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リハは午前中で終った。オピッツ素晴らしい。奥様ともどもミュンヘン時代から知りあいで、またピアニスト野村さん(いまは嫁いでミュンヘンにいる)の先生でもある。リハのあとしばらく話す。
昼食後ピアノの部屋でベト7を1回全部弾く。どうも、この曲は過去に一度振ってから時間が空き過ぎていて、あまりにもたくさんオーボエで演奏しているために勉強への緊迫感が足りない。ブラ1は実は前回、初めて振るのだったので恐ろしいほど勉強したのだが、そのパワーがイマイチ、沸いてこない。とはいえこんなことでいいはずもなく、セントラル愛知交響楽団の皆様に許して貰えるだけの勉強にはほど遠いという自覚が、いよいよ憂鬱なものになっていた。午後が空いたのを良い事に、強制的にピアノで音を拾っているとスコアの見落としや新しい発見が連続して、曲に急速に興味がわく。3楽章の構造について随分迷っていたが、ピアノで弾いていたら簡単に結論が出た。冒頭の和声やベルリオーズの研究にある特殊な進行など、ピアノで弾いていると鮮やかに聞こえる。オケでは聞こえにくい事もピアノだと聞こえる。こう書くとまるでピアノがうまいようだがとんでもなく、しかも今日は新しいポケットスコアで弾いたので細かい音符見るのに苦労、めくり癖もついてないのでページごとにとまってはスコアを折り、という各駅停車。でも、良い時間を過ごして満足だった。ピアニストはいいなあ。すらすらスコアリーディングしてピアノ演奏できる指揮者はもっといいなあ。
月刊ピアノ別冊ののだめ特集でインタビューしていただき、見開きで写真まで出ているのだがあまりにも貧しい服装をして(撮影あるのを忘れていたうえ、サントリーホール定期のGPと本番の間で気もそぞろ、疲労困憊な有り様)精気なく、われながらみすぼらしい。でも娘に楽譜があるしグラビア多いので買ってやった。
ベト7を弾いて興味がわき、英雄交響曲については(4月解説)かねがねフランス革命や戦争関連の葬送行進曲について知りたく、重たいベートーヴェンのピアノ・ソナタや変奏曲の原典版を2冊も買い、CDも買い、帰宅したが定期稼働中でアタマ動かず。N響定期に出演する、ということは、その1週間、ほかのことは(知的労働が)ほとんどできる余地が無い。ほかの奏者のみなさんはできているようだが自分にはできない。指揮活動は停止する。ベト7を半日弾けた(2時間)のは本当に拾った時間だったのだ。
夜。
北九州行っていたので見ることができなかった(おならたいそうのみホテルで見た)月曜日の放送のDVDが届き(毎週フジテレビから届く)、そのために買ったDVDプレーヤーも届き、ようやく観賞。(いままではゲーム機で見ていた)
モーツアルトシーン、なかなかよかったので安心。もっと口が苦しそうでもよいのだが許容範囲。2つのモーツアルト、池田昭子見事に吹き分けていて驚いた。実はこの2つの演奏微妙にテンポがまず違う。ピンクのほうが少々遅いのだが、いかなるテンポでもただ吹くだけでも難しいこの曲を、2つのテンポで、録音セッションは連続しているという環境で、ニュアンスまで柔らかくして吹いてしまうのはやはりただ者ではない。演出も面白かった。自分のリードやナイフ、プラークがちょっとうつったので嬉しかった。
水川さんの、指摘された弓の流れも一瞬タストよりにすべってしまったという感じで、まあ大丈夫でしょう。
夜まで先の、といってももう最終回が目の前だが、台本がつぎつぎに到着して、急ぎの連絡も増えてきて、監修に数日かけていた余裕はもうない。あすは本番。早寝する。
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凄かったですね、オーボエ!私の住んでいるところでは今日入ったんですが確かにピンク色だなーと。あんまり知らない私でもわかったような気がします。今度こちらにも弦楽の響きでN響の方が来るみたいですが(地元出身のオーボエの人もゲスト出演だそうです)見にいけません;;(涙)
2006/12/2(土) 午後 7:38 [ 薇樹 ]
がはは!僕も最初そうかな?と思い「まめだな〜〜」と感心までしてしまったのですが、良く読んだら違ったんですよ。くわしくは撮影の裏になってしまうので今は書けないのですが、まあ、いろいろご想像になって下さい。福士君本当にカッコイイ。日本酒飲んでる姿から。
2006/12/3(日) 午前 6:02 [ 茂木大輔 ]
いぶし銀とピンクのモーツァルトの違い、テンポとニュアンスがちがうってことに、最初に気が付いたのですが、茂木さんの解説(!?)により、それが大体正解だったことがわかって、ちょっぴりうれしかったです。 福士さん、カッコいいです。日本男児(って今もある言葉なのか?おばあちゃん語です)です。そして、立派なoboistです〈^−^)
2006/12/3(日) 午前 10:17 [ 笛吹きタヌキ ]
ワタシの住んでるトコロも同週土曜日on Airなんすが、oboeもさる事乍ら、弦楽器群も「いぶし銀」と「ピンク」を弾き分けていたのは気のせいでしょうか? >mgqxb311さま N響+地元出身のoboe、すごいモツob4でした。弦楽器以上でも以下でもない絶妙なダイナミクス、完璧なアンサンブルとテクニック。 こんなど田舎であんな演奏を聴けたのは大変な幸福でした。 彼の音色は「シルキー」でした。
2006/12/4(月) 午後 1:47 [ - ]
たぬきさま素晴らしい耳!指揮しに行ってみたいと思いますので、ご主人さまには到底及びませんがご提案下されば有り難く存じます。すまいりーさま、吹き替え???かな???そこらへんは秘密です。わたしも29さん、そうですか。世の中素晴らしいオーボエ奏者本当に多くて老人は困ります。N響メンバーのよい演奏に触れてよかったですね!
