北京老学生・日本から台湾へ

2013年春、4年半ぶりに日本に帰国。2017年春、今度は台湾・台中へ。

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一昨日(13日)から書いている、台湾の与党=民進党(民主進歩党)の総統予備選で現職の蔡英文総統が勝利した話。

昨日(12日)の台湾の各紙がこれに関する記事を載せている。
ここでは、『りんご日報』(アップル・デイリー)という新聞が、グラフなどを多用して(根拠となるデータも含めて)報道しているので、主にこれにしたがって、どういうことなのか紹介してみたい。

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これが、12日付『りんご日報』の1面である。
現職の総統である(党主席は、昨年11月の『統一地方選』での大敗の責任をとって辞任している)蔡英文氏が『予備選』(台湾では『初選』と呼ぶらしい)を勝ち抜いたことを伝えている。

これは、『世論調査』(記事には『民調』と記されている)の結果でもって、民進党にとって『勝てる候補』は、立候補している蔡英文氏と頼清徳氏(前・行政院長=首相に相当する)のうち、どちらなのかということで、選出をしたということである。

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『民進党中央』のほか、4つの調査機関が『世論調査』を実施したとのこと。
その方法は、民進党の候補とともに、国民党の候補(韓国瑜=かん・こくゆ=高雄市長を想定)、それに無所属の候補(文哲=か・ぶんてつ=台北市長を想定)を選択肢として用意し、調査対象者のそれぞれに対する支持率を聞いていったとのことである。

民進党の候補としては、蔡英文氏のケースと李清徳氏のケースの2つを用意し、それぞれの支持率がどのように出るのかを聞いていった。


その結果、蔡英文氏と頼清徳氏のいずれが候補の場合であっても、他の2候補よりも支持率が上回るが、蔡英文氏のほうが確実に勝利することができるという結果が出たとのこと。

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もっとも、この調査結果、かなり民進党に有利なような結果となっているという気がしないでもない。

というのは、『りんご日報』ではこの間の自社の世論調査の数値と、今回、民進党が発表した数値と比較しているが、蔡英文氏の獲得したという支持率も(頼清徳氏の支持率も)、『りんご日報』のこの間の調査結果と比べると、高めの数字になっている。

たしかに、『りんご日報』の『世論調査』の結果を見ても、蔡英文氏は支持率が上向いている傾向にあり、逆に韓国氏は支持率が低下傾向にあったことは事実だろう。

それにしても、この傾向を、思い切り『都合よく解釈した』ような数値になっている。
(つまり、民進党の調査結果というのは、『客観的なデータ』というよりも、『希望を込めた数値』のようにも見える。)


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ちなみに、これらが台北市長の文哲氏と、高雄市長の韓国氏である。

韓国氏は、たしかに、11月に当選したばかりの時は、『庶民派』というような風貌や語り口(韓氏は、青果問屋の社長も務めたことがあり、自分は『菜っ葉売り』だなどと言って、アピールしている)は、これまで極端に『エリート層』『高学歴』(博士号を持っていて、外国の大学の卒業生である政治家がたくさんいる)を誇る人たちの多かった、台湾の政界にあって、一種の『新風』を吹き込んだ感があった。

しかし、韓国氏は、次第に(中国共産党寄りである)中国国民党・政治家のある意味では、『馬脚』を現しつつあるようだ。
(『中華民国』のことを『国家』ではなく、『地区』『地域』であるかのような失言をした。また、香港の『逃亡犯条例』について聞かれて、『良く知らない』などと答えたという話もある。)


さらに、同じく中国国民党の公認候補の座を狙っている(シャープを買収した)鴻海グループの会長・創業者である郭台銘(かく・たいめい。テリー・ゴウ)氏ともども、人気を挽回するために、そろって、『自分たちは庶民の出身である』などという宣伝を強めているようだ。


こうした状況にあるため、仮に現時点で、香港での『逃亡犯条例』改悪に反対する運動の盛り上がりもあって、蔡英文氏が人気回復傾向にあるといっても、来年の『総統選』の選挙日(1月11日)までまだ7カ月もある。

台湾の(中国による台湾支配を警戒している)人々にとって、決して安心できるような状態ではない、と思う。


ちなみに、先の民進党の『世論調査』であるが、わざわざ、民進党、国民党、無党派の3つどもえという選択肢の設定にしているというのも、よくわからない想定の仕方である。

現実の選挙では、『無党派』の立候補があるかわからないし、仮にあったとしても、最終的な候補者が3人になった場合、これまでは必ずといって良いほど、『2強』による『最終決戦』になっている。
だから、民進党の『世論調査』の設問の設定方法自体が、やや非現実的であるような気もしている。

いずれにしても、今後、次は国民党の候補者の間で、『予備選』が行われることになっている。


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ちなみに、今回の結果について、ある新聞は、『蔡英文氏は、(総統選への)入場券を獲得したが、期末試験(総統選)は過酷なものになるだろう』との見出しを打っている。

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さらに、こちらの新聞は、蔡英文氏が『同性婚』の法制化の件や香港の『逃亡犯条例改悪』の件で、若者の支持を回復したことが、今回の勝利の要因であるとしている。











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