北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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この記事の続きだ。

昨日(2日)の『前篇』で沖縄県知事選史上、最高の得票数を今回、玉城デニー氏が獲得したことについて触れた。

そこで、沖縄県は、実は人口が増加している(全国でもまれな)地域であると書いた。
1975年に104万人であった沖縄県の人口は、2015年には143万人に増えている。

それに対して、米軍基地のほうは、むしろ、本土からの『移駐・集中』が進んでしまったのである。


<石破氏が、削除してしまった『基地の歴史』>

2日付の『沖縄タイムス』に、ジャーナリストの屋良朝博氏が、次のようなことを書いている。
特に印象に残ったので、紹介したい。

<実は、日本人が米軍基地を忌避したため、沖縄に集中した歴史がある。最近これにまつわる奇妙な出来事があった。

 自民党総裁選で石破茂元幹事長が一度ネット配信した沖縄向けのビデオメッセージを一部削除した。カットしたのは、普天間を含め在沖米軍基地の大半を占める海兵隊はかつて岐阜や山梨、静岡など本土に駐留していたが、1950年代の激しい反基地闘争で沖縄へ移駐させたと語った件(くだり)だ。

 石破氏の選対は「準備不足で(沖縄の)地理的優位性に触れられなかったため」と説明したが、沖縄県知事選を意識したのは想像に難くない。基地集中を巡る史実が、新たな論争を巻き起こすと懸念したのだろう。

 選挙の争点を隠し、歴史さえも隠蔽(いんぺい)する為政者に民主主義を語る資格はない。本土の反対は容認し、沖縄の反対は容赦なく抑え込む。そんな不平等にあらがう沖縄の声に本土は向き合えるのか。>


まさに、この石破氏がカットしてしまったという『指摘』こそが、今回、玉城氏が沖縄県知事選史上、最高の得票数を獲得することができた理由だろう。
 
上記の屋良氏の記事には、ちなみに、<【視標 沖縄県知事選】安倍政権へのしっぺ返し>という見出しが付けられていた。


<崩壊した『勝利の方程式』>

安倍政権に支えられた(前・宜野湾市長)佐喜真氏の陣営には、『勝利の方程式』というものがあったと、『沖縄タイムス』も『琉球新報』も書いている。

それは、(1)『辺野古新基地建設』については極力発言しない(せいぜいが、国と県との間の裁判の行方を見守るくらい)で、(2)裏では、自民・公明・維新などによる、企業への締め付けと甘いささやきなどで、『票の堀起こし』『組織戦』を展開する、(3)街頭では、小泉進次郎氏などが『客寄せパンダ』を務めるといったものらしい。

だが、これは今回、逆に『反発』を呼び起こし、『逆効果』に終わった。


(1)に関しては、『基地問題』(普天間、辺野古)が最大の争点なのに、『それを語らないということはありえない』、と本来は、『基地も必要ではないか』と考える側からも、疑問・反発が出された。

(ちなみに、デニー氏自身、『日米安保それ自体』『米軍基地の存在それ自体』に対しては、反対しないという立場のようである。)

『辺野古新基地建設』の強行に見られるような、沖縄の美しい海を埋め立て、広大で高機能な新基地建設を県民の意思を踏みにじってまで推進していることに対する怒りが、沖縄の人々の根底にはある。

(2)に関しては、『締め付け』と評判が悪かった(その結果、実際には票の積み増しができていなかった)。また、沖縄では(本土以上に)景気の状態が良く、『人手不足』であるため、そういう意味からも、経営者自身からも『忙しい最中に、選挙協力なんかできるか』という反発の声があがっていたようだ。


(3)に関しては、特に、評判が悪かった。
『基地問題』について語らずに、『携帯電話料金の値下げ』など、県知事の権限にも、あるいは安倍首相の権限にも本来ないような『政策?』を宣伝カーの上から披露する。

おまけに、小泉進次郎氏などは、『沖縄の歴史をわかっているのか?』と疑問を抱かせるような『ご当地ネタ』を話し続ける。
(戦争の傷跡が残る観光地を『まるで地中海みたいだ』などと、ほめたたえたという。)

また、小池百合子都知事などが、二階幹事長に対して『恩を売る』ために沖縄入りし、『県民ファースト』などと演説したという。


これらは、『沖縄を馬鹿にしているのか?』という『疑問』『反発』となってマグマのようにたまっていった。
さらに、『安倍応援団』であるいわゆる『ネトウヨ』の方々?が、本土から沖縄入りし、『リアルな場』に飛び出して、さも沖縄の声を主張することが、『売国奴』『中国のスパイ』であるかのような極端な街頭宣伝を繰り広げたり、ネットでの『フェイクニュース』の拡散を続けたことも、また『逆効果』となってしまった。

そして、小泉氏らの宣伝カーの前に大量動員された人々の中心には、本土から送り込まれた創価学会の会員たちの姿があったという。

こうした事実こそが、『出口調査』の結果に見られる、公明党支持者のなかでも『玉城デニー氏に票を投じた比率の高さ』(一説によると、2割を超えていたという)にもつながっていったのだろう。
(もっとも、忠実な公明党支持者であれば、『期日前投票』をしていたはずだとも考えられるので、投票日当日の『出口調査』では、本当の比率をつかまえにくいという気もする。)



NHKなどでは、今回の選挙直後の報道で、さも『基地問題』『沖縄戦』を重視する高齢世代が(『経済問題』『生活問題』を重視する)若者世代の意向に反して、(『数の暴力?』で)玉城勝利を生み出したかのような『印象付け』をしようとしていた。

しかし、実際には、若者世代の間でも、『中央ベッタリ』で有権者を『票を取る対象』としか見ないような姿勢の佐喜真陣営に対する、『疑問』が広がっていたようである。
そして、『沖縄の歴史』『沖縄のアイデンティティ』などについて、『もう一度考えてみよう』という機運も広がっていった。


菅官房長官や二階幹事長らが陣頭指揮した(沖縄の県民を愚弄するかのような)『組織戦』『総力戦』は、むしろ沖縄の人々をしらけさせ、『騙されたくない』という気持ちを高めていったようだ。
(つづく)








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変な奴ら

2018/10/3(水) 午後 4:29 bug*nno*e 返信する

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