BUT SERIOUSLY, FOLKS...京都の地の果てより

楽しみながら苦しみながら、学びながら馬鹿やりながら。

サッカーはボヤキだ!

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熱狂的なサポーターの叫び、ではまったくなく、バックスタンドにたむろする屈折した言葉の羅列です
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困った顔

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 情けない試合だった。
 そもそも、後半10分過ぎても北朝鮮の単調なロングボール攻撃を止められなかった時点で、あるいは開始3分で右サイドバックの遠藤航のアーリークロスを、トップ下の武藤雄樹が北朝鮮守備陣の裏に抜け出して先制点を決めたとき、調子に乗った実況アナウンサーが「縦に速い!コレが新しい日本のサッカーだ!」と叫んだときから、嫌な予感はしてたのだ。
 縦に速いサッカー?それを言うなら、北朝鮮の方が余程"縦に速いサッカー"してたぞ。確かに面白味も何もない攻撃だけど、ボールを持ったら、すぐに前へ!ほめる対象にするなら、彼らの方が相応しいんじゃないの?と嫌みも言いたくなる。
 そして本当に"縦に速いサッカー"を会得しているのなら、逆にそれをやられたときの対策も知ってなきゃいけないんだけどね。
 ああいう場面では、どうしても自陣内で選手が釘付けになるのは仕方がないこと。しかし、ヘディングでの空中での競り合いに負けても、地面に落ちたボールはイーブン、むしろテクニックに優る日本の方が有利だろう。
 そこで奪ったボールを大事にキープすること。ひとりでできないなら、複数の選手がフォローしあって行う。ほんの数秒の我慢でいい、それだけの時間があれば北朝鮮はますます前のめりになる。
 そこが攻守の逆転のチャンス。空いたスペースを虎視眈々と狙った選手が走り出せば、カウンターの完成である。
 確かにシンドイよ。高温高湿、ピッチも荒れ気味のコンディションだもの。でも、マスコミが騒ぐ"縦に速いサッカー"をやり抜くには、攻守両面で受け入れなきゃいけない試練はあると思う。そもそも"縦に速いサッカー"なんて、世界的に見れば"当たり前のサッカー"なので、こういう言葉を使うこと自体止めて欲しいけどね。
 ちなみに、それ以外の対策としては、ロングボールにはロングボールで!ということで、イングランドの下部あたりにいそうなクラブみたいに、バコーン!ドカーン!の、中盤の組み立てなど無視したゴール前のヘディング合戦に持ち込むという手もあるんだけど……豊田陽平あたり呼んで欲しいけどね。あるいは巻誠一郎?盛田剛平?

 
 こういう、ボールを単調に放り込み、あとはキック&ラッシュでひたすら蹴って走るという戦法をとるチームには、意外なほど昔から日本は弱い。
 それは日本人の体格の相対的な小ささの問題や、フィジカルよりもテクニックを重視してきた強化方針の伝統もあるのだろうけど、本質は"縦に速いサッカー"(使うのを止めようと書いたのに、また使ってしまった……)を理解できていないから、あるいはもっと乱暴に表現すると、ゴールを入れる、得点を奪うということを、相手ゴールの位置から逆算することができてないからだと思う。これは守備面に置き換えると、いかに自陣ゴールに入れさせないかということの計算ということになるのだけど。
 これは戦術や戦略の問題ではない。選手個人の根本的な意識、それらが集合体となったチーム意識の問題である。
 これは悲しいことにチームに染み付いた、あるいは国民性(あー、嫌な言葉だ!これこそ使いたくない言葉だ!)の体質的問題であり、ましてや、海外組がいないから、という問題ですらない。その証拠に、この試合では何度か決まっていたショートカウンターが徐々に減り、ついには攻撃面では相手ゴールに迫るほどに、守備面では自陣に迫られるほどにスピードが落ちるという悪循環にハマっていくのがはっきりわかった。海外組の選手だって、現時点で所属クラブで定位置を確保できてる選手はひとりもいないのは、そういう根本的な意識のスピードが劣っているからだろう。
 

