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「宵山万華鏡」 森見登美彦 集英社 初版が7月10日です。 今年の宵山までに間に合わせて、 読者がパラレルワールド気分で、 宵山の京都の街をさまよえるようにという 粋な配慮・・・ですね。 うちの本屋は初回配本が3冊(たったの3冊!!!)で、 取次さんにも在庫なし お店に訪れるお客さんが買っていくのを横目に・・・ 早く読みたくて・・・、 よその本屋に買いに行きましたよ・・・。 そんなこともあります・・・。 「すばる」にとびとびで連載してた作品なんですね。 (4ヶ月とか5か月あいてて、連載といっていいのかどうか、わかりませんが。) 京都の祇園祭の宵山の日の出来事をオムニバスで6つ。 それぞれ、ひとつづつのお話でも完成品ですが、 6つのお話は深い所や浅いところや、あのへんとかこのへんとか・・・で、絡まっているのです。 「夜は短し恋せよ乙女」 演劇部メンバーが絡んでたり、 たぬきとか、まねき猫とか、だるまとか、赤玉ポートワインとか・・・ おなじみの森見パラレルワールドが展開しますが、 「有頂天家族」のときにはこちらの想像力がとぼしくて読むのがしんどかったんですが、 今回の 「宵山万華鏡」は頭の中で映像化するのがたやすく しかも出てくるものがみんなかわいいので、 どんどん読めていきました。 宵山の京都の町の 辻つじ・・・角かど・・・ 町屋・ビルヂング・コンビニ・地下道・産業会館・喫茶店。 駒形提灯・夜店の匂い・汗・迷子・出会い・再会・・・・ ものすごくにぎわっているのに、一筋はずれたら普通の町で、普通の生活があったり、 ものすごくざわざわしているのに、穴に落ちたみたいに静かな場所があったり・・・。 ネイティブな京都の住民の五感をくすぐります。 改めて考えるに・・・ 宵山に心がときめいてしまうのは、 駒形提灯の灯がゆらゆらと揺れるからかも・・・ そのゆらゆらは・・・ なるほどねえ・・・。 いろんな人を巻き込んで、一人の少女の想いが空に上がっていきます。 でも、やっぱり、 宵山では迷子になりたくないわ・・・。 ちびリーナ姉妹と、バレエ教室の先生が大活躍ですよ。 踊りませんけど・・・。 写真は、14日の夕方の「蟷螂山」です。 私この山が一番好きなんですけど、 遠くて・・・ なかなか羽を広げて動いているお姿を見ることができません。 今年は仕事だったので宵山はパスです・・・。 しくしく・・・(涙) 来年こそは、動画を取りたいと思います。
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私が有川浩にブレークしたのは 「図書館戦争」シリーズですが、 この、 有川浩さんの人となりを知れば知るほど、 次にどんな話を書かはるんやろう・・・ と、 新作が気になる方です。 もうぼちぼち 直木賞とか・・・・とか・・・ 「三匹のおっさん」の装丁を見たときに 私の頭をよぎったのは・・・ 「ずっこけ三人組」でした。 ずっこけ三人組って、私が子どもの頃に大ブレークしたんですよね。 テレビドラマにもなったんですよね。 (ドラマになった時には、私はもう、ええ大人になってましたが) 最近、あのずっこけ三人組も大人になって、 家族のこととか、仕事のこととか、いろいろ悩んでたりしてるんですよ・・・。 ああ、どうしよう・・・。 ずっこけ三人組とかぶってしまう・・・ と思ったんですが。 有川浩お得意の 高校生の男の子と女の子の恋愛模様なんかを織り交ぜながら・・・、 還暦のおっさんたちのキャラが全開でございました。 そして、 年を重ねて、人間は成長し続け、愛を求め、ロマンを求め、温かいものを求め続けるんやなあ・・・。 これからの日本は、 超高齢化社会になるって言われてて、 働き盛りのあらフォーは全く元気がなくて(女は元気やけどね!) これから社会を支えていくべき若者やこどもらは先行き不安で混とんとしていて・・・。 どないしたらいいんや・・・って感じですけど。 地域や、社会のために、何か力になりたいっていう「アラ環(アラウンド還暦)」60前後のかたって、ほんまに多いんですよ。 まだまだ働けるのに、定年やって会社を追い出されて、周りにはおじい呼ばわりされて・・・。 このおじさんたちのバイタリティーを地域社会を明るくする方向でなんとか・・・ と、ほんまに思いましたねえ。 ここに出てくる「三匹のおっさん」は、特別な人ではなく、その辺にいるおっさんです。 やっぱり、 「ずっこけ三人組」とかぶるけど・・・。 勇気と知恵とチームワークで、さまざまな問題に挑んでいくのです。
