北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

全体表示

[ リスト ]

安倍内閣は、2日に内閣改造を行い、その結果についての記事を3日の新聞各紙に見ることができる。
第4次安倍改造内閣というのが、正式な呼称のようだ。よくもこれだけ長く、安倍内閣が続いたものである。

それも、この間、安倍自民党総裁が率いる5回の国政選挙(3回の衆議院議員選挙、2回の参議院議員選挙)に連続して『勝利』してきたためである。
それだけ『野党が弱かった』とも言えるし、『国民が安倍政権に支持を与えてきた』ということも事実である。
(この事実だけは、特に安倍政権を支持しない人々は、私自身もその一員だがかみしめる必要があるのだろう。)

例によって、新聞各社の『立ち位置』(反安倍か親安倍か)によって、『内閣改造』の記事のトーンが異なっている。
それはそれで良いのだけど、例えば『朝日新聞』と『産経新聞』の紙面を比較すると、次のようになっている。

イメージ 1


イメージ 2


<『組閣 内向き』『派閥の待機組処遇』『党役員に側近』『法務に石破派の山下氏◆女性登用は片山氏のみ』>というのが、『朝日新聞』が付けた見出し。

リード文には、<総裁選で首相を支援した論功行賞で派閥の入閣待機組を処遇し、12人が初入閣。記者会見で首相は「全員野球内閣」と名付けたが、憲法改正に向け側近を役員に登用するなど内向きの布陣となった。>とある。


『組閣 内向き』などという見出しを見ると、『ああ、安倍首相も弱気になったか?』あるいは、『いよいよ、安倍内閣もおしまいか』という気がするかもしれないが、その中身を見ると、必ずしもそうは言えない。

ちなみに、『産経新聞』のほうは、<『社会保障改革 3年で断行』『首相「次の国会に改憲案」』『初入閣12人』『「全員野球内閣」で党内融和』>といった見出しである。
こちらのほうが、『親安倍』の新聞だけあって、安倍内閣の『やる気?』を強調した見出しの付け方である。


実際のところはどうなのか?
『朝日新聞』も、2面では『改憲へ強気の党人事』『与野党から警戒と反発』との見出しが見える。
そして、記事自体にもこのように書いている。

<自民党役員には首相側近が多く起用され、首相の憲法改正への強い意欲が表れた布陣となった。>

<改憲案の取りまとめには、党の最高意思決定機関である総務会での了承が必要。首相はそのしきり役に、側近の加藤勝信・前厚生労働相を選んだ。>

<憲法改正推進本部のトップにも、首相の腹心で、改憲案提出に意欲を示してきた下村氏の就任が決まった。盟友の甘利氏を選挙対策委員長に据えたのも、党内では「(憲法改正の)国民投票の責任者を甘利さんにするということ」(山本有二・元農林水産相)との受け止めがある。

さらに、首相と思想信条が近い萩生田光一幹事長代行を続投させたほか、政権への苦言も呈した小泉進次郎・筆頭副幹事長は交代させる。首相側近議員の一人は「(改憲案を発議できる)3分の2(の議席)があるいま突っ込むしかない」と息巻く。>


他方、『日本経済新聞』や『読売新聞』では、(その後)安倍首相が、公明党との事前協議をしないままに、今度の臨時国会で『衆参両院の憲法審査会での憲法改正案の「提示」』を追求しているとの記事も報じている。

今後、安倍首相がどのように『改憲を進めていくつもりなのか』、それともこれは単に『ファイティング・ポーズ』を取っているだけなのかはわからない。


さて、『改造内閣』では、その後、柴山文科大臣の教育勅語に関する『失言?』が話題になっている。
しかし、これは、『失言』なのか、それとも意図的に行われている『挑発行為』なのか、その見極めは難しい。

というのは、3日の新聞各紙は、それぞれ『改造内閣 閣僚の横顔』などのタイトルで、プロフィールの紹介を行っている。
まず、最初に『親安倍』の『産経新聞』の記事を見ると、これはかなり、『挑発的』であり、『意図的』である。

イメージ 3
イメージ 4

イメージ 5

これらは、それぞれ片山さつき氏(地方創生・女性活躍担当大臣)、桜田義孝氏(五輪担当大臣)、原田義昭氏(環境大臣)、柴山昌彦氏(文部科学大臣)の評価であるが、気になる紹介の仕方をしている(『気にならない』ものも、一部含めて、掲載した)。


片山さつき氏−−『テレビ討論での鋭い舌鋒は評価が高い。一方、参院外交防衛委員長時に遅刻やツイッターへの事実誤認の投稿で謝罪に追い込まれ、脇の甘さもある。』

桜田義孝氏−−『大学時代は大工で学費を稼ぎ、卒業後に建設会社を設立した。』『慰安婦募集の強制性を認めた「河野談話」に批判的な立場を取り、慰安婦を「職業としての売春婦だった」と批判したこともある。昨年の衆院選で街頭演説中、男に殴られても演説を続けたエピソードもある。』