 これから対戦する韓国と中国は、伝統的にロングボールとキック&ラッシュを得意にするチームである。体格でもスピードやスタミナだけなら日本人選手を上回る選手も多いし、韓国人選手に至っては海外リーグのチームでレギュラーを獲得してる選手も多い。きっと、今回の試合を観ながら、ほくそえんでることだろう。
 さらに、この三連戦は他のアジアの国も間違いなく凝視している。アジアのトップクラスの日本を裸にすべく。
 これほどの試練の場はないね。もちろん、アジアの洗礼を浴び始めたばかりの監督にとっても。


 少しきになるにのは、ハリルホジッチ監督が「Jリーグの日程が過密だから、強化の時間が取れない」と言い訳めいたことを言い始めたこと。
 まったく正論ではあるのだが、こういうリーグと代表強化の時間の奪い合いというのは世界的に同じ問題であって、経験豊富な同監督もそういうことを充分理解した上での、サッカー協会への牽制だと思う。この辺、この世界を長年渡り歩いてきた狡猾さである。
 しかし、この人、意固地なところも強いので、自分の意見が通らないとあっさりトンズラしてきた前科が何度もある。だから、あまりこういう兆候が増えてくると、危険信号だろう。
 個人的には面白い監督だと思うので、協会は全面的にバックアップ、監督も少し我慢してね、としか言いようがないのだが。
 我満すりゃ、ボールも自分の方に転がってくるのが、フットボールだと思うぞ、うん。

 


 


困った顔

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 終わってみれば、完敗でありました。サッカー女子日本代表。
 直接の敗因は”セットプレーでの”ロイド対策の失敗だろう。
 元々この選手は、前線で構えるFWではなく、一列下がったポジションから飛び出すMFの選手。"流れの中での"彼女の動きは日本も熟知していたが、"セットプレーでの"ああいう捕まえにくい動きをするのに幻惑されたのかもしれない。開始早々という時間帯も悪かった。
 今、開始早々と書いたが、ロイドの動きといい、時間帯を絞った狙いといい、米国はかなり綿密に日本対策を練ってきたのが、よくわかった。
 3点目はロイドの判断力と、GK海堀がほんの少しポジションを前にした一瞬がシンクロした、サッカーではありがちな風景だが、4点目は日本の中盤が前がかりになって空いたスペースにホリデーに侵入された。元々選手同士が真っ正直に1対1になっては、体格さの面からも圧倒的に日本には不利。阪口は振り切られ、岩清水のクリアミスを呼んでしまった。
 これで日本は、精神的に動揺している岩清水に代えて、澤を投入。これで一旦ゲームは落ち着くが、これまで最後尾でパスの起点になっていた岩清水を欠くことで、日本の攻守の切り替えが上手くいかなくなる。
 やむを得ず、右サイドのチャンスメーカーの川澄に代えて、ゴール前で勝負できるFW菅沢投入。しかし、川澄は調子を取り戻しつつあっただけに、時間帯を考えれば、早すぎる交代だったかもしれない。
 しかし、こういう試合展開に持ち込むのが、米国の狙いだったことは間違いない。
 リードした米国は、油断することなくスペースを日本に与えない、雲の巣のようなゾーンを敷く。
 かつ、スピードがありドリブルが得意な鮫島や岩渕が向かってきたときは、素早く2,3人の数的優位のマークをつけて、動きを封じてしまう。その切り替えが素晴らしい。川澄がいなくなったあとだけに、米国の守備の負担は軽減したと思われる。
 今大会は、米国やドイツやイングランドやフランスなどの強豪が、体格と運動能力に秀でた選手に向上したテクニックを与え、さらに綿密な規律でチーム作りを徹底させたのがよくわかり、日本にとっては苦しい大会となった。
 ついでにいうと、エクアドル、カメルーン、韓国……これまで弱小とされていたチームも、自分たちのストロングポイントを出しながら戦う術を身に付けつつあり、大会を華々しいものにしてくれたと思う。
 日本もウカウカしてられません。"なでしこ"なんて、見栄えのいいキャッチフレーズに浮かれていてはダメだね。

