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保健師なんて余計な御世話な仕事をしているとこの仕事に疑問がでてきます。
特に今、健康診断で血圧や血糖、肝機能、脂質異常(高脂血症)、高尿、貧血などの値で「治療が必要」
と判定が出た人に電話かけを行っていると、「遺伝だからしょうがない」「親や兄弟も値が高い」
だからしょうがない。
という人が多い。確かに遺伝によるものもあります。
女性の場合は閉経とともに脂質が上がってくる場合もある。
検査数値が上がるのも「生活習慣」のせいばかりではない。
しかし、本当に遺伝なのだろうか。
遺伝かどうかはやることをやっても値が高い場合か、検査によって遺伝が証明された時に初めて「遺伝」
ということができるのではないかと思う。
また、「遺伝」で病気になることが分かっているなら尚更予防が大切だと思う。
検査数値が高くたって、痛くもかゆくもなく、明確に体調が悪くなるわけでもない。
だから予防なんて手間のかかることをやりたくないものわからないでもない。
しかし、実際、脳血管疾患疾患や心臓病になって救急車にのり緊急手術を受け助かり、
その後に待ち受けているものはなんなのどろう。
脳血管疾患の患者のお宅へ訪問し、自宅でできるリハビリをアドバイスしてきたあと、職場の仲間から
「あのお宅の奥さん、近所の人に『(夫)が早く死んでしまえばいいのに』と言いまわっている」
と聞いた。
ため息が出た。
この患者さんは脳血管疾患を起こす前に、毎晩飲み屋の梯子をしていた。
ある日倒れ、助かってもこの言われよう。
たまらないなあ。
奥さん1人で、仕事、介護も大変です。
患者本人も体が元に戻るわけでもないし…。
こんなケースは多くいる。
そう思うと、遺伝のせいにしちゃあいかんと思うのです。
全てを遺伝で片づけてしまうなら、健診なんて必要ないです。
病院だっていらない。
頭の良し悪しも才能も遺伝で決まる。努力もいらない。
なんて思いたくないなあ。
予防できる病気は予防してほしい。
私自身予防できない、ただ進行を待っている患者なんだから、予防できる範囲の病気なら予防して
ほしい。
糖尿病だって脳血管疾患だって、心臓病だって健診で予防できる範囲のものだと思う。
(くも膜下出血のように予防できないものもありますが)
見ていて歯がゆいです。
でもこれは私個人の価値観であって、他の人には当てはまらないから言えないです。
病気になっても楽しく生きていけますが、それにはかなりの精神力や根性が必要です。
自分の人生を自分の好きなように生きていくために、自己管理はしっかりと行いたいものです。
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