|
佐藤真氏が亡くなったと言う報を聞き、なんともいえない気分。
彼とは面識はないが、共通の知人は多く、評判や噂は耳にしていた。
彼の著作を読んだこともある。
小生よりも若く、才能も豊かであるのに、
うつ病の希死念慮に勝てなかったようだ。
残念でならない。
小生も、うつ病の苦しさはよく分かる。
が、それには成因があったはず。
記録映像とドキュメンタリー
似ているようで異なる。
が、作り手は迷い、悩み、苦しむと言うのは同じ。
作品は、うまくいかないことが多い。
小生の場合など、ほとんど満足がいかない失敗作ばかり。
佐藤さんも、最近はあまり評価を得る仕事をしていなかった。
大学の教員になり、
映像の作り手としてのパワーやボルテージが下がっていたのかもしれない。
そこに苦しみがあったのか。
小生は、映像の制作を学校で教えると言うのには懐疑的。
もしかしたら佐藤さんもそうであったのか。
感性は教えられない。
しかし、大学では、何かを教えなければならない。
蓄積したストレスが、うつ病に追い込んだのか。
小生には、映像の作り方が、正直言って分からない。
この世界で30数年仕事をしてきたが、迷いながら作る日々。
人に教えるなんて、とんでもないこと。
本来、映像の作り手が学校で教えるなんてあるべきではないと思う。
が、食えない現状がある。
まっとうな作り手ほど、仕事がなく、
映像では食っていけない。
それも、本当に食えないのだ。
生活保護費ほども稼ぐことのできない映像の作り手は、
日本にはたくさんいる。
一方で、社会的に大きな評価を得ていると言うのに。
で、仕方なく教員に。
最近も、文化的な映画をたくさん作ってきた映画会社が倒産した。
倒産したにも関わらず、
発注した仕事を管財人の管理のもと続けなければならず、
社長は何もかも失ってしまったという。
価格破壊、規制緩和は映像の世界にも及び、
優れた会社や作家は潰されていく。
残るのは、小生のような売文もCATVもこなす三流の人間だけ。
これが日本の文化の現状かと思うと哀しい。
と、いっぱい飲みながら、佐藤さんのご冥福を祈りながら、
ここに書き込ませていただいた。
|