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お婿さんのことはいつもベルくんと呼んでいた。
あれ?ベルくんが動かないよ!
いつもと様子が違うのでとても慌てた。
手のひらに乗せて、ベルくんの手を動かしてみた。
手が動いた。
ベルくんまだ生きてる!
まだ生きてる。少し安心した。
仕事に行かなければならない時間が迫ってきた。
今月は風邪で2日休んでいるので、
もう休みをもらうことは考えられなかった。
とにかくできるだけのことをしなくちゃ!
バケツにウッドチップの床材をたくさん敷いた。
ベルくんを乗せ、またウッドチップをかけた。
それから、ホッカイロを上に乗せて、タオルをかぶせた。
これで大丈夫だよね?
ユニットバスでシャワーを浴びる間、
少しでも暖かいようにと、ベルくんをユニットバスの濡れない場所に置いた。
風呂から出て、ベルくんも部屋に連れてきた。
少し見てたらあくびをした。
まだ生きてる、良かった。
ベルくんはもう一度あくびをした。
ベルくんの口元にハムスターフーズを置いた。
これで大丈夫だと思った。
とても心配だったが、仕事に出かけた。
家を出る前のベルくんは、柔らかく、冷たく、くにゃっとしていた。
でも生きていた。
仕事は夜10時前に終わった。
急いで家に帰った。
朝と同じ状態で待っててくれると思った。
行きと帰りの電車の中で、知恵袋でハムスターの冬眠・凍死について調べた。
ドライヤーで温めたり、心臓マッサージをすれば、動き出すかも知れないと書いてあった。
帰ったら、これをやろう!
電車から降りて、いつも寄るスーパーへも寄らず、家まで走って帰った。
ベルくんのバケツを覗いた。
ベルくん!
ベルくんは…両手と両足をそれぞれ体の前で交差させて、背中を丸めたまま固くなっていた。
「朝は柔らかかったのに…」
ベルくんはとても硬くなっていた。
まさか…でも信じたくはなかった。
ドライヤーを弱にして、体から離して温風をあてた。
心臓マッサージもした。
ベルくんは硬いままだった。
手のひらで徐々に暖めるのがいい…
しばらく両手で包んでいた。
ちょっと温かくなった気がした。
ベルくんの口に、メープルシロップを入れた。
前足と後ろ足をさすった。
背中もさすった。
しばらくすると、丸まっていた背中が伸びて、前足も動くようになってきた。
ベルくんはまだ死んでない。きっと生き返る。そう思った。
野菜ジュースをスポイトに入れて、ベルくんの口に含ませた。
口の周りが野菜ジュースの色になった。
きっと時間がかかるんだ。
ベルくんを胸の上に乗せたり、手のひらに乗せたりしながら眠った。
ハムスターはじっとしていないから、一緒に眠れない。
ハムスターと一緒に寝たかった私は、いつも不満だった。
12/13夜、初めてベルくんと一緒に眠った。
12/14の朝起きると、ベルくんの後ろ足は硬いままだった。
お腹は、毛の間から、緑色に見えた。
目の周りの毛は目に貼りつき、目には、いつもの輝きはなかった。
ベルくん、死んだんだね…もうだめなんだね…
ベルくんは最近少し痩せていた。
食べる量も少なかった。
でも、いつもバケツから出ようとしていて、
バケツから出られると、うれしそうに部屋の中をお尻を振りながら、
トコトコ走り回っていた。
元気だから大丈夫だと思った。
もっとベルくんがやせてきたことに注意を払っていれば…
12/13もっと早く起きていれば…
ご飯も食べやすい大きさに切ってあげれば良かった。
仕事に行かないで看病すれば死ななかったかも…
初めてベルくんが家に来た日、ベルくんはピンクのカゴに入っていた。
手を出すと、ベルくんはくりくりした目をこちらに向けながら、手を舐めてくれた。
全然人見知りしないで、とてもかわいくておとなしい、やさしいいい子だった。
そんなベルくんをひどい目に合わせてしまった。
ベルくんの体重は、60gまで減っていた。
ベルくんごめんなさい…
ベルくんが家に来てから、かわいいと、いろいろな人がコメントをくれた。
とてもうれしかった。
いつもかわいいとコメントをもらえるように、ずっと携帯のカメラをベルくんに向けて、姿を追ったりした。
みなさん、今までありがとうございました。
そして、私がベルくんの体調をいつも気遣わなかったせいで、もう大事なベルくんをみなさんに見てもらうことができなくなり、本当にすみません。
ベルくんは、ベルちゃんよりも長生きすると思っていました。
かわいくてちっちゃかったベルくん、つらい目に合わせてごめんなさい。
本当に本当にごめんなさい…
みなさん、いつもハムスターたちの画像見に来てくださり、本当にありがとうございます…
キンクマハムスターのベルちゃんは、とっても元気です。
でも今はとても悲しいです。
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