昨年、マンションのオープンガーデンという共有スペースで、カルガモのヒナが孵り、巣立っていきました。 6月になると、テレビのニュースでよくカルガモのヒナの映像が流れます。それを見て「今年は来ないのかな?」とウチでよく話題にしていたカルガモさん。 テレビよりは遅かったけれども、来てくれました!!! 初めて見かけたのは出勤する時だったのですが、子ガモ達の可愛らしさに心が躍り、満員電車も辛く感じないほどでした。その日は職場に着く前から、早く仕事を終えてまたカモさん達を見ることを想像し、ウキウキとした気分で過ごしました。 しかし、その頃はちょうど仕事が忙しい頃で帰宅が遅く、平日にカモさんを見ることができるのは朝の時間だけ。朝もカモさんの行動時間とはなかなかタイミングが合わず、見かけない日が続きました。 そして、次にやっとカモさんに会えた時には、ヒナが1羽しかいなくなっていたのです。 マンションの清掃をしてくださっている管理会社の方の話だと、カラスがヒナを狙うので、よくカラスを追い払っていたとのこと。 そのうち、その一羽さえ見かけなくなり、夜、帰宅した時に親ガモのつがいだけが水上で休んでいる姿を目にするようになりました。 今年はカラスだけでなく、オープンガーデンの植え込みに野良猫が出没するようになったので、カルガモが子育てをするには、この場所はもう安全ではないのかもしれない、と、とても残念な気持ちになりました。 勝手な想像でしかないのですが、夜に羽を休めている親ガモさんの姿は子供を失った悲しみに打ちひしがれているように見えるのでした。 「寂しいけれど、来年はここじゃなくて、もっと安全なところに行きなさいね」とカモさんに心の中で話しかけました。 ところが! 「あきらめるのは、まだ早いクワックワッ!」とカモさんに怒られてしまうような出来事が起こったのです。 親は強い。 野生は強い。 8月に入ったばかりのある日、オープンガーデンに目を疑うような光景が広がっていました。 9羽のヒナです! マンションの他の住人の方達も、うれしそうに、足を止めてカモさんを見ていきます。 以前に観たドキュメンタリーでは、北アルプス立山の雷鳥があえて人通りの多い山小屋の前で巣作りをし、ヒナを育てていました。 そのほうが天敵は人を恐れて近づかないことや人間が自分たちを襲わないことを雷鳥はわかっているのだろうということでした。 カルガモさんもできるだけ、人の目に付くところにいると良いと思うのです。 なんなら、夜は我が家の庭で寝るのもいいかと思います。ももさんが用心棒になります。 どこまで通じるかわかりませんが、カルガモさんにそう話してみようと思います。 本当に無事に巣立ってほしいです。
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庭の生き物
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マンションの小さな小さな専用庭ですが、それでも生き物たちのいろいろなドラマがあります
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冬の終わりから春先にかけて、野鳥が庭に来るせいか、いつもうちを覗いているにゃんこがいました。 おそらく野良なのでしょう、人に慣れていないようで窓を開けると逃げて行ってしまいます。 朝方にはほぼ毎日顔を見せていた時もあって、餌を置いておきたい衝動にかられたのですが、ここは共同住宅の敷地内です。 マンションのルールがあるでしょう、とダンナさんに固く止められました。 意識して気にかけているつもりはなかったのですが、雨の夜などは、あの子は今ごろどこで寝ているんだろうね、とどちらからともなく話題にしていました。 近くの多摩川には定期的に猫に餌をやってくれている方がいます。 多摩川から来ているんだといいね、きっとそうだよね、とお互いに希望的観測をあえて口に出していました。 にゃんこの姿を認めた瞬間、「なんだ、なんだ」という様子でフェンスに駆け寄っていきました。 丸いももさんの突進に当然にゃんこは逃げ腰です。 「おぉー!やはり、ももさんも猫だ」と感心する間もなく、フェンス越しに威嚇でもされたのでしょうか、そこにとどまること、0秒。 きびすを返して2倍速で部屋の中へ逃げ戻っていきました。 まだ、子猫の面影も残っているかというような猫なのに、ももさん弱すぎです。 暖かくなってから小鳥も庭に来ることはなくなり、それとともににゃんこの姿は見なくなりました。 何を見ているのか、何を待っているのか。 |
