北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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一昨日(30日)投開票が行われた、沖縄県知事選挙。

(安倍首相官邸に半ば『占拠』された状態である)NHKなどは、その意味をわざと、できるだけ報道しないようにしているようにしか見えない。
だが、その意味は、非常に大きなものがあるのではと感じるので、もう一度、おさらいしてみようと思う。

<史上最高の得票の意味>

昨日(1日)の報道を見ていると、今回、玉城デニーさんが獲得した39万6,632票について、沖縄の県知事選挙史上最高の票数と書いている記事があった。

私は、これを見て、いわゆる『革新系』の候補としては過去最高という意味なのかと思っていた(ただし、玉城氏は自らを『革新系』とは、呼んでいない)。

ところが、本日、いろんなデータを確認してみると、本当に『沖縄の県知事選挙史上最高の票数』だったようだ。


イメージ 1


これは、ネットで見つけた『琉球新報』が過去にまとめた『県知事選過去の得票数と投票率の推移』というもの。
(下のほうが、切れてしまったが…。)

(復帰前の)1968年11月に実施された『琉球政府行政主席公選』(屋良朝苗vs西銘順治)からスタートして、(復帰直後の)1972年6月に実施された『第1回知事選挙』(屋良朝苗vs大田政作)など歴代の知事の選挙での獲得票数が出ている。
(この資料では、第10回=2006年までのデータしか出ていないが…。)


一般に、『選挙史上最高の票数』などというと、妙な感じがするのは、『投票率』自体は、傾向的にいうと時間の経過とともに下がっているのが普通であるためだろう。
(実際、沖縄の場合でも1968年=89.11%、1972年=76.32%という今では、考えにくい高い投票率である。)

今回の選挙の投票率も63.14%であり、前回の64.13%を0.89ポイント下回っている(台風が沖縄を直撃したにもかかわらず、期日前投票を含めて、このように高い投票率をキープできたことは、それだけ選挙民の関心が、高かったといえるのだろう)。

にもかかわらず、どうして『史上最高の得票』を獲得することができたのだろうか?


<沖縄の人口増加率は、日本のなかでも高い>
その秘密を解く一つの鍵は、沖縄の人口の増加傾向にある。

『ウィキペディア』のデータ(これは、『国勢調査』などに基づくものなので、比較的信頼度が高いと思われる)によると、沖縄県の人口は、1975年に104万人であったものが、2015年には143万人に増加しているという。

その要因として、沖縄県における合計特殊出生率が、2010年には1.87人と全国の1.39人と、1975年以来連続で『全国1位』を維持していることなどが挙げられている。
(そのほか、2005年頃には『沖縄への移住ブーム』があったなどとも書かれている。)

ともかく、沖縄の人口は、増加しているのである。

<玉城デニー候補の得票率は、57.83%>
さらに、もう一つの要因として、今回の選挙で、玉城氏が佐喜真氏に対して、『圧勝』していたということが挙げられる。

イメージ 2

これは、2日付『沖縄タイムス』の2面に掲載されていたものである。
玉城デニー氏の全沖縄での得票率は55%、佐喜真氏の得票率は44%だったという。

(これは、先の『自民党総裁選』の『党員・党友票』での、安倍首相vs石破候補の票獲得率に近似している。つまり、玉城デニー氏は、自民党総裁選で安倍首相が『地方票』で獲得したくらいの得票率をとり、佐喜真氏に対して勝利したのだ。)


この地図の色分け(どちらの候補の得票率が上回ったかを示す)で見ると、『赤色』(佐喜真氏が上回った地域)も結構、あるように見えるかもしれないが、残念ながら、これらは人口の非常に少ない地域がほとんどである。
(もちろん、だからといって、『離島』を差別しても良いということには全くならないが…。)


沖縄県には11市があるが、そのうち、最も有権者の多い那覇市を含む8市で玉城氏の票数が佐喜真氏を上回っていた。

佐喜真氏は、自らの地盤である宜野湾市(市長を務めていた)でこそ、2万6644票を獲得し、得票率は53.99%であったが、北部の名護市(『辺野古』の所在地でもある。もっともこの市の面積は沖縄の市のなかでも広大なほうであり、『辺野古』から遠く離れた地域も多い)における佐喜真氏の得票は、玉城氏(1万6796票、得票率52.43%)を1783票下回っている。

これは、今年2月の名護市長選で(反翁長陣営の)渡具知武豊氏が勝利し、市長に当選したことが、この間の、『翁長県政』に対する『逆ドミノ現象』の象徴的な事件であったことを考えると、非常に印象的である。


つまり、名護市においては、2月の市長選で渡具知氏が2万389票を獲得していたのに、今回9月の知事選で佐喜真氏は、1万5013票にとどまり、なぜか得票数を大きく減らしてしまっていたのである(『沖縄タイムス』の2日の記事より)。

なぜ、こうした結果になったのか?
なぜ、このように多くの票をデニー氏が獲得することができたのか?
あるいは、今後のデニー県政の課題は何なのか?
そういったことを考えていきたい。
(つづく)








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