BUT SERIOUSLY, FOLKS...京都の地の果てより

楽しみながら苦しみながら、学びながら馬鹿やりながら。

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 昨日の晩、京都のファンクラブ会報誌が送られてきました。
 ファンクラブの会報なんて正味19ページほどの薄っぺらいパンフレットに過ぎないのであって、今年からすっかり紙質も悪くなってしまったマッチプログラム同様、あんまり値打ちがないなあと思っていたのですけど、なかなか面白かったです。
なぜなら、シジクレイがJリーグ最高の選手のひとりだということに、あらためて気付かされたからです!
 表紙に“シジクレイ物語”と印刷されているように、彼の長編インタビューが載っておりまして、御覧の通りスキンヘッドの巨漢でおっかない感じなんですけど、本当に素晴らしい選手だなあと、しみじみ思いました。
 彼がいてくれて、本当に良かった。


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シジクレイ・デ・ソウザ(Sidiclei de Souza)
1972年5月13日生まれ(37歳)。ブラジル出身。ボランチ、センターバック。SEマツバラ(ブラジル)でプロ選手となり、モンテディオ山形でプレーするために初来日。以後、京都パープルサンガ(現:京都サンガF.C.)・大分トリニータ・ヴィッセル神戸・ガンバ大阪を経て、2008年に京都サンガF.C.に加入。
J1通算280試合出場26特点。J2通算35試合出場5特点(※記録は2009年8月29日現在)(以上パーサクラブ会報誌より)

 初来日は1997年、もう13年も日本でプレーしているわけです。しかもただ単に長くいるわけじゃなくて、どこのチームでもレギュラーだったわけだし、昇格・残留争いからタイトル獲得まで、様々なキャリアを歩んでいるわけですよ。これってスゴイことですよね。選手としての能力とか金銭的な条件とかプロの世界はシビアだとは思うのですけど、やっぱり性格とか良くないとここまでキャリアを積み上げることはできないと思うのですよ。
 日本人選手でも、こんなに充実した選手生活を送っている人は少数だと思うしね。
 現に昨年京都がガンバと対戦した際には、シジクレイの名前が選手紹介で鳴り響いたとき、ガンバのサポーターからも拍手が起こりましたからね。普通なら自分のとこのチームを去った選手にはブーイングが浴びせられるのに……単に活躍したというだけではない、その人柄とか人間的な魅力があるからこそ、今も慕われているのでしょう。

 
 この会報誌には色々面白いエピソード満載なのですが、来日当初の苦労話もありました。ちょっと胸が熱くなってしまいました。

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 初来日当時だと、ブームは去ったとはいえJリーグ所属のプロサッカー選手だと羨望の目で見られていた頃。
 さらに外国人選手といえば、ドゥンガ、エムボマ、ストイコビッチ……各国の有名代表選手も数多く日本におりました。
 もしも彼が山形ではなく、鹿島とか横浜とか、有名強豪チームにいたら?もっと優遇されていたと思うのですよ。華やかな舞台の横で、地方都市のスーパーで自転車に乗って買い物に行き、迷子になって途方にくれている無名のブラジル人……まさに彼は下積みから今までのキャリアを築いてきたわけで、その道程は険しかったと思いますよ。
 本人は笑って話してますけど……そこらへんも彼の逞しさや優しさを感じます。
 
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 最初の京都在籍時には本人も残留を望んでいたという話は知ってましたが、なるほど、裏ではこういう事情があったのですな(確か、このブラジル人センターバックというのはエジーニョ・バイアーノだと思う。うーん、いい選手だったけど……怪我が多くて、ね。トシもとってたし)。
 当時彼は、今をときめく日本代表の中心選手である遠藤保仁と中盤のコンビを組んでおりましたが、二人とも今よりもスケールが小さいというか、比較的地味な選手に過ぎなかった憶えがあります。遠藤はワンタッチでパスを繋ぐのみ、シジクレイはディフェンス中心で攻め上がりはほとんどなし、といった感じでしたね。
 今じゃ遠藤、従来のパスセンスは鋭く磨かれ、ドリブルにフリーキックにコロコロPK、とんでもなくいい選手ですし、シジクレイも鬼神のごとくドリブルで攻めあがったりしてますから、もしも二人があのままチームに残留したらどうなっていたかな?京都は?日本代表は?……なんて思わないでもありません。センターバック獲得のためにチームを追われた選手が、他のチームでセンターバックとして華を咲かすという皮肉な結果になるわけで……あの頃の京都は、本当に補強のセンスがなかったなあ、と思います。
 妄想ついでに、もしもシジクレイがここまで日本に残ってプレーするとわかっていたなら、間違いなく日本人に帰化して代表入りを狙う!なんていう話も出たんじゃないでしょうか?まだ20歳代後半から30歳代前半ぐらいですから、今でいう闘莉王や三都主以上の活躍ができたんじゃないだろうか、なんて思ってしまいます。
 
