茂木大輔:もぎ議録

クラシック音楽は理解して聴けば感動100倍!が活動のモットー。まずは自分が理解しよう・・・(笑)

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パリ編

冒頭:「ローマの謝肉祭」(ベルリオーズ)

続いて、フランス語のナレーション(松本健司)が「プラティーニ国際指揮者コンクール」会場を演出、千秋が振ったプログラムから再現。

*ハイドン:交響曲第104番「ロンドン」冒頭〜第1主題(「重い!」・・)>これ、もっと長く振りたかったです。いつか、大きなオケでハイドンのロンドン交響曲を振らせて下さいハイドン様。素晴らしい音楽。序奏部のあの緊張と、少しの変化で音楽をどんどん導く天才性。忘れていることが多いがハイドンは、まぎれもなく「天才でも」あったのだ。
*ドボルジャーク:交響曲第8番第1楽章提示部(間違い探し:都合により正しく演奏しました。)>いつかはこういうものを全部振りたいデス。スライドは「のだめカンタービレ」中最もスピードの速い、コンクールのそのシーン。つぎつぎに小気味よく間違いを発見してゆく千秋とライバルは非常にカッコイイ。おれには無理そう・・・・
*ラヴェル:「亡き王女のためのパヴァーヌ」(冒頭)>フランス語ナレーション「もっと小さく・・」をはさみ、冒頭を3回演奏。スライドはマンガのそのシーン。ホルンのかた、昼間のベト7のあとにスイマセンでした。名演、名演技感謝。
*バルトーク:舞踊組曲より終曲:スライドはスコアのスクロールなど。>オケの真剣な取り組みのおかげで、少ない練習にもかかわらず素晴らしい演奏になった。振っているとき、これを勉強しているときのつらさと、西ノ宮での演奏のこと、レコードを参考に勉強していた自分から、徐々に自分の響きに変化してきていることに感慨深いものがありました・・とか思っていたら3/8をう!と振り間違えましたスイマセン。悔しい・・・

ここでアナウンサー登場、ゲストの福士さん(靴を変えて登場!)、池田昭子、三輪さんを交えてトーク、バソンの小山さん登場して:
*プーランクの3重奏曲(ヤキトリオの再現:スライドは練習風景、焼鳥屋での3人など)

休憩

フランス印象派の絵画をバックに、ラヴェル「水の戯れ」
後半はオール・ラヴェル・プログラム。西ノ宮での「ブノワ家のリサイタル」再現を変更した。

ここでバッソンの小山さんとトーク。名古屋でのパリ編のお客様というのは、もしかしたら、「昼間売り切れたので夜来てみた」という方が少なくなかったのかもしれない。のだめのパリ編までフォロウされていない感じであって、「え?ドラマの曲が出てこない・・・?」という戸惑いが少し感じられた。今後もですが、
*このコンサートにはテレビでおなじみの「のだめオーケストラ」<東京フォーラム、今後のアニメ関係のコンサートなどはこちら:はでなくて、その都市を活動圏にしているプロのオケが演奏します。(むろん、状況により、いつかはもぎぎが「のだめオケ」とコラボすることも考えられないわけではないとは言えますが・・・)
*指揮者は千秋ではなく、玉木さんでもなく、中年で、カッコ悪いです。
*「パリ編」などは、ドラマの選曲とは違って、マンガを読んでいて「聴きたいな」と思う曲を選ぶので、知らない曲もあります。

というあたり、御了承頂きたいものであります。音楽会としては、昼間がベト7メインで重厚、ドイツ風、オケ中心、夜は軽く、明るく、室内楽を多くして最後のボレロにつながる、という企画にしてあり、コンサートそれぞれに強い対照を作り、さらに通して聴いても興味を持続して最後に満足していただけるよう、なんとか考えてあるわけですが、どうだったのかな。

で、
*ラヴェル:「マ・メール・ロワ」
スライドは「マザー・グース」の絵本から。必ずしもどの童話が音楽に関連するのかが明白でなく、春日井チームが芸術的に判断して作って下さったもの。大変美しく幻想的で気に入っている。振るのは非常に難しく、繊細で、変化が多いのに強引には運べない作品だけに、リハの少なかった今回、結局当日のGPでもほとんど全部通して演奏しなくてはならなかった。セントラル愛知コンサートマスター高橋さんのヴァイオリン・ソロやフルート、クラ、ピッコロ、コントラ、コロングレ、ホルン、ヴィオラ、チェロなどつぎつぎに来るソロパートはどれも美しく、さらにゲスト内田奈織さんのハープ、三輪さんのチェレスタ、小山さんのバソン、池田昭子のオーボエなど、この音楽会の全出演者が総力をあげてこの幻想曲を仕上げて下さった。あえて「パゴダ」を外し、音量や迫力をセーブして「ボレロ」につなぐ。
ボレロの小太鼓は音大で一年先輩の石田さん。来年3月にお邪魔して「トライアングル徹底解説」をやっていただく。楽屋では家内と話しに花を咲かせていた。ボレロの難しさは、「必ず最後は盛り上がる」と過信してしまって、逆にいつまでも大人なセーブをしているうちに、さっぱり盛り上がらずに終ってしまう危険があることだ。書いてあることをよく読み、その通りに演奏しなくてはならない。最後の数分は2つのスネアと金管に任せて、弦と木管はコーダに入る前に充分に音量を出していなくてはならないのだ。
「それぞれがソロさえ決めれば必ず成功するカンタンな作品」などでもないし、「指揮者は三角振っているだけ、解釈不要」な作品などではないのである。次第に加わってくる楽器のタイミングとその音量指示、全体の設計、バランス、フランス音楽としてのサウンド、スペインの強い風情を醸し出す伴奏のアーティキュレーションへのイメージ、狂いそうになるアンサンブルの管理など、「ボレロ」は、「スペイン狂詩曲」や「ラ・ヴァルス」「展覧会」と同じくらい、指揮者に多くの課題を与える作品なのである。
三鷹で、3時間にも及ぶ「ボレロ:徹底解説」をしていたこと、そのときにこの作品のスコアの精密さに驚嘆したこと、それを正確に実行しない限りはこの作品の本当の生命は得られないこと、そして、非常に多くの演奏が、残念ながらそうなっていたいこと(ソロの成否のみに関心が払われている、なんとなく盛り上がっていく演奏が多いこと)など、今後の糧となる経験をしていたことがよかったと思っている。

