北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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本日(1日)、『一時帰国』を終えて再び台湾に戻る日も近づいてきたので、まとめて2〜3本見ようかと思って、家を出た。

ところが、あらかじめ予約をしてあった、この映画を見たら、(頭のなかに感想というか、言いたいことがあふれてしまい)それ以上見るのを断念して、引き上げてきた。
(幸い、本日は、1本目の映画しか予約をしていなかった。)

イメージ 1

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渋谷の『イメージフォーラム』という小さな映画館で見た、『ワンダーランド北朝鮮』という映画である。
この映画は、事前に情報をほとんど入手しないままに見た。

日本に20日に『一時帰国』して以降、こういう映画の上映がされていることを知った。昨日(30日)から公開開始されたばかりの映画である。


まず、これが北朝鮮に対して批判的な映画なのか、逆に北朝鮮を賛美する映画なのかわからなかった(私は、北朝鮮を批判する映画は、この数年間を考えてみても、結構見ている。なお、北朝鮮を賛美する映画は、40年前に何度か見た記憶がある)。

わからないのには、理由があった。
この映画は、韓国出身のドイツ国籍の女性監督(チョ・ソンヒョン氏)が作っている。
彼女は、北朝鮮に入って映画を撮るために、ドイツ国籍を取得したようである。

また、(私から見ると)彼女は自分の『真意』を隠して、北朝鮮と合作でこの映画を完成したようにも見える。
(もっとも、彼女の『真意』は何なのか、非常にわかりにくい部分もある。)

その結果、このような『カメレオン』というか『こうもり』のようなこの映画(いちおう、ドキュメンタリー映画ということなっているようだ)が出来上がった。


この映画は、いろんな人たちが見に来ていたようである。
映画を見終えると、北朝鮮軍の帽子をまねたような帽子かぶった若い女性が、次の上映を見るために映画館に入っていくのとすれ違った。

この人は、おそらく、北朝鮮の現在の体制を支持していて、この映画がそれを賛美する映画だ思って、見に来たのだろう。

実際、(映画館のなかに掲示されていた)いろんなメディアに載った映画の感想・紹介文を見ると、北朝鮮と近いという感じのメディアの(好意的な?)紹介文もあったようだ。


また、通常なら販売されているはずの映画のプログラムといったものは、販売されていなかった(あるいは、映画の上映開始に間に合わなかったのかもしれない)。
他方では、この『カメレオンのような映画』だから、プログラムを作りにくかったのではないかという気もしてしまう。

先ほど紹介した(映画館に掲示してあった)ポスターと同じデザインのチラシが配布されていた。

イメージ 3


もう一度、その内容を確認する。
チラシの上下には、『これはプロパガンダか?』『それとも現実(リアリティ)か?』という大き文字が並んでいる。

そして、映画の副題として、『北朝鮮の“普通”の暮らしとその人々』という文字が見える。この『普通』という文字に『“”』が付けられていることにも、注目していただきたい。

つまり、チョ・ソンヒョン監督は、これの内容が『プロパガンダ』である可能性を十分、承知しながらこの映画を作っているともいえる。

また、この映画に登場する人々が、本当の『普通』の人々ではないことも承知しながらこのような映画を製作・発表したともいえる。


監督は、このような映画を撮れば、『見る目』をもった人々は『真実』をかぎ分けるであろうと思って、このような映画を発表したのかもしれない。
だが、当然、北朝鮮当局の意図のままに、この映画を見てしまう人いることだろう。

あるいは、そもそも、北朝鮮というのは『飢えた人々の国』と聞いていたのに、全然、そのような人たちが出てこず、むしろ『豊かな生活』をエンジョイしているかに見える人が映し出されるのを見て、『これが北朝鮮の真実なのか?』『今まで、私たちは騙されていたのか?』『朝鮮民主主義人民共和国の真の姿を知らされていなかったのか?』と思う人もいるかもしれない。

しかし、この映画に映し出された映像は、むしろ彼らのいう『普通の人たち』が決して『普通の人たち』ではないこと、また、彼らが常識であると考えていることが(ある面で)素直に出ているために、逆にこの国における『常識』というものが、実は歪んだものであることがあぶり出される構造になっている(と私は考える)。

だが、もう一皮めくると、この『北朝鮮という社会のおかしさ』は、ある意味では、『現在の日本という社会のおかしさ・歪み』に共通する部分があることにも気が付くのである。
(つづく)












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