原田義昭氏−−『16年には公表した学歴に誤りがあったとして、文部科学副大臣を辞任(後に不起訴処分)した。』『尖閣諸島(沖縄県石垣市)の日本領有を示す資料の発掘など外交・安全保障分野で発信を続け、当選8回で待望の初入閣を果たした。』

柴山昌彦氏−−『自民党初の公募選出議員として平成16年の衆院埼玉8区補選に立候補、初当選した。候補者に推したのは当時の安倍幹事長で、「元祖安倍チルドレン」とも呼ばれる。弁護士としての職業を生かし、野党時代は民主党政権のスキャンダル追及に手腕を発揮した。』

このように、『安倍応援団』の読者にとっては、おそらく、『おいしい情報』『気になる情報』が満載の状況である。

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8


それに対して、『反安倍』のスタンスのメディアの代表的存在である『朝日新聞』のほうは極めておとなしい。
(『毎日新聞』のほうが、まだしも、いろいろ載せているという状況だ。)

片山さつき氏−−『物おじしない性格で知られる。09年衆院選は土下座で支持を訴えるも落選。10年の参院選比例区で返り咲くと、元夫の舛添要一・前東京都知事の金銭問題を批判し注目を集めた。

一方、14年の御嶽山噴火では「民主党政権の事業仕分けで常時監視の対象から御嶽山がはずれた」とツイートし、「事実誤認」と陳謝したこともある。』

桜田義孝氏−−『高校を出て大工になり、学費を稼ぎながら大学に通った。』『子供のころは貧しかったという。その体験から、誰もが等しく教育を受けられるようにしたいと文科副大臣や党教育再生実行本部長として、教育費負担軽減などを提案してきた。』

原田義昭氏−−『旧通商産業省で中小企業庁参事官などを務めた後、1990年の衆院選で初当選。中選挙区時代には、旧神奈川2区で小泉純一郎元首相と議席を争うライバルだった。

小泉氏が厚生相の時に厚生政務次官を担当。通商政策に加えて「医療分野にウィングが広がった」と振り返る。…若手官僚の時、マージャンの役の中でも難しいといわれる「テンホウ(天和)」であがったことがあり、「テンホウの原田さん」との異名も持つ。』
(これなどは、随分、『産経』の記事と受ける印象が随分、異なるのでびっくりしてしまう。)

柴山昌彦氏−−『2004年の衆院埼玉8区補選で、自民党初の公募に応じ、当時幹事長だった安倍晋三首相に見いだされた。革新系が強い地域だったが、初当選した。
外務政務官、総務副大臣などを経て、15年に国家安全保障担当の首相補佐官に。17年、南スーダンの国連平和維持活動に派遣していた陸上自衛隊の施設部隊の撤収を、現地で会談したキール大統領に伝えた。

東大卒業後に勤めた住友不動産は1年半で退職。7年かけて司法試験に合格、弁護士となる。』
(こちらも、『産経』の記事と比較するとかなり、お行儀の良過ぎる表現である。)


これらを比較すると、『産経新聞』の側は(つまり、首相官邸の側は)それぞれがどのような『失言をする可能性があるか』をかなりの程度、把握していると考えられる。
(もちろん、場合によっては、仲間内で『当然すぎる話』なので、それを大臣として発言した場合、『失言に相当する』のかどうか、当人がはっきりと認識していない可能性もあるだろうが…。)

それに対して、『朝日新聞』のほうは、当然把握しているはずの、『失言』情報、あるいはどのような特異性のある人材なのかについても書かなかったり、故意にマイルドに表現しているといった印象である。
(このような書き方では、『産経新聞』と異なり、『読者サービス』が良いとは言い難い。
おそらく、安倍政権の方は、『朝日新聞』が紳士的な対応をしたとしても、『朝日新聞』に対する攻撃をやめることはないだろう。)


総じていえば、首相官邸は、『可燃性』あるいは『潜在的に爆発可能性』の人材であると認識しながら、それでもなおかつ、『活用』しているのだろうと感じる。

彼らを登用したこと自体をもって、『安倍内閣が追い込まれている』などと考えるのは、やや『早計である』というように感じる。
むしろ、こうした人材を活用しながら、いざとなれば、『衆参ダブル選挙』などを仕掛けてくる可能性すらあるのだろう。

『野党』が仮に選挙対策をいつまでも、準備することができなければ、安倍首相はその足元を見すかしながら、攻撃をしかけてくる。
『総裁3選』どころか、『4選』だって全くありえないこと、と断じることはできない。


沖縄県民にみならって、ひたむきに自らの主張にしたがって、『いばらの道』を進むしかないのだと思う。
小利口に立ち回ろうとすれば、トランプが(裏で)安倍首相を脅しつけているように?、安倍政権は攻撃をやめることはないだろう。
(そして、『読者の信頼』を失うようなことがあれば、そちらをこそ、『恐れるべき』である。)







https://politics.blogmura.com/politicalissue/ranking_out.html にほんブログ村 政治・社会問題]
にほんブログ村のランキングに参加しています。
よかったら、クリックをお願いします。

この記事に

閉じる コメント(0)

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


みんなの更新記事