アンコールは、バッハのカンタータ140番「目覚めよ、と呼ぶ声あり」のコラール変奏曲だった。
1月に早速三鷹でもこれを振る。ベートーヴェン、ハイドン、モーツアルトからラヴェル、バルトークまで、あまりにも幅広い音楽を演奏し、聞いて頂いてきて、一年の最後に、この長かった「のだめカンタービレ」の一年を締めくくるのは、自分にはバッハしかなかった。このカンタータはクリスマスのものであって、美しい、祝祭的な旋律がシンプルな賛美歌(男声斉唱:この回はオーボエ・ソロで)を装飾しているこの喜ばしい、神々しい音楽で、もぎぎの音楽の一年は終了した。

今年一年、本当に楽しかったです。いろいろな方にメッセージをいただき、とても力になりました。ドラマが終り、また新しい仕事が始まります。三鷹、新潟、名古屋、春日井、西ノ宮・・・また、会場でお目にかかりましょう。よいお年を!

茂木大輔

写真は休暇中の作品(蒸気機関車C−11:1/50:旧オータキ製:現有井)

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あけましておめでとうございます☆パリ編、後半のラヴェル「マ・メール・ロワ」〜バッハのカンタータまで一年の様々なことが蘇り涙が溢れてたまりませんでした。とても素敵な時間を過ごさせて頂きました。特にアンコール曲は一年を振り返り一年の感謝を捧げるのにふさわしく感無量でした。本当にありがとうございました。またお邪魔したいと思います。2007年も素晴らしい年となりますように。。。

2007/1/1(月) 午前 0:16 [ smi*el*700* ]

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あけましておめでとうございます。パリ編しか伺えなかったのが、返す返すも残念でならず…。ベートーヴェンの第7交響曲、聴いてみたかったです。パリ編のプログラム、非常に楽しく聴かせていただきました。うっとりするような時間を味わうことができました。今年の「のだめ音楽会@春日井」の案内もあり、非常に楽しみです。2006年の演奏会鑑賞、最後をバッハで終え、そして2007年の演奏会鑑賞をバッハ(@三鷹)でスタートできることに、幸福感をいまから味わっております。ところで、C11素晴らしいですね。旧オータキのC57が、私が初めて組み立てたプラモデルでしたが、小学生当時、複雑なクランク機構など全部接着剤でくっつけるという暴挙に出たことを思い出してしまいました。このお正月は、少しお休みをして、正月休みの工作に1:700の軽巡「筑摩」に取りかかっております。今年一年、よい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。

2007/1/1(月) 午前 3:01 [ ちぇろりすと ]

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あわあわ、「筑摩」は重巡ですね。軽巡「神通」にも手をつけていて、ごっちゃになってました。すみません。護衛艦だと「ちくま」も「じんつう」もDEあぶくま級なんですけどねえ。脱線失礼しました。

2007/1/1(月) 午前 9:02 [ ちぇろりすと ]

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あけましておめでとうございます!去年は美濃加茂のブラームスで交響曲の素晴しさを体感し、名古屋の昼夜両公演で様々な音楽を楽しめた素敵な年でした。メドレーを聴きながらこの曲も全部聴いてみたい、もっと生で音楽を聴きたい、まだ耳にしていない名曲を沢山聴くのに自分の生涯であとどれだけ聴けるのかと考えさせられました。すっかり茂木様が表現してくださる音楽に魅了され、美濃加茂で果たせなかったサインも名古屋でいただき、ありがとうございました!

2007/1/4(木) 午前 11:06 [ みっち ]

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緊張して、感動も感謝もうまくお伝えできず、ここでお伝えできればと思います。サインをいただいた、第九とくわしっくをゆっくり読んでおります。面白いです!3月のくわしっくコンサートも聴きに行きますね。それまでは美女3人のサイン入りのだめピアノ譜でコツコツピアノ練習です。今年からピアノの先生をしている親友に本格的に習う事にしました。さらに昔断念したヴァイオリンも習いに行く予定です。聴くのと弾くのと両方に充実した年を目指して頑張ろうと思います。そして、今年も茂木様のご活躍楽しみにしております!

2007/1/4(木) 午前 11:07 [ みっち ]

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あけましておめでとうございます!昨年は色々ご指導戴き誠にありが とうございました。茂木先生のおかげで、真剣に音楽と向かい合う事が 出来ました。先生の益々のご躍進、心よりお祈り申し上げます。

2007/1/4(木) 午後 8:50 [ 七魅堂隠居 ]

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