北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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本日(9日)は長崎に原爆が落とされた日。
私の母(2年前に亡くなった)が長崎の被爆者であったこともあり(私は、1948年の生まれだが)、特に母の死の前後から、長崎の式典には注目している。

日中は他に用事があったので、NHKテレビの番組を録画しておいて、さきほど全部見た。
まずは、番組の姿勢そのものが、長崎と広島とで全く、異なっている。

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(私自身もいちおう、長崎の生まれだが、幼児のころ東京に出てきたので、長崎の記憶はない。長崎に行ったのは、学生の頃が最後なので、そのころの原爆関係の資料館に行ったことは記憶しているが、この場所の『現場感覚』はない。

広島のほうも、昨年の初めに一人で出掛けて、『現場感覚』を得ることができたので、そのうち、長崎のこの場所にも訪れてみたいと考えている。)


広島は『平和記念式典』、長崎は『平和祈念式典』と同じ『キネン』でも字が少し違う。
まあ、これは本質的な問題ではないかもしれない。

第一に、番組の長さ。
広島は、30分しか放送されなかった(これは、全国中継。現地というか中国地方では、もっと長い中継だったようだ)のに対して、長崎のほうは、1時間近くの長さだった(きちんと、録画時間を再確認してないが…)。

第二に、番組の姿勢。
これは、広島と異なり、式典(集会)自体の模様をそこに出席している人の目線で伝えるということがはっきりしていた。

第三に、これは『式典』自体の性格といえようか。
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長崎市・田上富久市長の読み上げた『長崎市平和宣言』というのは、どちらかというと『平和運動』を進める市民の視線にたっていると言って良い。

『核兵器を持つ国々と核の傘に依存している国々のリーダーに訴えます。』
『世界の皆さん、核兵器禁止条約が一日も早く発効するよう、自分の国の政府と国会に条約の署名と批准を求めてください。』
『日本政府は、核兵器禁止条約に署名しない立場をとっています。』
『日本政府には、唯一の戦争被爆国として、核兵器禁止条約に賛同し、世界を非核化に導く道義的責任を果たすことを求めます。』

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そのため、式典に参加している安倍首相は、自分の『挨拶』の前の時点から、目をきょろきょろさせている。
そして、それが、広島の式典(そのような場面は、ほとんど写されることはなかった)と異なった大きな特徴である。

『ドラマ』とは、何かの『対立』を描くものだとすれば、広島の中継にはなかった『ドラマ』がおのずから生まれていた。

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田上市長の発言のなかで、『長崎の核兵器廃絶運動を長年牽引(けんいん)してきた二人の被爆者があいついで亡くなりました。』と名前を挙げて、紹介がされていた。

この写真は、そのうちの一人、昨年8月30日に亡くなられた谷口さん(享年88)。
日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)の代表委員に2010年に就任した。郵便強に務め郵便配達をしていたときに、被爆(当時16歳)。原爆で焼かれた背中の映像が、大きく報道されたという。
(この写真は、番組の頭の部分で紹介されていたものだが、被爆者の多くの人たちの頭のなかには、その映像が浮かんでいたのだろう。)

このあたりは、前日8日の午後6時過ぎに亡くなった沖縄県知事・翁長さんを連想させるものがあった。
谷口さん、翁長さんをしのび、『無念』の思いにひたる参加者も多かっただろう。

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さらに、被爆者代表として発言した田中煕巳(てるみ)さん、86歳。
現在、日本被団協の代表委員の一人を務める。

13歳で被爆した。
核兵器禁止条約が国連で採択されたのに、日本政府は署名も批准もしない。
『よりによって。昨年の原爆の日に首相自ら公言した』と批判した。

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このような批判のあとに、登場するのが安倍首相である。

さすが、表情はぱっとせず、時折、言いよどんだり、言い間違えをしかけたりと、いつも以上にさえない。
だが、それでも、こうした『批判』『問題提起』に対して答えることなく、こんなことを言えるのだから、大した『鈍感力』である。

<近年、核軍縮の進め方について、各国の考え方の違いが顕在化しております。
真に「核兵器のない世界」を実現するためには、被爆の悲惨な実相の正確な理解を出発点として、核兵器国と非核兵器国双方の協力を得ることが必要です。

我が国は、非核三原則を堅持しつつ、粘り強く双方の橋渡しに努め、国際社会の取組を主導していく決意です。>

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国連のグテーレス事務総長も、(国連事務総長として)初めて長崎の式典に出席した。
私は、この人は、中南米あたりの出身かと思っていたが(不勉強だが…)、ポルトガルの出身だという。

ポルトガルは、長崎や九州にも縁があるとアピールしていた。
そういえば、種子島にやってきたのは、たしかポルトガル人だった。

なんとなく、いつもよりも『元気そう』な感じを受けた。


また、そもそもこの番組のナレーション(NHKのアナウンサーがやっているのか?)も変に中立を装う、いつもの『NHKスタイル』ではなく、この式典の全体のトーンに沿った感じである。
運動の視点にたったナレーションを平気でやっている。
(まあ、これが『当たり前』なのかもしれないが…。)

そういえば、(これまで何回か見た)長崎の式典は、いつもそんな印象が強かった。
だから、『前年のナガサキ』の記憶を残しながら、『今年のヒロシマ』(しかも全国放送向けの30分間だけ)を見ると、その落差の大きさに、『なんと管理しつくされた式典なのか…』とぎょっとしてしまうのかもしれない。
(ヒロシマの全国中継は、特に、いくつかの限られた挨拶しか紹介していない。)






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原爆を落としたのはアメリカ。アメリカが全て悪い。それがわからないのか?ボケ

2018/11/1(木) 午後 10:22 [ 筋肉 ] 返信する

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