なんともいえなかった日。

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言わない本音。

 
 月曜日。
 もも彼は、休みを取った。


 理由は…。





 『役所に、印鑑証明を貰いに行く。』 から…







 その足で、





 去年の春、買ったジェットを…








 売りに行った。








 理由は…。







 『新しいのが、欲しい。』 …から。












 もも彼らしいと言えば、もも彼らしい。




 意地っ張りめ。







 印鑑証明も、ジェットを売りに行ったのも、
 事実だと思う…。




 ただ、




 『新しいのが、欲しい。』 から、売りに行ったんじゃない。







 …まとまったお金が、必要だから。
















 『夏には、新車だーっ!』 とも言ってた…。





 夏には、そう言ってたことを
 忘れてあげるよ…








 あたしは、ノホホ〜ンと




 風邪なんぞ、ひいちゃったけど。









 今日から、


 節約生活に入りマス。









 意地っ張りだなあーっ


 …もも彼のやつ。


 

離れていても…。

 
 これまで、あたしンちのすぐ近くだったもも彼の仕事は、
 先週でようやくほぼ終わりを向かえて、
 今週からは、あたしンちからは逆方向になる。



 もも彼は…

 仕事が終わってから、あたしンちの方まで来てくれるって言ってる。


 遠くなる分、朝は早いし、もも彼の体のことを思えば…
 それもなかなか難しい。





    …逢えなくなるな。








 離れてても、心配しないで!
 逢えなくても、だいじょうぶだから…。




 仕事のことだけ、考えてくれてていい。
 若い人たちが、育つことを考えてくれてていい。


 ふっ…と時間が空いた時、
 なんとなーく思い出してくれたら、うれしい。



 ちょっぴり、寂しくなったら…
 これからのこと、いっぱい いっぱい、考えよう。



 もも彼なら、だいじょうぶ!
 だから、がんばれ。

 …あたしも、がんばる。





 ちょっと離れるだけで、元気がなくなっちゃってるもも彼へ。
 

事務所を辞める。

 
 今月末、仕事のキリがよそさうなので、今の事務所をやめようと思う。
 やめると言うより、 《契約解除》になるのかな…



 職場の雰囲気は、上司の善し悪しで決まるかも…。


 数日前に、そのようなことを書いてある記事を読んだ。
 本当にその通りだと思う。


 あたしの今の事務所でいえば、経営者。
 どんなに仕事が好きでも、どんなに働かなくてはいけない環境であったとしても、
 今のところでは、仕事を続けたくない。


 チグハグな指示、しかもそれがコロコロ変わる。
 それに…
 手柄は自分。コケれば、下で働く者の責任。
 それを平気で、取引先に話をする。

 今時、こんな経営者もいるのか…と、おもしろ半分に見てた。


 ワンマン社長だったとしても、ビジネスとして成功していれば、個人的には興味をもてる。
 先見の目があるのだと思うから…
 そういうのとは、違う。
 先に、先に…と、先回りして仕事をしたいタイプの経営者。
 でも、ユーザのことを考えていないから、自身が"よかれ"と思ってしたことは、
 もののみごとに、すべてが無駄になる。
 無駄なことに、時間をかけ、労力を使う。
 目標工数という限られた時間の大半は、この無意味なことに費やされる。

 
 あたしが抱えていた案件を最後に、
 当分、事務所全体に、別案件の予定がない。

 仕事を取りに行く様子もなく、取引先に電話をかける。
    今仕事が途切れちゃって…。

 取引先は、電話口でなんて答えているんだろう?
 驚いた。


 在籍するようになって、事務所には、まだ20代前半の女性社員が二人いた。
 こんな時代だから、聞けば二人とも初めての就職。
 その上、システムやWebのことは、まったく知らなかった。
 ボチボチ、Illustratorで絵が描けるようになった頃、一人がやめた。
    やりたい仕事は、こういう仕事じゃない。って

 この子たちを育ててみよう、と思ってた。
 コロコロ笑う女の子たちが、かわいかった。
 だけど、虚しいと思った。

 経営者がシキリに口にする「売上」。
 当然、開発チームの単価は高く、あたし達のいる部署は、同じだけどころか、
 採算がとれていないのは、よくわかっている。
 3人いても3人分をどうすればいいのか、どうしろといいたいのか、わからない。
 長いスパンで考えるならともかく、今すぐ…と言い出すのは、計画性のないこと。無謀なこと。


 あたしが、行きはじめた直後から、
 この経営者とは、実はよくぶつかっていた。
 ちょっと強く言えば、笑ってごまかして、その場しのぎばかりを言う。
 今じゃ、ぶつかることもない。何も言いたくなくなって、何も言わないから。
 どうでもいいや。と…思えるようになったから。



 モノづくりに関わって、できあがったときの達成感が楽しい。
 ユーザとアレコレ打ち合わせをするのが、楽しい。
 同業者と仲良くなれたとき、さらに楽しい。

 仕事は好き。


 なのに、
 朝出社して、挨拶をしても挨拶を返さない経営者が好きでない。
 自分の遅れで、締切が間近に迫った休日の晩に、
 「オレにも休ませてよ〜」と、意味不明なメールをよこした経営者が好きでない。
        (悪いが、あたしは知ったこっちゃない!)


