北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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トランプ大統領が、今回の中間選挙を通じて、拡大したと言えるかもしれない『アメリカ内部の分断』と似たような現象は、既に日本のなかにも存在しているのだろう。

もっとも、今のところは、『安倍首相支持のメディア』であっても、全面的にトランプ支持というわけではない。
(しかしながら、安倍首相もトランプ大統領も、お互いのやっていることを『参考』にしながら、自らの政治を進めているような気がする。)

また、ある種の傾向としては、『安倍首相支持のメディア』は、トランプ大統領のやっていることを擁護する傾向があるように感じる。


今回のアメリカ中間選挙にしても、トランプ大統領は、むしろやりやすくなった(『うまくいかないこと』はすべて民主党多数の下院のせいにできるから)というような論調も散見される。

しかし、今回の中間選挙を通じて、以前は、共和党の主流派と対立していたとされていた、トランプ大統領は、いつの間にか、『共和党を乗っ取りつつある』ようである。

昨日(7日)の夕方に更新された『ウォールストリート・ジャーナル』(日本版)に掲載のジェラルド・サイブ(チーフ・コメンテーター)氏が書いた『トランプ氏の中間選挙、惨敗避けて得たもの』という文章に面白い箇所があった。
(この文章には、副題として『かつて党内で孤立しているように見えたが、もうそんなことはない』と言う言葉が添えられている。)

<トランプ氏はかつて党内でほぼ孤立しているように見えた。中間選挙を終えた今、もうそんなことはない。>
この文章は、上記のような表現で結ばれている。

これは何故かといえば、次のような事情があると言うのだ。
<6日の投票結果を受けた新しい上院は、過去2年の上院よりもトランプ氏に優しいものとなるだろう。
トランプ氏を強くいら立たせたジェフ・フレーク議員(アリゾナ州)やボブ・コーカー議員(テネシー州)は、いずれも再選を目指さなかったため上院を去る。残る議員はトランプ氏に恩義がある。>

<トランプ氏は、歴代大統領の多くよりもはるかに長い時間を費やして党の候補者を応援した。それがすぐに忘れられることはないだろう。>


私は、これまでアメリカの政治状況について、あまり気を配ってきたほうでもない。だから、上記のジェフ・フレーク議員とか、ボブ・コーカー議員といった名前にも、なじみがなかった。
そこで、どういう人なのか調べてみた。

すると、ジェフ・フレーク議員というのは、次のような人だとわかった(BBCニュースの記事で)。
9月に最高裁判事候補としてキャバノー氏が適切なのかどうかという論議が行われた時に、共和党の上院議員のなかで、『判事の性的暴行疑惑についてFBIが捜査をしないならば、自分は本会議で承認に反対する』と述べて、それで上院での承認決議を1週間延期させたのが、フレーク氏だったのだ。

彼について、『議会引退を表明しているフレーク議員は、これまでもトランプ大統領をたびたび批判してきた』とも書かれていた。


さらに、ボブ・コーカー議員についても、『米共和党重鎮で上院外交委員会のボブ・コーカー委員長は8日、ドナルド・トランプ大統領が米国を「第3次世界大戦への道」に巻き込みかねないと警告した』という2017年10月10日付の(同じく)BBCニュースの記事が見つかった。
(もしかしたら、今年に入っての米朝会談などの動きを見て、『全くこの人の予想が外れたではないか』と思う人もいるかもしれない。しかし、トランプ大統領のように振幅の大きな人物は、次は何をやりだすか、わかったものではないと私は感じている。
また、仮にトランプ大統領自身は強硬策を取らないにしても、彼の政策が『不安定の土壌』を生み出し、拡大しているのは間違いがない。)


これらは、トランプ大統領がこのような『穏健派の重鎮』を引退に追いやることによって共和党内における基盤の確立と拡大を進めていることを示している(それと同時に、安倍首相ではないが、『ミニ・トランプ』と呼ばれる『トランプ・チルドレン』を随所に生み出してもいる)。
このことも、見過ごすことのできない現象だろう。

ただし、今日(8日)付の『毎日新聞』朝刊の記事を見ると(共和党内の動きとして)次のようなことも書かれていた。
<共和党候補指名に向け、現職であるトランプ氏の絶対的優位は揺らがない。だが、党内には反トランプ勢力の結集を模索する動きもある。トランプ氏の強硬な移民政策などを痛烈に批判してきたフレーク上院議員(55)は、中間選に立候補せず議員引退を表明する一方、次期大統領選での予備選立候補の可能性も示唆している。 >

だから、フレーク氏はまだ55歳だというし(ボブ・コーカー氏のほうも66歳のようだ)、今後を期する気持ちはあるようだ。

さらに、BBCニュースの記事を読むと、こんなことが書かれていた。
<コーカー議員は政界引退を発表したものの、上院での任期は2019年1月まで続く。それが大統領にとっての問題だ。
それまでの間、コーカー氏は強力な委員会の委員長だ。そして本会議場でも、共和党からほんの数人が造反しただけで、共和党提出の法案は否決されてしまう。>

これは、昨年10月の記事であるので、現時点ではもはや『時効?』みたいな内容も含まれているのかもしれない。

しかし、任期が仮に本当に2019年1月まで続くのだとすれば、新しく民主党優位の上院の体制を作っていく(上院外交委員長も民主党から出すことになるはずだ)上で、もしかしたらコーカー氏は、良い『引継ぎ役』あるいは『橋渡し役』を果たしうる可能性もあるのかもしれない。
(もっとも、そのようなことをすれば、さらにトランプ大統領に『裏切り者』呼ばわりをされるだろうが。さらに、コーカー氏が仮に『あっさりしたこと』しかやりたがらないタイプなら、そのようなことに首を突っ込む気はないだろうけれど…)


どちらにしても、『トランプ現象』を今後、アメリカが克服していくためには、民主党を強くしていく?ことのほかに、共和党内部の『穏健派』というか『良心派』というか、そのような勢力を(左右からの挟み撃ちで結果的に)『殲滅してしまう』ということのないようにしていくことも重要だろうと思う。

このように見ていくと、トランプ大統領を取り巻く状況は、ますます日本の安倍首相を取り巻く状況と似ているという気がしてしまう。








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