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本題に入る前に一つ。今年は有馬記念翌日の明日も開催がある。祝日開催で売り上げ増を狙うJRAの戦略なのだが、有馬の後にも開催があるというのはしっくりこない。刹那的なグランプリは「これが最後」だからこそ、ファンも力(お金)が入るもの。開催日やレース数を増やせば単純に売り上げがアップする時代はとっくに終わっていることをJRAも知っているはず。来年もカレンダーの関係で有馬の翌日に開催が組まれている。どうか、この3日間開催は来年で最後にしてほしい。
ジャパンカップで現役1・2位を決定付けたジェンティルドンナとオルフェーヴルが回避し、オールスター的要素は薄れたが、例え、その2頭がいようとも、有馬記念の◎はゴールドシップと神戸新聞杯の後からイメージしていた。
そのイメージを現実のものにしてくれたのが菊花賞の強烈な内容。中盤が緩まない厳しい展開をまくって行き、そのまま突き放しての3分02秒9はオルフェーヴルの菊花賞と同等かそれ以上の評価をしていい。昨年は超スローで逃げたアーネストリーがハナを切っても、同馬主で中盤からラップを上げていきたいビートブラックが向正面で先頭に立ち、後続を引き離せば、レースは自然とスタミナが問われる流れになる。上がりが35秒以上かかることは必至で切れ味よりも持続力が問われる。ゴールドシップが菊で見せたロングスパート、3、4角でインをすくって一気に進出した皐月賞のように、自分で動ける強みをフルに生かせば、初の古馬相手も問題ない。菊花賞の後は早々に有馬一本を表明し、フレッシュな状態で臨めるのも大きい。
天皇賞、JCと出遅れて3着のルーラーシップ。中間はゲート練習を重ね、今回はスタートが出そうだが、もともと二の脚が早くなく、スタート後、すぐにコーナーがやってくる中山2500mでは後方の位置取りになりそう。大跳びで常に外を回らせられるので、過去2年の有馬では6着、4着と広いコースほどのパフォーマンスを発揮できない。中盤からジワジワとペースが上がるような展開は向いておらず、流れに乗れれば逆転もあるが、どうだろうか。
ビートブラックの状態がいい。天皇賞の再現を狙い、どこかで後続を引き離すレースをするだろうが、中山の坂がカギ。2番手以下が消極的になれば、粘り込みも考えられる。
ナカヤマナイトは文字通りの中山巧者。東京より中山で走るのは、速い上がりを求められることが少ないから。◎と同じステイゴールド産駒で、このコースがいかにも合いそう。適性外の天皇賞からここ一本のローテーションも好感が持てる。事実、最終追いでは絶好の動きを見せており、この舞台ならGIでもやれる。
GI初挑戦のルルーシュ。アルゼンチン共和国杯は速い流れを2番手から動き、突き放す強い内容。相手が弱かったとはいえ、今回求められそうな底力を見せられたのは大きい。父同様にこれからどんどん強くなるタイプだろう。
エイシンフラッシュは天皇賞のようにインで脚をためられれば、コースを問わず伸びてくる。その点で2番枠は絶好の材料だが、上がりを要する展開が不向きなのと、直前になってのデムーロから三浦への乗り替わりは痛い。仕掛けどころ一つの馬だけに初騎乗は大幅減点だ。
ゴールドシップを評価するならば、スカイディグニティも侮れない。90年代中盤に全盛を誇ったブライアンズタイム×ノーザンテーストの血統は底力を求められれば今でも浮上してくる。急きょの参戦でやや仕上がりに不安がある点は割引。
ダークシャドウは中山より初距離に不安が残る。脚をどれだけためられるか。
人気薄が飛び込んでくるこのレース。大穴ならダイワファルコン。中山5勝の相性の良さでしぶとさを発揮できる展開になれば浮上してくる。
◎ゴールドシップ
〇ルーラーシップ
▲ビートブラック
△ナカヤマナイト
△ルルーシュ
△エイシンフラッシュ
△スカイディグニティ
△ダークシャドウ
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