 

09J1第21節 山形戦MOM シジクレイの挨拶

 本人は今年一杯での引退を考えているようです。うーん、まだまだやれる!と思うのだけど。
 去年彼が京都に戻ってきたとき、正直私は「何を今更……」なんて思ったのですよ。その前年あたりから相手選手のスピードに振り回される場面も増えていたし、復帰といっても十年くらい年月が経っているわけなので、たいして期待はしていなかったのです。
 ところが、その後の活躍はスタンドで応援している人ならご承知の通り。敵チームのサポーターの人にとっても憎たらしい選手の一人なんじゃないでしょうかね。スピードの衰えを問題にしない読みの速さと勇気あるプレーでチームを鼓舞する欠かせない存在でありまして、私の見る目のなさを反省したものでした。
 もしも本人に現役続行の意思があるのなら、これだけの貢献をしてきた選手なのだから、リーグも外国人選手の出場枠の対象から外して自由に出場できるようにするとか、それなりの御褒美をあげてもいいんじゃなですかね。別に京都でなくても、この際いいです。どこにいってもチームに貢献してくれる超優良選手であることは間違いないのだから、どこに行っても応援しますよ、彼だったら。
 あるいは指導者としても面白い存在になりそうです。キャリアを積むごとにチームやポジションを変えて、日本サッカーの長所短所を知り尽くして、自分自身も成長してきた選手ですから、コーチとしての技量もありそうな気がします。日本語もポルトガル語もできるからね。


 彼がいてくれて、本当によかった。

閉じる コメント(5)

これほど、サンガに不可欠の存在になるとは思いませんでした。
貴重なバックアップと精神的支柱としてと思ってましたが、完全に主力で活躍ですからね!
若手はシジがいる間に、彼の良い所をどんどん吸収していって欲しいですね。

2009/9/18(金) 午前 3:44 スネオ

ご訪問ありがとうございます。スネオ様。

あらためて彼の偉大さに気付いた次第です。地味ですが、本当にプロ選手の鑑ですよ。
全国的にもっと評価して欲しいです!

2009/9/18(金) 午後 7:21 [ molirinho0930 ]

シジクレイ選手は、本当に良い選手だと思います。

野球では、何年か日本で活躍すると外国人枠から外れたような…。

何か考えて欲しいですね!

2009/9/23(水) 午後 11:22 [ SB ]

顔アイコン

ご訪問ありがとうございます。SB様。

敵味方を超えて、日本のサッカーに貢献してくれたことは認めざるを得ない存在だと思いますよ。地味ですけど、もっともっと観たい選手です。

2009/9/24(木) 午前 2:25 [ molirinho0930 ]

顔アイコン

天皇杯はブラジル人選手にとり、母国への帰国が遅くなる(天皇杯に負ければ12月には帰国できる)ため、ほとんどの選手が本気で試合を取り組まないが、彼は本気で試合に取り組んでいた。
彼はヴィッセル神戸の時までは、タイトルにはほど遠い選手ではあったが、タイトルを獲得するために思い切ってガンバ大阪に移籍し、選手として初めてタイトルを獲得する。
ヴィッセル神戸からガンバ大阪へ移籍に伴い、選手として生活リズムをよりプロフェショナルに改めたのは、衝撃を受けた。
またコーチとしてのシジクレイをみたい!2016-01-03

2016/1/3(日) 午後 6:00 [ チビクレイ ]


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