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なにかのコピー&ペーストのトラブルにより、先日御紹介した、もぎオケチームTの問い合わせアドレスが間違って表示されていました。
大変申し訳有りません。明日の事ですけども、いかまらでもお問い合わせ希望される方、ことに東京音大へのアクセスはやや解りにくいため、お気軽にお問い合わせ下さい。
正しいアドレスは
です。
なお、このアドレスはチームT(東京音大有志オケ)専用です。
これ以外のもぎおけ公演(チームM)その他については、
8月:のだめコンサート@西宮2公演(カンテレほか)*完売です。
9月:新潟りゅーとぴあ(展覧会の絵徹底解説、オケ+ピアノ)
10月:小金井市民交流センター(小山実稚恵さんショパンほか)
11月:いわきアリオス(チャイコフスキーの生涯)
に、それぞれお問い合わせ下さい。近日中にまとめてアップします。
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2014年06月11日
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楽曲解説先読み!
― Sakura Peatey Tashiroさんと一緒です。明日、六時半、東京音楽大学J館:J−スタジオにおいて; もぎオケ(MGO)48,チームT(東京音大)初ライブ(学内・卒業生有志オケによる自主演奏会)が開催されます。 一般にも公開、どなたでも入場できます。是非熱い応援をお願いいたします。 セットリスト モーツアルト:「魔笛」より 序曲 アリア(タミーノ)「何と美しきこの絵姿」藤巻正充(テナー:本学教員) アリア(夜の女王)「我が心は地獄の炎に」山口桜(ソプラノ:本学学生) モーツアルト:「フィガロの結婚」より 序曲 アリア(ケルビーノ)「恋の悩み知る君は」宮川千穂(メゾソプラノ:本学学生) アリア(伯爵)「訴訟に勝っただと?」浅井隆仁(バリトン:本学教員) 休憩 ドボルジャーク:チェロ協奏曲ロ短調 独奏:田代Peaty櫻(本学学生) 演奏:もぎオケ交響楽団・48:チームT(有志オーケストラ) 企画解説指揮:茂木大輔 パンフレット文章全文(配布時には短縮されます)先読み! ごあいさつ 皆様、本日はようこそいらっしゃいました! 東京音大の指揮科に4年間学び、昨年卒業してから早くも一年あまり。 在学中からの願いであった、学生有志オーケストラによる演奏会を、ようやく開催していただくことができました。 出演を快諾して下さった先生、学生、卒業生の皆様、そしてこうしてお越し下さった皆様、学校関係者の御協力に、心より感謝いたします。 つい先日、AKB48の「第37thシングル・センター総選挙」が終了いたしましたが、若い彼女たちが、自分の順位とその変遷に戦々兢々とし、1年間の活動を通じて、自分の技術、表現力はもとより、ユーザー(お客さん)であるファンやマスコミへの対応を常に研究・努力し続けているのを見ていますと、指揮者・演奏家を志す自分たちが、「得意を磨き、不得意を潰す」努力というものを、彼女たちほど真剣に行えているだろうか?常に明るく、機嫌よく(除く:島崎遥香。笑)振る舞えているだろうか、さらには、巨匠から同窓生までに及ぶ膨大なライバルたちに、なにか明らかに秀でる個性、光るポイントを持つことへの挑戦が出来ているだろうか?という問いが沸き起こります。 クラシック音楽、オーケストラ、という、音楽自体が持っている品格や集団行動としての匿名性を、自分への言い訳にしてはならない、さらに、聴衆に向けた積極的な自己改造・鍛練やサービス精神を持たなくてはならない、というイマシメを込めて、また、彼女たちへの敬意を添えて、この公演をMGO(もぎオケ)48:チームT(東京音大)と名付けました。今回はその「初ライブ」になります。 聴衆にも演奏者にも楽しい公演を目指して行きますので、応援のほど、よろしくお願いいたします。 