北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

全体表示

[ リスト ]

今回の一時帰国(2週間足らずの予定)中に、映画を10本くらいは見る予定を立てていた(もっとも、いろいろな雑事が発生するので、多少本数を減らさざるを得ないかもしれない)。
最初に『孤狼の血』を見て以降、一昨日(23日)までに既に2本を見た。

見た順番に感想を書いていっても良いのだが、今回は、より記憶の鮮明な(後に見た)『万引き家族』のほうから先に書くことにしよう。


『万引き家族』は、久しぶりにカミサンと一緒に、横浜・みなとみらいの映画館で見た。
みなとみらいで見たのは、その後、中華街で食事をする予定があったため。

(中華街に行ったのは、夏休みに大分の孫娘2人が横浜にやってくるかもしれないという予定があって、仮に『やってきた』際には、中華街や『港が見える丘公園』などに連れてくるのも面白いかもしれないと思い、いわばその事前のリサーチである。)

イメージ 1

イメージ 2


(最近は、映画を見た際にパンフレットを購入することが多くなっているのだが)今回は、購入しなかった。
それで、こんな写真をアップしておきたい(下の写真は、雑誌『キネマ旬報』の6月下旬号に出ていたもの)。

パンフを買わなかったのは、別に映画がつまらなかったわけではない。
むしろ、パンフを買わなくとも、いくらでもブログの記事が書けるだけの面白さを感じたので、あえて買わなかったという感じだ。

映画を見て、是枝監督が、今年のカンヌ映画祭で最高賞のパルム・ドールを受賞したことについて、日本政府が祝意を述べたい(安倍首相とのツーショットの写真撮影を狙ったのだろう。もちろん、安倍内閣の支持率向上のため?である)と言ってきたことに対して、それを『断った理由』がわかった気がした。


というのは、この映画は、『家族の在り方』について、是枝監督なりの考え方を提示している。
それに対して、安倍首相などの『家族観』といったものは、それと真逆なものであることは明らかである。
(安倍首相の家族観というものは、おそろしく標準的なものに見えて、実は古臭く観念的な家族観なのではあるまいか?
もちろん、『古いもの』が一概に悪いということではないのだが…。)


仮に、是枝監督が、安倍首相の『祝意』に応じて、カメラの前で2人が対面したとすれば、2人の『家族観』のズレが明らかになったのではないかと、感じる。

そうすると、是枝監督が、安倍首相に対して誠実に対応しようとすると2人は『ケンカ』になるか、あるいはそれを避けようとすると、おべんちゃら的なうわべだけの対応で終わってしまったのではなかろうか?
そんな印象を受けた。
(これは、半分以上、私の『想像』であるが…。)


この映画について、あまり詳しく述べていくと、下手をすると『ネタバレ』にもなりかねないので、それは控えて、最小限の記述にとどめたい。


だが、この映画は、後半に行くと、急に面白くなってくる。

最初は、『えっ、これでカンヌのパルム・ドール受賞なのか?』とぎょっとされる方も、(意外と)多いかもしれない。
そこには、嫌に汚らしい(いろんな人たちが)『家族』と称して一緒に暮らしている様子が映し出されている。
まるで、ゴミ屋敷のような雰囲気も漂う、なんとも鬱陶しい感じの『家の中』の様子である。
刑務所(あるいは留置場)の『雑居房』のなかのようだ。


それが、映画のなかのあるポイントから、彼らの『謎』が一つ一つ明らかになってくる。

だが、(名探偵が『謎解き』をとうとうと述べ立てるような)古典的な『探偵小説』とも異なり、『説明がされない部分』も残っている。

また、この説明は、映画のなかの人々の(何気ない)会話のなかに散らば眼られているので、そのことに気が付かない場合もありうる。
(私の場合、後でカミサンと話しながら、『えっ、そんなセリフもあったっけ』と感じることも多かった。
カミサンは、私ほどやたらに映画を見ないから、逆に見るときは、十分、注意を払いながら見ているようである。)


是枝監督の安倍政権とのやりとりのニュースを聞いて、是枝監督とは『随分、政治的な奴だ』と思った方もおられるかもしれない。
しかし、実際は異なっている。


是枝監督は、むしろ『細部』や『リアリティー』を重視する映画を作る監督である。
生なイデオロギーの表明などはむしろ、嫌うタイプであろう。

だから、彼の撮る映画は、『海街Diary』とか、『そして父になる』などをこれまで見てきたが、『社会派作品』というよりも、もっと異なる印象を受けてきた。
(そういう意味では、是枝氏がこのような発言をするというのは、私にとっても、多少『意外』と感じる部分もあった。)


いずれにしても、『万引き家族』というのは、いろいろ考えさせられる作品である。
『ベストセラー』とか『世の中で有名になる作品』にはロクなものがない、とお考えの方もおられるだろうとは思うが、気になる方は、一度、ご覧になってみてはいかがだろうか?
(もっとも、すべての人が、『感心する』ような作品というものはないかもしれない。だから、どのような感想を持たれるかは、保証の限りではないが…。)











https://politics.blogmura.com/politicalissue/ranking_out.html にほんブログ村 政治・社会問題]
にほんブログ村のランキングに参加しています。
よかったら、この記事にクリックをお願いします。 

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事