 でも選手は、そんな浮かれ気分とはかけ離れた動きで、ピッチを躍動してくれました。
 選手も監督も、今は泥臭く勝つチーム、と称していたけど、粘り強く戦ってくれたのが誇らしい。
 攻め込まれても、最後まで諦めないで複数人数で止めてボールを奪い、そこから繋げていこう、そのために皆で走ろう、という執念を感じさせる守備。
 中盤の選手たちは機を見るや、パスかドリブルかシュートかを果敢に決断し、その後も動きを止めない。
 最前線のFWは、相手に潰されながらも敵陣内で楔になり、味方を生かしたり、もちろん自分でもゴールを狙う強かさを忘れない。
 この試合でも見せてくれました。
 マークに合いながら、スペースが空いた瞬間を見逃さなかった、大儀見のターンして相手を幻惑させてからのシュート。
 ゴール前の密集地帯で体を投げ出すようなバックヘッドのシュートを狙って決めた(記録は米国DFのオウンゴール)澤のベテランらしいしぶとい姿勢。
 これまでの"なでしこ"とは違う、踏まれても追い込まれても、決してへこたれない"雑草"の強さを感じました。
 これこそ、日本代表だけが持つ大事なものかもしれないな。
 わかってる?"スター"気取りの男子代表の皆さん!自分たちのサッカー、なんて軽々しく言うのなら、ここまでやらんとね。
 
 試合終了後、笑顔で胸を張って最優秀選手の表彰に向かった宮間選手の姿が良かった。
 良き敗者とは、こういうものだろうな。
 彼女(そしてGK福元選手)の所属先クラブは、岡山の山のなか、湯郷温泉のクラブ、湯郷ベル。
 しばしの間、選手の皆さん、温泉でも入るように休んで欲しいところです。
 おつかれさまでした。。
困った顔

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 まずは、実況中継したNHKのアナウンサーと解説者は、シンガポールの人たちのみならず、全世界のサッカーファンに詫びるべきだろう。
 その、対戦相手に何の敬意も見せない、上から目線の奢り高ぶった態度について。特にゴールキーパーに対する言葉が酷かった。
 「今、キーパー、足で止めましたよ」
 ……キーパーって"手だけじゃなくて足も使える"ポジションなんですけどね。そんなに珍しいプレーですか。
 「当たってきましたね、このキーパー」
 ……よく見たら、ディフェンダーと連係しながらシュートコースを区切っている、良くできた守備だと思ったんですけどね。
 一見自陣に引き込もっているけど、ボール奪取のゾーンに日本の選手が入って来たら、ファーストディフェンダーがマークに付き、セカンド、サードと真面目にカバーリングに入り、スペースを消す。結果としてシンガポールの選手たちの連係によるゾーンがきれいに出来上がり、そのなかに日本の選手が入れない時間帯も。
 「ちょうどキーパーが寝転んでるところにボールが入りました」
 ……寝転んでるキーパーさえ越えられない弱々しいヘディングシュートでしたね、本田選手。本来なら、顎を引いて地面に叩きつけるくらいでないといけないんじゃないですか。
 サッカーに限らず、スポーツの強国が弱小国を小馬鹿にするような報道をすることはある。
 でも、日本ってそんなことするような国なのだろうか。そんな余裕なんてないんじゃないの。

 宇佐美選手のプレーには、ガッカリした。
 例によって電波芸者のアナウンサーと解説者は「相手を抜き去る前に放つシュートが彼のスタイル」と持ち上げてたけど、肝心のシュートが外れっぱなしじゃ意味がない。もちろんゴールの枠に入るかは運の部分もある。しかし、芝生で滑ってミスしても笑い顔を見せることが2回ほど。こんな態度じゃサッカーの神様も、彼に運を授けないだろう。
 彼に必要なのは「相手を抜き去る前のシュート」ではなく、「相手を完全に抜き去って走る」ことを続けることではなかったか。無駄走りになっても、泥まみれになっても、我慢してそれを続けていれば、相手の守備は崩壊していたかもしれない。
 凡庸な我慢比べに勝てない才能に何の意味があるだろうか。