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今から一ヶ月ほど前、庭のコデマリが満開でした。 昨年苗を植えたときはまだ木も小さく花は全く咲かなかったので、とても嬉しい出来事。 まだ芝も茶色い頃に、庭でいち早く春本番を告げてくれた花です。 満開の花を見たとき、同時に思い出したのが「木がいじけてくると花がよくつく」という言葉。 木は勢いがあるうちは木を大きくすることが先になり、花は二の次になるけれども、勢いが落ちてくると、子孫を残すため花をつけるようになるのだそうです。 なぜその言葉を思い出したかというと、コデマリはずっとアブラムシに悩まされていたからです。 新しい葉がアブラムシに栄養をとられ、元気がなくなっていました。 「元気がないから、こんなに花をつけたの?」 コデマリに話しかけても、もちろん返事はありません。 殺虫剤は使わないので、手で取ったり、ニームオイルというものを吹きかけてみたりしましたが、なかなか全滅はしません。 そのうち、蟻が集まるようになって、庭に巣を作ってしまいました。 護衛兵のようにアブラムシの側に蟻がいるのを見ると、なぜかアブラムシそのものより憎らしいと思ってしまいます。 蟻の悪口を言うと、ダンナさんが蟻社会の役割分担の完璧さを賞賛し、蟻をかばうのも気に入りません。 ダンナさんには内緒で、蟻の巣穴にホースで水をぴゅーっと入れてみたりしましたが、翌日には何事もなかったように蟻が巣穴から出入りしていました。 この時点で私チームは私だけ、アブラムシチームは蟻とダンナさん・・・、 1対3でアブラムシチームが優勢です。 とほほ。 ところが先日、エゴの木の葉になにやらうごめく虫を発見! その虫とはてんとう虫! 小学校の理科で習いました。 「アブラムシの天敵はてんとう虫!」 天が孤軍奮闘の私にてんとう虫を遣わしてくれました。 私チームに助っ人が来て、2対3になりました。 てんとう虫さん、どんどんアブラムシを食べてこの庭で増えてください。
よろしくお願いします。 |
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※ガラス越しの撮影&無理な望遠のため見にくい画像になっています。 今年に入って、我が家に可愛いお客様が来るようになりました。 お客様の名前は「ヤマガラ(山雀)」。 一昨年から冬の間だけ、庭に野鳥の餌を置くようになりました。 庭に来るのは、スズメ、メジロ、シジュウカラ、ヒヨドリの4種類。たまにキジバト(ヤマバト)がつがいで来ることもありますが、今まで、それ以外の鳥を庭で見たことはありませんでした。 ある日、洗濯物を干していたダンナさんが、突然「あれ!あれ!何!?」と大声で叫びました。私は、フェンスにとまっている鳥を一瞥して「シジュウカラじゃないの?」と、気のない返事をしたら、ダンナさんは「違う!違う!」とさらに大声に。 確かに、とまっていたのはモノトーン色のシジュウカラではなく赤茶色のお腹をした小鳥でした。 <↓シジュウカラはこんな鳥> 不思議だったのは、スズメでもシジュウカラでも人が動く気配を感じ取ると、すぐに飛び立ってしまうのですが、その小鳥は、私たちが大騒ぎしていても怖がる様子もなく、しばらく私たちを観察するように眺めてから、去っていったのです。 それから、その鳥は定期的にやってくるようになりました。 野鳥図鑑で調べて、鳥はヤマガラだと判明。 ヤマガラは土地への執着が強く、あまり移動をしない鳥だそうです。 その例として、東京の山の手線内では明治神宮にしか生息していない、と、その本には書いてありました。 私の家はJRの線路端で、自然に囲まれているとは決して言えない場所にあります。 そんな場所になぜヤマガラが来るようになったのかが、謎なのです。 今までVIP待遇で歓迎してきたメジロをさしおき、家は今、ヤマガラが来ると、UFOかなにかを目撃したかのように興奮状態になります。 当のヤマガラは、私たちの熱い視線を浴びてもお構いなしにヒマワリの種を食べたり、芝生に下りてピョンピョンと何かをついばんだり、他の鳥よりおおらかな様子です。 これからも、ずっと来てくれますように。 |