茂木大輔 プログラム・ノート *モーツアルト:歌劇「魔笛」より 晩年の、貧困にあえぐモーツアルトは、空中歩行や衣装の早変わり、極端な高音域や低音域を歌って見せる曲芸一座であったシカネーダー劇団からの依頼によって、「魔笛」を作曲しました。歌詞はドイツ語であり、「魔法」「救出」「道化者」などは、シューベルトやウェーバーのドイツ語オペラにおいてその後重要な素材となり、やがてはワグナーにもつながって行きました。 まずはこのオペラから3曲を。 ・「序曲」は、シカネーダーとモーツアルトが参加していたフリーメーソンを象徴する「3」という数が、変ホ長調(♭3個)、冒頭3回のファンファーレ(曲の途中にも回帰)などに見られます。 ・オペラの開始直後に、「3人」の侍女から夜の女王の娘パミーナの絵姿を見せられた王子タミーノの、恋心の芽生えを歌うこのアリア(「なんと美しきこの絵姿」)は、彩るクラリネット・ファゴットの暖かな音色と相まって、清らかで極めて感動的です。御多忙な中、本場イタリアでも絶賛された美声の藤巻先生に歌って頂けるのを本当に嬉しく思っています。 ・その夜の女王はオペラの後半で悪役であったことが判明。その娘パミーナに、叡知の人ザラストロの殺害を命じるという狂乱の場で歌われるのが、アリア(「我が心に地獄の炎が」)です。超絶技巧の高音域で非常に有名。初演のとき歌ったのはモーツアルトの妻コンスタンツェの長姉、ヨゼーファ・ホーファー(旧姓ウェーバー)でした。本日は、各方面から御推薦のあった強力選抜メンバーとして、在学中のソプラノ、山口桜さんに御登場頂きます。お楽しみに! *モーツアルト:歌劇「フィガロの結婚」より 一方、モーツアルトの残した偉大なオペラの多くは、イタリア語による宮廷オペラでした。その頂点に君臨するのが、喜劇「フィガロの結婚」であることは言うまでもないでしょう。 領主が、使用人の結婚にさいして主張する「処女権」などという、極めて羨ましい、じゃなかった、倫理に反する設定を背景に、好色な領主アルマヴィーヴァ、その美しき妻ロジーナとの結婚に機知を尽くした使用人フィガロ、彼のカワイク賢い婚約者スザンナを中心に、たった一日のうちに起るドタバタを描いております。 ・「序曲」は、聴衆のざわめきの中からいつのまにか開始され、爆笑の笑い声で終わるという、世界で最も有名で、最も愛されているオペラ序曲。 ・好色な大人たちに囲まれて、思春期まっただ中の美少年ケルビーノ(お小姓)は、ロジーナ伯爵夫人に憧れて、恋の苦しみを訴えます(「恋の悩み知るあなたは」)。「魔笛」のタミーノと対照的な二つの恋心、モーツアルトの描き分けをお楽しみ下さい。ちなみに歌っていただくのは本学指揮科卒業生宮川さんの奥様で人妻。当時の指揮科全員(注:学生のみならず)がケルビーノとなって陶然としていたというのは当然です。笑。 ・好色な浮気者として描かれるアルマヴィーヴァ伯爵が、熱望しているスザンナが使用人フィガロと結ばれるのが許せない!と嫉妬に狂い、「潰してやる!」と決意するアリア(「訴訟に勝っただと?」)。イライラと考え迷う叙唱に続き、嫉妬〜復讐への決意〜勝利宣言、と、上下に揺れ動きながらしだいに爆発してゆく伯爵の血圧(心理)は、歌の旋律はもとより、伴奏の管弦楽の精緻な強弱書法によって見事に描き出されています。 浅井先生とは、芸祭プレオケ「第九」をきっかけに、先日名フィルで指揮させていただいた「荘厳ミサ」など、様々な場面でお世話になっています。前半のモーツアルト・ガラを締めくくるにふさわしい、圧倒的歌唱をチームTの秘密兵器として投入いたします! 休憩 ドボルジャーク:チェロ協奏曲ロ短調 作品104 チェロが協奏曲を演奏できる楽器である、ということを多くの作曲家が意識していたことは間違いないでしょう。モーツアルトには未完の「協奏交響曲(ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのための)」がありますし、ハイドンの名作「チェロ協奏曲(第2番:1760頃?)」