疑問を表明すべき意義があるのだと思う。


金平氏も、TBSテレビの(毎週、土曜日夕方の)『報道特集』などといった影響がある番組を制作しているのであるから、もう少し気をつけて、このようなコラムも書いていただきたいと感じる。
(なお、今年の4月以降、台湾にいるもので、最近の『報道特集』がどうなっているかは見ていない。また、来週、日本に『一時帰国』するので、その時確認してみたいとは思うが…。)



また、現在、上西充子・法政大学教授などが、熱心に(しかもていねいに)ツイッターで『働き方改革』法案(特に『高プロ』制度)の問題点を指摘され、国会答弁の矛盾、おかしさをおめた動画を、街頭で大型スクリーンで人々に宣伝するような活動が始まっている。


これは、『NHK』などによって、事実が歪曲されている日本の現状下では(ある意味、昔の東ドイツなどと似ている)非常に意義のある活動だと、私は思っている。
(特に、新橋などサラリーマンの集まりやすい場所でやっているところが良い。)

こういったことをやっていくことが、日本における『北朝鮮的状況』を突破し、真に『歴史的な変化』を日本でも生み出していく、原動力になるのではなかろうかと感じている。
(もちろん、金平氏も別段、こうしたことは批判しておらず、むしろ『報道特集』などでフォローしているのだと思うが…。)








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