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夏から秋の間、アゲハンズことアゲハ蝶の幼虫たちと付き合ってしみじみ思ったのが… サンショウよ!君はえらい!!ということです。 本当に私はサンショウの木をほめたたえたい。 最初はこんなに豊かに葉をつけていたサンショウの木が・・・ 3週間ほどでこんな状態になり 最後は全く葉がなくなってしまいました。 居残りアゲハンがさらに枝先が白くなるまで齧ってしまい、サンショウはこのまま枯れてしまうのではないかと心配していました。 でも、居残りアゲハンがいなくなってから1週間たち、2週間たち・・・ サンショウの木はまた新芽を出してきたのです。 最盛期にはおよびませんが、この生命力は驚きです。 驚きというか・・・復活していくサンショウを見るのが、私は本当に嬉しかったのです。 小躍りとはいきませんでしたが、気持ちがはずむような嬉しさでした。 植物が育つときには、周りの生物にも元気を与える科学物質を出すのではないのかと思いました。 この仮説、私がもし生物学者だったら物質を特定してみるのになぁ・・・。 きっとノーベル賞ものだろうなぁと、妄想にひたる私の視界になにやら、黒いものが! ・・・ げっ。 アゲハン、また、おまえさんですか・・・。 しかもこの大きさは孵化してからしばらく経っています。 と、いうことは・・・ サンショウが新芽を出したとほぼ同時に卵は産み付けられたと推測され、 と、いうことは・・・ あなどりがたし!おそるべし!抜け目のない母!アゲハ蝶。 丹念に葉っぱを調べましたが、もう卵はないし、他に幼虫はいません。 一匹だけならこの葉の量でも大丈夫かな、と、また毎朝、幼虫を観察する日々が始まったのでした。 昔の人は一番下の子供にトメや末吉などと名前をつけたそうです。 この子はラストモヒカン(『モヒカン族の最後』)にちなんでラストアゲハンと名づけることにしました。 先代のアゲハンズたちの飢餓を知らないラストアゲハンは食糧の心配とは無縁で、すくすくと大きくなりました。 大きくなって気づいたのが、模様の違い。 前のアゲハンズにはなかったグレーの線が入っています。 また調べてみると、どうもラストアゲハンは「クロアゲハ」の幼虫のようです。 そういえば・・・。 ダンナさんのとりためた写真の中に黒い蝶の写真がありました。 このときに母蝶は卵を産んでいったに違いありません。 ラストアゲハンの種類もわかり、母も特定し、一安心…というところで、私はまたひとつ気がかりなことに気づいてしまいました。 それは季節です。 ラストアゲハンが黒色から緑色に変わったとき、すでに10月半ば。 冬に羽ばたいているアゲハ蝶というのは見たたことがありません。 この時期にまだ幼虫で大丈夫なの? 今は季節はずれの暖かさ。でも、そのうち寒さがやってくるはず。 心配ではあるけれど、蝶が怖いという私の本質が変わっているわけではないので、家の中には絶対に入れられません。ラストアゲハンに情のようなものを感じてはいますが、素手では触れないのです。 またまた調べて、どうもサナギのまま冬を越して春に羽化する蝶がいるらしいということが判明し、これで本当に一安心。 あとはサナギになるのを見届ければ肩の荷が下りるような気持ちになりました。 ・・・ ・・・ 数日後の朝、ラストアゲハンの姿が見当たりません。 かなり大きくなっていたので、サナギになったのかもしれないと思い、周囲を探しましたがサナギはありませんでした。 サンショウの鉢の下には、以前、幼虫が蜂に襲われたときと同じ黒いシミが付いていました。 無事に蝶になるということは本当に難しいのですね。 アゲハ騒動はラストアゲハンで本当に幕を下ろしたと思います。
この夏、私にスリルとホラーな刺激を与え、そしてちょっと愛情を感じさせたアゲハ蝶の幼虫たちでした。 |