を書かせたアントン・クラフトはベートーヴェンと親密な関係にあったシュパンツィヒ弦楽四重奏団の初期メンでもありました。しかし、奇妙な「3重協奏曲」以外にはチェロ協奏曲は書かれませんでした。 ハイドン以降、音楽史に意味深いチェロ協奏曲が現れたのはシューマンの傑作(1850)が久しぶりのもので、そのあと、本日演奏するドボルジャークの大傑作(1895)まで、ほとんど名作は生まれませんでした。 チャイコフスキーの「ロココの主題による変奏曲(1877)」は実質的なチェロ協奏曲ですが、規模は小さく、また、初演者による大胆なカットと改定が問題を残しています。独奏とは違いますが、チェロが重要な協奏曲としてはブラームスの「ヴァイオリンとチェロのための2重協奏曲(1887)」があります。 このように、チェロを管弦楽と共演させるという素晴しいアイデアは、なにかの事情によって、大きく流行することなく19世紀は終わろうとしていたことになります。 ドボルジャークは、家族の豊かな生活のために高額の報酬を保証したアメリカ行きを承諾し、ニューヨークで数年間作曲の教鞭をとりましたが、この期間、作曲はほとんどすることができず、「アメリカの素材を使ったものを」という要求に戸惑いつつなんとかまとめ上げた「新世界」交響曲、弦楽4重奏曲「アメリカ」のほか、ほとんど成果がありませんでした。しかし、帰国直前になって、突如としてこのチェロ協奏曲の創作が開始され、それは彼の実質的「第10交響曲」でもあり、また、「チェロ協奏曲」というジャンルの不動の最高傑作ともなったのでした。 この曲の中で、チェロの持たされている役割が、必ずしも重要旋律を常に歌い続けている、前面にいて活躍する、といった協奏曲ソリストの普通の立場とは異なって、管楽器の長いソロや重奏を繊細に伴奏し、あるいはその一パートとなって一緒にアンサンブルし、また弦楽器への対旋律を作り、といった、多様なものに設定されていることは決定的に新しく、興味を惹きます。 それまでの時代に、ヴァイオリン協奏曲やピアノ協奏曲と同じ発想でチェロ協奏曲を作ろうとして成功しなかった理由の一つに、音域が存分に広いが、高音域の音量や透徹力が弱いという問題があり、ドボルジャークはそのやや鼻にかかったか細い声を、逆に存分に利用して、変化に富んだこの傑作を編み上げたのでした。前述のように管弦楽にも単なる伴奏に留まらない極めて重要な役割が与えられていて、第1楽章の冒頭やホルンの美し過ぎる旋律など、演奏には大きな喜びと緊張感が伴います。チームTの初ライブにとって、交響曲にも優るやり甲斐ある課題と言えるでしょう。 なお、この曲の作曲動機の一つに、ドボルジャークが青年時代に恋していたヨゼファ・チェルマコーヴァー伯爵夫人(妻の姉に当たる)が重病であるという知らせを聴いたことがあるようで、第2楽章には、彼女が愛して歌っていたというドボルジャークの歌曲「一人にして」が引用されています。初演のあと、彼女の訃報に接したドボルジャークは、さらに第3楽章の最終部分を60小節も加筆して、同じ歌曲に基づく感動的な回想を付け加えました。 青春の恋の目覚め(モーツアルトのアリア)から、晩年にその恋人の追悼と回想を込めた(チェロ協奏曲)まで興味深い流れになったと思います。 チェロ独奏のピーティ櫻先輩は、指揮オケ(合同レッスンの有志オケ)で首席奏者として知り合い、その後、ジャズの山下洋輔さんやN響の藤村君など、様々な方から共演報告を頂いて、もぎオケのチームM(N響メンバーなどからなる解説コンサートのためのオケ)にも御出演いただいています。聡明にして繊細、率直にして優美、学生離れした確信ある演奏は、チームTのセンターとして、今後とも活躍して頂くつもりです。応援、よろしくお願いいたします。 茂木大輔 |
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