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『WBC不参加方針を決議した、日本プロ野球選手会の新井貴浩会長(阪神)は20日、大会運営会社に対し、不信感を募らせていることが、不参加への大きな要因と指摘した。
新井会長は「1年前から主催者側に要望を出していたが返事がない。今後もあるとは思えず、苦渋の決断をした」と説明。これまで選手会は、大会運営会社であるWBCIに対し、日本の企業が大会に支払うスポンサー料に対する利益配分の是正を求め、態度していたが、話し合いもなく、事態は何も変わっていなかった。』
もともとWBCって何故始まって、どんな意義があったのだろう。
「野球のワールドカップ」とも言えるし「オリンピックの代替イベント」ともいえる。全世界に野球を普及させるとか大義名分はあるにせよ、米国MLBの貴重な収入源であることは間違いない。スポンサー料収入の半分以上を日本企業で占める中、MLBが66%を分捕り、NPBは13%しか分配されない現状に物申した選手会に対して主催者側がこれを無視したことが事の経緯だそうだ。
私の意見を率直に言おう。「参加すべきだ」。だが、MLBに無条件降伏せよと言っているのではない。
MLBが主催者でありながら、MLB各球団は選手を送り出すことに消極的だ。本大会は米国内ではエキジビジョン的な存在でしかない。この大会で優勝しても日本野球が世界一だとは誰も思っていない。サッカーのW杯の存在には程遠い現状にどのように取り組むのか各国の首脳と話し合うことが必要だ。第三回大会の開催地は日本ということだったが、誰がこの事を知っていただろう。開催地の決定方法もどのようにするか公開するべきだ。その中で日本の存在感を高めていけばいいのではないか。そのためには大会運営におけるリスクを参加国で共有する必要があるだろう。
2連覇したがゆえに、自国の野球を軽んじられる現状に我慢ならなかったのはわかるが、「出場しない」決断というのは選手たちにとっても後々禍根を残さないだろうか。日本野球の将来にも決してプラスには作用しないはずだ。
ただ、この件で最も問題だと思うのはコミッショナーとNPBの存在感の無さだ。「金目では換算できないものもある」と選手会を批判している姿勢にも疑問を感じる。ともあれ、選手会や球団はこの問題に関してコミッショナーに一任すべきだろう。選手会が直接要請してもそれだけでは前に進めない。第1回大会で王さんが「さまざまな問題はあるが、我々はこの大会を開催することに意義があるんだ」と発言していたのを思い出す。
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