 シンガポールの守備陣を揺さぶるために、サイドからのアタックは必須なのに、誰も仕掛けようとしない。
 海外のリーグに所属するスター選手たちは、中央にどっしり構えたまま動かない。
 運がなかった?そうかもしれない。
 でも、シンガポールとスコアレスドローに終わったという現実は覆らないよ。

 試合終了後には観客席からは大ブーイング。そりゃ、ごもっとも。
 でも、ブーイングを浴びせた人たちのほとんどは、試合をやる前から勝ったつもりでいたんじゃないでしょうか。今日は3対0くらいかな、とか、初戦は結果重視で勝てればいいよ、とか。あるいは、ここは浦和レッズのホームだから、レッズ所属の選手が見られればいいや、とか。そういえば、原口選手が途中交代出場したときに、解説者の人、「赤じゃなくて、青いユニフォームだから調子が出ない」とか軽口叩いていたな、この期に及んで。

 以上、辛口ぶった感想終わり。
 予選はホーム&アウエイの総当たり戦だから、余程のことがない限り、日本は次のラウンドまで行けるでしょう。対戦相手と戦力比較して。
 だから、徐々にチームを仕上げて行けばいいのだ。
 ただし、余計な奢り高ぶりは捨て去らなきゃね。

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 長居スタジアムで、アウエイチームの浦項スティーラーズの選手が紹介されるアナウンスと共にブーイングが、しかし監督のファン・ソンホンの名前が最後に呼ばれると、さざ波のような拍手が鳴り響く。対照的なセレッソ大阪サポーターの反応。
 ファン・ソンホンといえば、かつてセレッソに在籍してJリーグ得点王にもなったクラブの貢献者。韓国代表としても実績十分の彼だけど、以前インタビューで読んだところによると、この移籍をする直前は怪我に悩まされ、ワールドカップ本選で出場することも叶わず周囲の期待を裏切り続け、サッカー人生のどん底にいた時代に逃げるように移籍し、その新天地の日本で自信を取り戻したみたいなことを答えていた覚えがある。
 だから彼にとっては単なる思い出の地に戻ってきたという以上に、自分のチームの力を見せつけて凱旋を果すことに密かなこだわりがあったのではないだろうか。


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 まさかサポーターを中心にセレッソの方に「おかえりなさい、ファン・ソンホン」的な気分があったとは思えないが、4日前にガンバ大阪とすべてを出し尽くしたような好試合の“大阪ダービー”を終えたあとで精神的にも肉体的にも疲れや隙はあったのかもしれない。
 開始早々から仕掛けてきたのは、浦項の方。ロングボールでセレッソのディフェンスの裏をひたすら狙ってくる。
 2人フォワードのうちコ・ムヨルがセレッソの左サイドバック丸橋の裏のスペースに流れることで空いたスペースに、ミッドフィルダーのイ・ミンジュが攻撃参加で入り込み、セレッソの守備陣が混乱。もう1人のフォワードのキム・スンデの動きも加わって、完全に守備を崩されてしまう時間帯が開始早々から始まってしまった。
 ディフェンダーの4人、そして中盤の底の山口と長谷川の2人、彼らの間を擦り抜けるように浦項の選手が味方からのロングボールに反応して、セレッソゴール前へ走り込んでくる回数がどんどん増える。セレッソ陣内を見ると、明らかに選手の数はセレッソの方が多いのだが、こういうピンチに対して何ら修正をしないまま対応し試合時間を浪費したせいで、連戦の疲れもあって各選手にストレスが溜まって行ったように見えた。
 だから、先制点を取られたのも必然ではあったのだ。セレッソのセットプレーのチャンスが終わった直後の、相手のスローインからチャンスが生まれたというのも、漠然とした試合の流れのなかに皆が身を任せてしまった結果だったのかもしれない。
 逆に、最初の時点でマークを確認して浦項の攻撃を担った3人の動きを封じ込めるか、あるいは彼らはロングパスに反応していただけだから、パスの出所を潰すなりの早めの処置をしていれば、セレッソにとってああいう風に押されっぱなしの内容にはならなかったと思う。南野の警告退場というアクシデントも、そういう修正ができないことへのストレスでチーム全体が落ち着きをなくしていた皺寄せではあるまいか。
 リードしてからの浦項は特にセレッソの左サイドの裏狙いを徹底し、それまで攻撃参加を控えていた中盤のスピードのある選手キム・ジェソンを走らせてカウンターを仕掛けることで、セレッソの守備を崩壊寸前まで追い込んでいたのだから、余計に両チームの戦略の差が浮き彫りになった前半だった。


