|
日野自動車って、日野さんっていう人が作った会社だと思ってました。ああ、勘違い。
本社住所は、東京都日野市日野台3-1-1。昭和17年からの創業地。日野市という所がどういう場所なのかよく知らないのだけど、これから世界的なトラック生産競争に挑むには生産基地の再編が必要だということはわかる。本社工場閉鎖も時代の流れなのかもしれない。
しかし創業地の名前くらいはずっと残しておいて欲しいね。たとえ日本国外に会社が移転しても、事業内容が変化しても、創業地である東京ローカルな名前が残り続けてるなんて痛快じゃないか。
日本に限ったことではないかもしれないが、会社名に創業地の名前を付けている企業は多い。ここでは東京証券取引所に上場しているもののなかから簡単に拾ってみた。
焼津水産化学工業 横浜冷凍 小松精練
トクヤマ 宇部興産 川口化学工業
宇部マテリアルズ 神戸製鋼所 淀川製鋼所
長府製作所 新立川航空機 鶴見製作所
浜松ホトニクス 佐世保重工業 トヨタ自動車
愛知機械工業 愛知時計電機……。
ふう、疲れた。いくら暇とはいえ、こんなことをやっていたら精神衛生上よくありませんな。
ちらっと見ただけなので当然見落としは山ほどあると思う。現在の本社所在地名と会社名が一致してなくても創業地を掲げてる企業もあれば、「サッポロビール」のように現在の本社機能を創業地から移転した会社もある。さらに合併などで創業地と縁もゆかりもない名前がついてしまった企業もあると思う。だからパッと見だとわからないのだ。
さらに地元民しかわからないローカルな名前で判断に迷う会社名もあった。東京にある「月島機械」とか「HOYA]とか……全国的には無名な地域でも会社自体は世界的な企業という例もたくさんあるに違いないのだ、本当は。
そしてもちろん、ここには「東京」「大阪」という世界的に有名な産業都市の名前は入っていない。そりゃそうですよ、そういうの入れたら軽くこの数倍のリストアップになってしまうじゃないの!勘弁してくださいよ。
なかなか一筋縄ではいかない作業でした。 今や世界的な大企業となった会社でも、最初はどこでも小さな存在、その地域に根差した活動から始まる。それが人やモノやカネが集まり組織が大きくなれば、その生まれた場所である創業地を離れていくのは自然なことなのかもしれない。
ただ、名は体を表すではないけども、その大きくなった組織体のなかに創業時の新鮮な香りを感じさせる部分は残して欲しいと思うのは、あまりに情緒的な考えだろうか。
企業に限らず、組織というのは大きくなればなるほど効率的であることが求められると思う。内部の情報伝達、外部への情報発信において、より洗練された構造に変わっていくことを求められるのであって、いつまでも個人商店や町工場の乗りで運営していくわけにはいかないのだろう。
それはそれでいいことなのだけど、組織の形式のみならず、そこにいる人間の意識まで過剰にそういう流れに合わせるようになってしまうと、一見非効率だけど実は斬新な発想を時間をかけて育てるようなことがなくなってしまうことにもなると思うのだ。かつて、そこに属する人間が何が売れるのかを必死で考えていたような、何が優れた技術なのかを必死で追及していたような、今となっては泥臭くてひたむきな部分−その成功を実現させるための“約束の地”であった創業地の名前が、いつまでも社名に残るというのは、なんだか素敵なことじゃないだろうか。
世界中の現場を駆けるトラックの名前が「HINO」−東京の片隅の地名が由来になっているという光景がいつまでもあるというのは、すごいことだと思うね。
ボストン、カンサス、アトランタ・リズム・セクション、ジョージア・サテライツ……地名をグループ名にしたバンドというのはロックの歴史のなかでもたくさんある。この動画のシカゴもそう。
地名をバンド名にするなんて、なんて安直で田舎っぽい発想なのだろうと思わないでもないのだけど、少なくとも彼らにはバンドを始めた頃の、楽器を初めて持って歌った頃の原点みたいなものを常に持ち続けているのだろう。特にアメリカ国内のみならず広大な世界をツアーで回り、音楽産業自体が巨大化している時代をずっと生き続けなければならないのであれば、余計に自分たちの小さな“約束の地”が重みを増すような気がする。
そういえば、日本のバンドで地名が由来のグループって、あまり聞かないな。なんでだろうね。
|
全体表示
[ リスト ]







日本のバンドで地名が由来なものって思い浮かびませんね。
地名が入っているものなら、東京ビートルズとか福島ベンチャーズ(岩手ベンチャーズもあります)がありますが(笑)。
日野自動車は私もホンダ、トヨタ、スズキのように創業者の名前だと思っていました。
記事を読んで宮城県の地名に由来する宮城資本の会社があったかしらと考えましたが、仙台○○とか東北○○という会社はけっこうあると思います。
あとは河北○○ですが、これは「白河以北一山百文」という東北人を侮蔑した言葉に憤慨して、その屈辱を忘れるなという意味で河北新報という地元紙が誕生し、その後続々と河北○○という企業が誕生したと聞いています。
2011/1/21(金) 午前 0:39
ご訪問ありがとうございます。デイ・トリッパー様。
まさかこういうバンド名が出てくるとは(笑)。東京ビートルズはともかく、岩手ベンチャーズなんて……と思ったら、ありました動画!デイトリッパー様に捧げます!(笑)
http://www.youtube.com/watch?v=at76UbXabeo
> あとは河北○○ですが、これは「白河以北一山百文」という東北人を侮蔑した言葉に憤慨して、その屈辱を忘れるなという意味で河北新報という地元紙が誕生し、その後続々と河北○○という企業が誕生したと聞いています。
私はなんで「河北」なんだろうと疑問に思っていたのですよ。なるほど、いい話ですね。地域に密着したメディアとして活動しようとする心意気を感じます。
本来企業というのは世界展開をしようが、そこにいる人間の営みなしには存在しないものだから、地域名をつけた企業には頑張っていただきたい。個人名をつけた企業だと、従業員はその人の奴隷みたいになりますからね。というのは被害妄想かな(苦笑)。
2011/1/21(金) 午前 1:34 [ molirinho0930 ]
日野自動車は、東京人にとっては馴染みのある企業です。
子供のころからトラックと言えば日野自動車と覚えていました。
そうですか、移転ですか・・・
なんかさみしいですね。
2011/1/21(金) 午前 8:32
ご訪問ありがとうございます。法城寺様。
やはり東京人にとってはなじみ深い企業なんですね。古くからの町工場が世界のトラック市場に出ていくのは、なんだかいい話ですね。
時代の流れ、経済の合理性はあるとはいえ、寂しいもんですね。
2011/1/21(金) 午後 4:17 [ molirinho0930 ]