2006/12/4(月) 午後 4:48 [ 茂木大輔 ]
もぎぎさま、ヤバいデスよ。玉木千秋のブラ1ほんとのコンみたいでした。月並みな言い方ですが、きっとすいぶんがんばられたのでしょうね。やっぱり俳優さんてすごい!歯がゆさもこんな感じで解消されるなら見続けていてよかったです(単純デスか?すいません)玉木さんは確かわが街出身・・もう一度彼のブラームス今度は生でみてみたいですねぇ。年末年始にかけて怒涛の突っ走りをされるご様子、お体ほんとに大事にしてできるだけ楽しくお仕事してください。
2006/12/4(月) 午後 11:24 [ ブー先生 ]
茂木さん、こんにちは。 母がNHKドイツ語講座の茂木さんの連載を見て、「この人の文章、すごくおもしろいよ。ぶんだば!」と言っています。 茂木さんの「オーケストラは素敵だ」ともう1冊(母に今奪われていて題名が思い出せません。最近中公文庫から出たもの)を読みました。 私は高校・大学とオーケストラでコントラバスを弾いていて、のだめカンタービレのドラマも試しに見てみたら、演奏シーンも本格的だし面白いし、とてもはまってます。 漫画も会社の人に16巻借りて今読んでいます。
2006/12/5(火) 午後 9:18 [ Kyoko ]
(長く書きすぎましたが続きです) 母はすっかり茂木さんのファンで、「どこに行ったら会えるのかしら〜」 と言っています。コンサートですよね。というより、お喋りがしたいみたいです。 これからも茂木さんの文章を読むのを楽しみにしています。 ブログの文章、もう少し行を空けていただくと読みやすいかな…。 コンサートもいつか行かせていただきたいです。 それではまた〜。
2006/12/5(火) 午後 9:19 [ Kyoko ]
のりやん様、玉木さんのがんばり、熱意、誠意、人間としてホントに尊敬しています。その姿勢があの説得力ある声に出ているのだと思います。スマスマで見ていたら、苦労人でもあったようですよね。思いやりのある、真面目で、しかし人生を楽しんでいる、とても素敵な方だと思います。きょうこ様、ありがとうございます。ドイツ語あと2回で終りです。今日も締め切り過ぎているので書かなくてはですがその前にどうしても名古屋の進行表あげなくてはならず、夕方にはNHK.テレビ熱中時代の取材打ち合わせ(模型で出演)。本はこのところ中公から3つ、講談社から書き下ろし「くわしっく名曲ガイド」が出ています。お母様によろしく!!
2006/12/7(木) 午前 9:30 [ 茂木大輔 ]
月曜の「のだめ」には感動いたしました。オケ演奏場面を何度も何度も繰り返し見ています。できることならもっと長い時間…見たかった〜。役者さんの熱演もさることながら先生方の御指導が一体となった賜物ですね。本当にクロキンのオーボエも素晴らしかった。初心者とは思えませんでした。素人の方々でもこんな風になるんだと作品を作り上げていく様を想像しながら感慨にふけっています。名古屋公演を指折り待ちわびていますが、御多忙な様子の先生を伺うとお体が心配でなりません。どうか休む時間も作って下さいね。
2006/12/7(木) 午前 10:00 [ smi*el*700* ]
すまいりりーさま、オーボエ気に入っていただけて安心しました。指導ももちろん一生懸命ですが、とにかく福士さん勘も良く、音楽もよくわかっているのでスムースですよ。楽しい現場ももうすぐ終りで、ブルーです。名古屋の準備一段落、いろいろ雑用に追われてますがよく寝ています。
2006/12/8(金) 午後 5:58 [ 茂木大輔 ]