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 後半からセレッソは染谷を投入。ポジションはディフェンスライン前で、中央の守備を強化する役割。元々センターバックが本職だし、京都サポにとっては同じポジションで活躍している姿を何度か観たことがあるので、これは納得の人選。
 ただ交代で退場したのがフォルランだったというのは意外だった。
 確かに前半のフォルランの出来は悪かったし、過密日程で疲れもあったのだろう。しかし残り45分で1点ビハインドの時点で、ゴール前で決定的な仕事ができる攻撃的選手を早々と代える必要があったのかと思う。むしろ交代すべきは自陣内で相手選手を捕まえきれず、攻撃面でも精彩を欠いた長谷川ではなかったかと思ったのだが。
 染谷の投入は効果を発揮し、自陣内で浦項の選手の動きを封じボールを奪い、そこから攻撃に転じることを可能にしていたのだが、それはあくまで中央でのこと。もうひとつの問題であった左サイドのスペースに相手選手が入り込むことについては無策のままだったと思う。
 追い付くためには得点が必要だし、これまでもサイドから何度もチャンスが生まれてきたのだから、左サイドバックの丸橋が高めのポジションを取ること自体は悪くないと思う。ただフォワードの南野がいなくなったのだから、1人少なくなった布陣のなかで、攻守ともに薄くなったサイドを補完する工夫は欲しかったと思う。
 案の定、その空いたスペースを狙われ続け、追加点が生まれ、そうなるとあとは浦項にとっては、リードを保ちゲームを終わらせるだけのこと。
 セレッソはフォルランの交代だけでなく、柿谷も交代(1人少なくなったあとはワントップで奮闘。交代間際には何人もの相手選手に囲まれながら、あわや!という得点機を何度も作っておりました。最後まで見たかったな)、ポポビッチ監督の退場も加わって、何とも締まりのないゲームになってしまいました。
 結局は浦項の強かで老練なゲームプランの流れに、ナイーブなセレッソは沈んでしまったという印象。そして、その采配をふるったのはかつてのセレッソのレジェンド、ファン・ソンホン。紛れもなく、今夜は彼にとっての凱旋の夜になりました。

 
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 現在のセレッソ大阪について“若い選手が伸びているチーム”という印象を持つ人は多いと思うのだが、実は今回来日した浦項スティーラーズのメンバーも若い選手が多い。
例えば先制点を挙げたイ・ミンジュも、追加点を挙げたキム・スンデも23歳。セレッソ守備陣を混乱に陥れたコ・ムヨルも同じく23歳。先制点を取ったあと攻撃参加で存在感を見せたキム・ジェソンは20歳。この他にも20歳代の選手がスタメンで出場、30歳を超えているのはキーパーのシン・ファヨンとセンターバックのキム・テスくらいだったりするのだ。
 そういう若い選手を組織的にまとめあげたファン・ソンホンの手腕というのは、なかなかではないだろうか。
 ロングボール一辺倒ではなくパスでビルドアップする戦術(恐らく、この選手たちならできるのではないかとプレーを観ながら思った)や、もう少し選手の個性が見えると面白い(あまりにロングボールとカウンターに徹し過ぎ!)チームになるのにと注文を付けたい気もするが、このあたりは敢えて“アウエイ仕様”で隠して、勝利にこだわっていたのかもしれない。
 とりあえず、凱旋おめでとうございます、ファン・ソンホン監督。