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「プリンセス・トヨトミ」 万城目学 (文芸春秋) 久しぶりに、本の紹介です。 あの「鴨川ホルモー」の万城目学の最新刊です。 京都「鴨川ホルモー」 奈良「鹿男 あをによし」 ときて、 今回は大阪です。 この本を読む前に、ダン・ブラウンの「天使と悪魔」を読んでいました・・・。 この流れは・・・ ある意味、神のお導きというか・・・ 「天使と悪魔」を読んだテンションを維持したままで、 「プリンセス・トヨトミ」を読む・・・。 ツボにはまりまくりです。 「天使と悪魔」を読むと、ローマでベルニーニ巡りをし、サン・ピエトロ大聖堂に行きたいと思うでしょう・・・。 そして 「プリンセス・トヨトミ」を読むと、辰野金吾の赤レンガを訪ね歩き、大阪城から大阪の街を眺めたいと思うでしょう。 街をつくった人たちが、守りたかったものって何だろう・・・。 そんなことを考える、ハートウォーミングなお話です。
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マンガというカテゴリーに入れていいのかどうか、わからないのですが。 ムラマツエリコ&なかがわみどり という二人。k.m.p.(金もうけプロジェクト)というユニットで、いろいろ面白いことを企てて、実行している二人組が描いた、 「こんなことあったよねー」という母と子の日常をほぼ一コマでかき表している、ほのぼのな本です。 私が持っているのは 「おかあさんとあたし」 「おかあさんとあたし2」 「おかあさんとあたし。と、おとうさん」の3冊。 ほかにもあるみたいです。 自分が子どもだった時に、お母さんがこんな感じだった・・・。というのがベースになってるので、 お母さんがパーマ頭で、前掛けしてて・・・と、昭和です。 うちは子供がはまって読んでいますが、靴のストラップのパッチンが痛いというところがあって、 「うん、あの、靴のパッチンは痛いんや、そやけど、肩のパッチンはもっと痛いんやで、やめてって言いたかったけど、しゃべれへんし言えへんかった。」 って、それ、何歳の記憶???? そのほか、扇風機に向かって「お〜か〜あ〜さ〜ん」って言ってみたり、 掃除機を持ってきて、「しゅぼってやって!」って、ほっぺたを吸ってもらったり・・・。 自分は一生懸命に訴えているのに、おかあさんは片手間だったり・・・。 私が爆笑したのは、子どもが電車の中で、歌謡曲をうたってるのね。「わたしのすべてをあげる」って感じの歌。お母さんがうつむいて小声で「やめなさい」っていうんやけど、子どもは完全無視・・・みたいな場面。 わたしも、子どもの頃、どこでも大きな声で歌ったので・・・。得意な歌は麻生ようこの「逃避行」。 「きのうの酒に酔い潰れているのだわ、おそらくあの人のことよー!!!」 写真は、肩のパッチンが痛かったころのアニすけと何かを見つけたらしいアニちゃん
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「ぜつぼうの濁点」 作・原田宗典 絵・柚木沙弥郎 (教育画劇) 「ぜつぼう」の「濁点 ゛」はひらがなの国に住み、「ぜつぼう」にながく仕えてきたが、 年がら年中「もうだめだ・・・もうだめだ」と絶望している主を見るにつけ、 実は「せ」にくっついていた自分が悪いのではないかと思い ・・・・・・ 原田宗典氏が『ゆめうつつ草紙』の中の作品を加筆修正し、イラストレーターの柚木沙弥郎が絵を描きました。 文体は講談のようで面白くて、ぜひとも「声に出して読みたい」 そして、 絵も楽しい。ページをめくるごとに現れる「濁点 ゛」の表情に 「頑張れ ゛(だくてん)!!」と声をかけたくなります。 大きな「おせわ」を見る「濁点 ゛」の顔が・・・ 最高!! 小さい子どもには難しいかもしれないけど、 お話や言葉遊びなぞなぞが好きな子どもはきっと喜ぶと思います。 大人が読んで面白い絵本です。
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