北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。

昨日(13日)は、話の入り口しか書かなかったのでわかりにくかったかと思う。

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昨日の『前篇』に掲載した、台湾の(国民党あるいは、中国寄りの)新聞、『中国時報』の記事の写真をもう一度、アップしておこう。

これは、下のほうの写真でわかるかと思うが、(『慰安婦』を象徴する)少女像が、国民党の台南市支部の敷地内に最近、設置された。

ここは(前回、紹介した)『林百貨』の向かいに当たる場所で、観光客などの通行量も比較的多い場所である。
(戦前、日本の統治下にあった台湾においても、女性が慰安婦とされる事例があり、自ら『元慰安婦』として名乗り出ている女性もいる。また、台湾では、『慰安婦問題』は民進党、国民党を問わず、『重大な人権問題』ととらえる見方のほうが、むしろ多数派である。)


それに対して、日本からわざわざ、<「慰安婦の真実」国民運動>という団体の代表が、今月6日に抗議に出掛けた。

<「慰安婦の真実」国民運動>というのは、『慰安婦問題』に関して『日本の名誉を守ろうとする立場の個人・諸団体の連絡組織』として、5年前に結成された民間団体ということであり、外交評論家の加瀬英明という人が代表を務めている。


6日に抗議に赴いたのは、藤井実彦というこの団体の幹事(『論破プロジェクト』代表)であり、彼は慰安婦像に書かれた説明文が、日本の名誉を損なうものであるとして公開質問状などを提出した。

ところが、この人は、ここから立ち去る際に、わざわざこの慰安婦像に対して、『蹴りをいれる』ようなポーズをとっており、しかも、それが建物の管理者の『防犯カメラ』でキャッチされ、動画が撮影されてしまった。
(なお、藤井実彦という人は、宗教法人『幸福の科学』ないし『幸福実現党』に近い人ということで、それなりに有名な活動家のようだ。)

さらに、この動画を、慰安婦像設置のために主導的な役割を果たした国民党の謝龍介・台南市議が取り上げ、これを自らのフェイスブックのページにアップし、これは慰安婦の名誉を回復しようとする運動に対する攻撃であるとして、抗議声明を発した。


それだけにとどまらず、謝市議らは、10日に、台北市にある日本台湾交流協会(日本と台湾の間には国交がないため、この団体が事実上、日本の駐台大使館、あるいは台湾の駐日大使館などの役割をも果たしている)を訪れ、交流協会と藤井氏に対して謝罪を求めると同時に、謝長廷駐日代表に対しては、安倍首相に厳正な抗議を伝えるよう求めると表明した、という。

先ほどの『中国時報』に出ていた、ややおどろおどろしい写真は、この交流協会への抗議行動が行われた際のものである。
(なお、写真の中に登場する『沼田幹夫』というのは、日本台湾交流協会の台北事務所の日本側代表者の名前と思われる。)

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『中国時報』にはこういう写真も出ていた。
これは、日本側に抗議文を提出しているところ。

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こちらは、その『余波』みたいなもので、今度は、10日の夕方に、『中華統一促進党』(国民党よりもさらに、中国寄りの一種の過激組織。しょっちゅう、さまざまな暴力事件を引き起こしている。この団体には台湾のヤクザのような人物もまじっているようだ)の党員らが、この『日本台湾交流協会』の台北事務所の入り口に暴力的にペンキをかけて、実行者が逮捕されるという事件まで起きている。

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この事件は、さらに波紋を拡大し、その後、(台湾の通信社=中央社の)『フォーカス台湾』という日本語サイトによると、台湾の入管当局=移民署が(藤井氏に対して)『法的措置を検討』(つまりは、勝手に出国=日本に帰国することを許さないということか?)という記事が掲載されたり、あるいは、日本台湾交流協会の謝長廷駐日代表が、『(もし蹴る行為があったのが事実ならば)厳しく非難する』と記者会見で述べるなどといった記事が続報として掲載されていた。

このような動きに対して、当初、藤井氏本人は、ネットで『蹴りを入れようとした』のではなく、銅像のそばで『ストレッチ』をしていただけだなどと、反論していた。


だが、台湾における『相次ぐ波紋』に耐えきれなかったのだろうか、遂に<「慰安婦の真実」国民運動>の加瀬英明代表は、12日付で、ネットに次のような『声明』を発表した。

<今ネットに流れている動画・画像を見る限り、藤井氏が慰安婦像を蹴るような素振りをしたことは明らかであり、当人にどんな事情があったとしても、客観的に見て不快感を与える不用意・不適切な行動であったことは間違いないとの結論に至りました。

日本人としての品位を損ね、国際儀礼にも反する行為は、私どもとして最も忌み嫌うものであります。代表を派遣した当会としても責任の一端を免れません。今回のことにより不快な思いをされた台湾の皆様に、心よりお詫び申し上げます。>

<今回の件については、 藤井氏本人から申し出があり、9月11日付けで、当会の幹事を辞任されました。>

<公開質問状については、慰安婦像に書かれた文言の真偽について、今後とも明確にさせたいと考えております。国民党台南支部におかれましては、是非とも予定通りご回答を頂きたいと希望します。>



今回の事件は、台湾の人々の気持ちに無頓着なまま、(日本の一部の人々の『常識?』にしたがって)『歴史戦』とやらを(台湾に押しかけてまで)敢行し続けていれば、かえって、台湾を中国大陸との関係においても、『不利な立場』に追いやりかねない(もちろん、『日本のイメージ』は一層、悪いものになってしまう)ということを示しているようにも思う。

現在、自民党の代表戦が戦われているが、安倍首相の『三選』獲得は、まず間違いないと見られている。

しかし、仮にその『三選』が、『幸福の科学』とか『旧勝共連合』あるいは『日本会議』などかなり偏った勢力をも利用して、『自民党内の圧倒的多数をみせかけとして形成したもの』であったとすれば、それは『砂上の楼閣に過ぎない』といわざるを得ない。









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