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 試合中、何やら聞き慣れない歌声が太鼓のリズムに乗って流れていた。聞いたことがないのは確かなのだけど、どこか懐かしさを覚えるようなエキゾチックな感じのメロディ。
 発信元は同じスタジアム内でも、遥か彼方のゴール裏、この日の入場者数11,259人のうち1%に満たないかもしれないブリーラム・ユナイテッドのサポーター集団。
 タイ国旗を振りながら、僅かばかりの横断幕を掲げて質素に応援。もちろんこの程度では圧倒的に人数の多い地元セレッソ大阪の応援にかなうはずもないのだけど、なぜかこの歌声はスタジアム全体に響いていた。
 Jリーグの応援でよく聞こえるのは、世界的に有名な曲のメロディに選手を応援する歌詞を独自に付けて皆で歌っているパターン。一例を挙げれば、ミッシェル・ポルナレフの『シェリーに口づけ』やヴェルディの『アイーダ〜凱旋行進曲』とかが使われたりする。
 そして同じように使われるのは、当然日本のヒットチャートを賑わせた曲のフレーズで、ちょっと懐かしい昭和の歌謡曲から、数年前の流行歌まで色々とバラエティに富んでいる。もっともこれらの借用は前述のような世界的に有名な曲とは違って、世代的に知らないメロディがあったりして、個人的には「なんや、これ?」みたいに思うこともあったりするのだけど。
 ブリーラム・ユナイテッドのサポーターたちが歌っていたのも、日本のサポーターたちが日本のドメスティックなヒット曲のメロディを借用していたのと同様、タイの大衆的なヒット曲あるいは有名な歌曲ではないだろうか。あくまで推測だけど。日本人にとっては「なんや、これ?」としか思えないのだけど、タイのサポーターにとっては馴染みのある、選手を応援するために絶対に必要なもの。
 少人数の歌声なのになぜか耳に残るメロディを感じていると、まるで一滴でも強烈に風味を感じさせるタイ独特のナンプラーなどの調味料の風味を連想してしまうから不思議だったりする。
こういうことを感じるのが、アジアチャンピオンズリーグの楽しみのひとつなのかもしれない。
 一見近いようでいて実は広大なアジアの地域の文化の違いを楽しむように、サッカーという真剣勝負のゲームに立ち会うことで、同じように文化の違いを楽しむことができる。それはサッカーというスポーツが世界中でどういうふうに愛されているかということを生で体験できる貴重な機会なのかもしれない。
 やっぱり行って良かったなあ、この試合。