 これまで、「こりゃダメだ」と思える経営者を何人か見てきた。
 1位・2位を争うヤツだと思う。


 《辞める》というとカドがたつだろうし、ブチブチうるさそうだから、
 「フルコミッションで、営業活動してきます!」と言う。
 「売上の○%でいいです。」とニコヤかに言う。

 だけど、今の事務所で仕事をするつもりはない。
 もう関わることはないと思う。






 今週の週末は、久々に晴れやかっ♡
 

迷わない。

 
 土曜日。
 彼に、数日考えていたことを電話で告げた。


    『先のことは、わからない。』と彼は言う。
    『もも。は、わかるの?』


    「あたしは、流されたくない。」
    「先に目指すものがあったら、それを目指すだけだから、わからないということはない。」



 今の状況は、
 『今すぐ変えられない』と言い、『明日変えられるものではない』と言う。
 彼の正直な気持ちだろうと思う。


 『もも。の目指すその先に、俺は居るのか? 関わっていられるのか?』
 と彼が訊く。


 「今の状況が続くのなら、そばにいることも、関わることもない。」
 と答えた。



 『・・・・・言葉が出てこない。』
 彼が言った。


 言葉なんて、出てこないだろうと思った。


 好きだからと言うだけで、今を続ける余裕は、あたしにはもう残っていない。
 切ない・・・と言いながら、一時の楽しさや、嬉しさで、続けられる気力も、もうない。
 寂しさや辛さを埋め合わせる強がりも、今のあたしには、できない。


 彼に、あたしの残りの人生を、預けるつもりも、ゆだねるつもりも、ない。
 ただ、彼と一緒に歩んでいきたかった。 彼とともに年を重ねていきたかった。

 『楽しいことは、倍。辛いこと、悲しいことは半分っこ。』
 ・・・と、彼が言ってくれたように、ただ、ただ、彼と一緒に生きたいと思ってた。



 彼との電話での会話は、4時間半にも及んだ。


 『もも。が、オレを嫌いになるまで、ずっとそばに居たい。』と言う彼と、
 「だから、今のままではイヤだって言ってるでしょう?」と言うあたしは、
 4時間半の会話の中で、3回別れた。

 納得して、別れを了承する。
 納得したはずなのに、覆る・・・。


 もう、彼を待つことはしない。


 もう、彼を待たない。
 あたしには、彼を待っている余裕も余力ももうない。


 だから、あたしは・・・


 あたしは、あたしのすべてを賭けて、
 彼を獲りに行くことにする。

 

悩む。

 
 この数日間の短いあいだに、
 たったひとつの小さな事が引き金となり、
 ココロは痛く、これからどうしたらいいものか・・・と。



 常に、
 『これからどうなるんだろう・・・』という見えない将来は、
 あたしの中にある。
 どんなに楽しく過ごしていても、どんなに嬉しいことがあったとしても、
 穏やかな日も、しあわせだと思える日も・・・

 実際には、
 『どうなるんだろう』は、すごくすごく受身であって、
 本当なら、『どうしようかな』・・・になるのかな。


 あたし自身の気持ちが、すごく重たい。
 深刻で、すごく重たい。
 もも彼とのことを、真剣に想えば思うほど、重たいものになる。


 ・・・そして、悲観的にもなる。 


 どんなに「ナンてことないよ!」と強がっていても、
 ナンてことない・・・わけもなく、何がナンてことなのかさえも、わからなくなる。



 四半世紀以上、親しくしている友達に相談をした。
      あたしは、彼との楽しい思い出が欲しいわけではないということ。
      だから、【待つ】ということが、この先何の意味を持たない時間であるならば、
      楽しいかもしれないけど、その時間も、彼も、・・・いらない。


 彼女は、言った。
 友達だから、こんなことを言うのは間違ってるかもしれないけど。。。と前置きした上で、

      ・・・もう少しだけ、頑張れない?
      何年も、もも。を見てきて、
      もも。は、熱く激しい恋愛しかしてこなかったから・・・。
      もも。に対等に喰らいついてこれるのは、もも彼だけだよ。 
      【待つ】に限らず、無意味な時間なんてないよ。と・・・。

      それから、
      もう逢わないとか、電話に出ないとか、思っているんならやめなよね。





 あたしは、これまで・・・
 夢や目標があって、それに向かって生きてきた。
 もちろん、全部が叶うはずもなく、諦めたこともたくさんある。
 でも、先に目指すものがあったから、夢中でやってこられた。

 なぜ今、
 精神的に、砂を噛み泥水を飲んでいるような真っ暗の状態の中で、
 アテもなく、探しているものさえ分からないものを、探しているんだろう。


 【だったら、やめた方がいい。】という意見も、このブログでもらったことがある。
 あたしも、そう思うことがある。
 そう思えるあたしと、そう思えないあたしがいるのは、事実。

 【待つ】ということ イコール 彼と彼に関わる人間の不幸を、
 あたしは待っているのか・・・と、情けなく思える。非情だと思う。
 矛盾していることだけど、彼も、彼に関わる人間も
 不幸であって欲しくないと願う。心底、思う。


 そして、土曜日。
 彼に今の気持ちを伝えた。
 

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