北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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昨日(10月10日)は、台湾(中華民国)の『国慶節』(建国記念日)に相当する『双十節』(『十』が二つ重なる=ゾロ目になることから)の祝日だった。

私は、昨年の3月から台湾(台中市)に住んでいるので、これが二度目の『双十節』の経験だ。ただし、昨年の記憶があまりないと思って、自分のブログを見直すと、昨年は10月12日に、日本に『一時帰国』する予定だったために、あわただしくてテレビもあまり見ていなかったみたいだ。

今年も、この式典の模様をテレビで生中継していたので、昨日はそれを横目で見ながら、ブログを書いたりしていた。

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台北市の総統府の前の広場で、『式典』は行われた。その後、パレードもやったようだ。
(台北市内に住んでいれば、近くまで見に行くところだが、あいにく台中市に住んでいるので…。)

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台湾テレビという比較的、中立なほう(?)の放送局で中継放送をしていた。
台湾は、ケーブルテレビが発達しているせいか、民進党とか国民党の党派系列の放送局があって、そこではもっぱら党派的な主張を行っている。

それから、中継放送を担当しているアナウンサーの表情だが、昔(2008年夏から2013年春まで)、中国に住んでいた時に見た『CCTV』(中国中央電視台)のアナウンサーが中国の『国慶節』(10月1日)の放送を担当しているときの表情と随分、違っていた。

中国の場合は、『CCTV』は『共産党の喉』(つまり代弁機関)であることが、決められているからこのような国家的な行事の中継の場合は、『決して間違いは許されない』といった緊張しきった顔をしていた。
(もっとも、最後に中国の『国慶節』を見たのは、2012年の10月のはずだから、もう6年もたってしまっている。かなり記憶は薄れている。)
それと比べると、かなりくつろいだ感じを受ける。

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これが式典が行われている場所(総統府の前の特設会場のようだ)。

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『双十節』というのは、1910年10月10日に、辛亥革命の発端となる武昌起義と呼ばれる武装蜂起が起きたことにちなんだものである。
だから、『辛亥革命』のリーダーである孫文の肖像が掲げられている。

ただし、その横のデザインは、『TAIWAN TOGETHER』というキャッチフレーズを掲げている。
これは、台湾がいろんな民族(原住民族を含む)の多様性を重んじる社会であること、それから、『国際政治』の場で中国の圧力によって、国交を結んでいる国の数がますます減少しつつある(今年に入っても、ドミニカ、ブルキナファソ、エルサルバドルの3カ国が中国との国交を選択して、台湾との国交を断絶している。台湾と国交を結ぶ国は、現在、17カ国に過ぎない)。

そのため、友好国あるいは国交を結んでいないにしても、いろんな国々・人々と『TOGETHER』に進んでいきたい、という意味合いが込められている。


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来賓の様子。ここでは、来訪中の南米パラグアイのベニテス大統領夫妻やカリブ海セントルシアのシャスネ首相などが、注目を集めているようだった。
(なお、この席のなかにいたのかどうかはっきりしないが、自民党などからも国会議員が多数、この式典に参加していたようだ。ただし、もちろん、日本も台湾とは国交を結んでいない。いわゆる『国交』以外で人々の関係を強化するような試みが重要とは思うが…。)

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これは、一般の参加者。どのような基準で入れるかどうかを決めているのか(単なる先着順か?)わからないが、ここにきている人たちは、これから紹介する蔡英文総統の演説の際も、露骨にしらけた表情・態度の人がかなりいたように、中国の『権威主義的』な国慶節の雰囲気とはえらく、違っている。
(まあ、それだけ蔡英文政権の評判がよくないということなのかもしれないが…。)

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蔡英文総統が演説を行った。私は、よく見ていなかった(私の能力では、何を言っているのか聞き取れない。また、字幕の漢字を見ても、よくわからない部分がある)が、かなり会場の雰囲気が悪そうななかで、それをあまり気にしないような素振りで、結構、長々としゃべっていた。

演説の草稿がおそらく、事前に放送局に配布されているのであろう。演説の概要は、字幕(テロップ)で示されている。
(台湾では、多様な言語が使用されているせいもあって、テレビ番組でもかなり字幕が多用されている。)



この日の演説のポイントは、(今日の新聞各紙を読むと)中国に対する『警戒心』をこれまでになくはっきりと述べたという点にあるようだ。

『中国の一方的な文攻武嚇と外交圧力により、台湾海峡の平和と安定は深刻な挑戦にさらされてきた』(『産経』)

『過去2年間の中国の圧力の下で、(自由や民主主義の)価値観の近い国々は台湾への支持を表明している』、(米中貿易対立を取り上げて、中国は)『国際的な分業システムの組み替えを迫り、貿易秩序に衝撃を与えている』(『毎日』)
などと紹介されている。

また、『産経』は、<蔡氏はこれまで、中台は不可分などとする「一つの中国」原則に配慮し、中国のことを「中国大陸」や「対岸」などとあいまいな表現で呼んできた。だが、この日は「中国」と名指しした上で、「中華民国台湾の主権を守る」と台湾側の立場を強調した>とも書いている。

他方、『朝日』は、<蔡氏は今回の演説で中国に対し、「責任ある大国として地域や世界で衝突の原因ではなく、より良い役割を果たすべきだ」と注文をつけ、「私は一時的な怒りで衝突や対抗に向かうことはない。民意に背いて台湾の主権を犠牲にすることもない」と訴えた>と報じた。


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この後、いろんな山車が、(ミニ)パレードを行っていた。山車は、台湾各地の産品とか文化を紹介するもの、あるいは企業が出展するもの(上記は、航空会社の山車だった)など各種ある。
これらは、この後、台北市内のパレードに出発するようだった。

これを見ていて、そういえば、中国の『国慶節』でも似たようなものもあったと、思い出した。
ただし、中国の場合は、大量の武器(おまけに新兵器?)を延々と披露したり(やや記憶が薄れてきてしまったが)、あるいは人民解放軍の勢力を誇示するかのようなものが、多かった。

台湾でも、もちろん、軍人の行進なども一部あったが、中国と比較すると、『仮に中国が本気で、攻撃してくることがあったりすると、一体どれだけもつのだろうか?』と疑問を感じるくらいの規模に過ぎない。


台湾海峡での緊張激化や『ハードな衝突』はもちろん、ない方が良いのに決まっている(可能性も非常に低い)が、アメリカのトランプ大統領も、一方においては(いつどのように変化するか読めないので)『不安材料』である。

(『米朝対話』と称する事態も、仮にこじれてしまうと、トランプ政権の場合、どのように『逆の動き』に出るとも限らないという気もする。まあ、アメリカの『中間選挙』までは何も起こらないかもしれないけど…。)





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【補足】最初に書いた原稿に、『朝日』の(『双十節』の)報道を付加し、他方、記事の最後の『蛇足』の部分を一部カットしました。

2018/10/11(木) 午後 1:08 [ 北京老学生 ] 返信する

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