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 試合の方は4対0でセレッソ大阪の圧勝。実際のところ、結果以上の実力差は感じてしまいました。
 ブリーラム・ユナイテッド、良いチームだと思いました。強い弱いはまた別の話、先週観た中国のクラブの山東魯能よりはチームとしてのまとまりを感じました。
 ディフェンスラインは高めの位置取りで前線のフォワードまでの陣形はコンパクトに保ち、中盤の下がり目の位置からシンプルにミドルレンジあるいはロングパスを出して、セレッソのディフェンスラインの裏側あるいはサイドのスペースを狙うのは、なかなかの脅威。
 ただ惜しいのは、まず前半早々にカウンターから失点を食らったこと。試合開始早々から高めのディフェンスラインの裏をセレッソの南野に突破されていたのだから、何らかの修正をすべきだったと思う(まあ、それでも柿谷のゴールは「才能や!」としか言いようのない、止めようがないビューティフルゴールだったとは思うが)。
 さらに追加点を取られた場面は、攻めに入ってるうちに全員が前がかりになり守備が手薄になったところを、これまた南野の決められたという典型的なカウンター被弾。仕方がないといえば仕方がないのだが、失点を食らってからはタイ代表のヌットナムの飛び出しで何度もチャンスを作っていたし、2失点目を食らう直前には日本人フォワード平野甲斐がサイドで粘ってゴール前へ惜しいクロス、さらにセットプレーへと繋げて主導権を握った時間帯だっただけに、何とか得点に結びつけるか、あるいは一旦ボールをクリアするなりゲームの流れを読んでおきたかったところ。
 結果として大差の完封負けとなったわけだけど、何が違うんだろうか。
 スタンドから観戦する素人が思うに、ブリーラム・ユナイテッドの選手ってプレーの選択肢が少ないように思えた。ちょっとナイーブなんじゃないかと思うくらいに。
 Jリーグの選手も世界レベルではまだまだなのかもしれないけど、特定の選手がボールを持ったときには、その選手と他の選手それぞれが数多いプレーの選択肢を持ち、それらが一致する瞬間でゲームが一気に動くという場面が結構あるのだけど、ブリーラム・ユナイテッドの選手は個人レベルでのそういう選択肢が少なく、それらが他の選手と一致する場面というのは遥かに少ないように思えた。だから一見、組織的な攻守のバランスのとれた陣形でセレッソを苦しめる場面もあったのだけど、それ以上の展開は望めないといったような限界も感じてしまいました。
 しかしこういう限界って、少し前までJリーグ、あるいは日本人選手の欠点として言われていた部分でもある。
 一言で表現するなら個の強さということになるのだけど、これって身体能力やテクニックだけの問題ではない、チームという組織のなかで個人の存在感を際立たせ、それが組織にフィードバックされてチーム全体の力が上がっていく好循環をもたらす総合的なパーソナリティの強さとでも言うのだろうか、そういうものを獲得するまでにブリーラム・ユナイテッドの選手は現時点で至っていないのかもしれない。
 でも、それは時間が解決してくれる問題だと思う。
 もちろんそこには、選手個人の向上心やチームの指導方針、そしてサッカー協会のしっかりとした強化方針が必要になってくるわけだけど。


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 セレッソ大阪について(しかしサポーターでもないのに、テレビ放送も含めたら今季早くも4回目の観戦だったりする!地元京都に顔向けができんよ、ホンマに)。
 鳴り物入りで入団したスーパースター、ウルグアイ代表のディエゴ・フォルランのゴールが観れたのは、素直に嬉しかった。
 試合終了間際に相手ゴール右サイドの角度の無い位置から決まったゴール。勝利を確信したのか、セレッソ・サポーターから「ディエゴ!ディエゴ!」と試合展開とは無関係にコールが続き、スタジアム全体がフォルランにゴールを取らせたい!という雰囲気で一杯になっていたなかでのゴールだから、それはもうお祭り騒ぎでした。
 あと京都から移籍した染谷悠太選手の闘志に溢れたプレーが観れたのは、本当に嬉しかった。
 相手フォワードのマークに集中し、あわやというピンチにもいち早くカバーに入って失点を食い止めて、前半終了時には活躍した選手を称えるコールを特別に受けてました。
 良かったな、染谷。これでセレッソの一員として認められたということだから。これからもどんどん頑張って下さい。背番号3というセンターバックのレギュラーに恥じない活躍を期待します。
 もっとも送り出した京都の側の人間としては、まるで娘を嫁に出した(?!)、あるいは略奪された(?!)ような気分が残ったりするわけですが。
 あと、中盤の底で機能していた長谷川アーリアジャスールを、なぜ試合途中から高めの位置で起用するのかとか(案の定、途中交代になった)、杉本健勇をサイドで起用するのは勿体ない、ゴールに近い位置でポスト役にすべきではないかとか色々言いたいことはあるのだけど、所詮は他人様の事情なので知らないふりを決めておくことにするか。


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