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先の記事で
上海のファミレスでは、
ノートパソコン持ち込んで
映画を見て笑っている人
ネットショピングにはまってる人
株の値動きに、緊張している人
みたいなことを 書きましたが
「こういう時代には、こうでしょ」みたいな
半ば自嘲的な開き直りみたいな雰囲気が、中国はとても強い。
数十年前に「一億総白痴化」と、警鐘が鳴らされた日本と
同じような状況になっていると思うのだけど
それに対する危機感は、日本ほどではない。
(日本も危機感なかったんだろうけど、
中国人はかえって 開きなおる)
実際
中国の庶民は
歴史の中でも
泥くさく、なぁなぁで やってきた時代が多いのだ。
これでは、なんら、一流国家になれない
というのは
中国人自身も、よくわかってるし
国が一生懸命にそのへんを正そうとしても
「まぁ、元から一流国家ではないんだから、いいんじゃないの?」
という、そういう雰囲気は強い。
日本のアニメや、ハリウッドの映画を
みんな見て
楽しんでいることに
国は、警鐘を鳴らしているのだが。
映画「アバター」を、見てみましたが、
中国政府が、上映規制をしたことについて
「土地収奪」の問題が、どうのこうのとも、取りざたされていますが、
単純に、外国映画にうつつをぬかすな。
という
政府のあせりみたいなもの だったのだと思う。
思想が、どうこうじゃなくて。
で
悲しいかな
中国は
そのへんで、立ち直ろうとしても
文化的なバックボーンが ない。
文革 も 大きな要因になっている。
アバターに ガチンコさせた 孔子だって
毛沢東の時代に、さんざん破壊したあとの、残骸なのだから
急に、こんなことを、書き始めたのも
「カタカナと漢字」の記事を書いたばかりで、
先日、「外来語を規制する」なんていうニュースが流れたものだから。
なんとなく
中国全体が
そういう状況(アイデンティの欠如)に陥っているのだと
誰もが、思っているのだな
と
ところで
そんな雰囲気をふっとばすかのように
12月16日封切の、中国映画が、大ヒット。
タイトルが「让子弹飞」(「弾丸の飛ぶまま」に でいいかな?訳)
コメディなのですが
ニュースでチラっととりあげ
「おもしろそうだな」と思っていたら
もう、海賊版DVDが出てたので、買いに行ったら
横にいた人も買ってるし
会社に持っていったら
「おおおお 見たかった!」と、
(小学生が、学校に人気のオモチャもって行って
もてはやされる、あの雰囲気を味わいましたが)
で、こちらから、なにも言ってないのに
Leeさんがチャットで
いきなり
「おもしろそうだよ、この映画」 というので
「えへへ、もう昨日買ったよ」と
こんな調子だから
そうとうヒットしてるんでは なかろうか?
で
政府お墨付きの「孔子」は、まったく、アバターの陰に隠れてしまっていたけど
今度こそ、中国映画の大ヒットで よかったじゃん
と
思っていたら
政府は、また、これはこれで、困ったようで
この映画についても
「よろしくない」という論評
なぜに?
表面上は バイオレンスと性描写 が理由と
言ってるけど
実際は
1920年ごろの
北洋軍閥が割拠していた時代を描いた作品だったので
まぁ、こんな中国もありだよね
という
思いっきり、中国のドロくささやみっともなさが、表面に出てしまった作品だからだろう
このドロくささを なくして
一挙、近代国家になろうとしている政府の意図に、そぐわないからなのでは?
(あとは県長クラスの汚職とかが、リアルにイメージできるからかな?)
とき、あたかも
ノーベル平和賞をウッカリもらっちゃって、対応に苦慮したり、
韓国に魚船ぶつけちゃって、勝手に沈んじゃったり しているみっともない時期なだけに
というわけで
国のアイデンティを求めて
中国色を強調させるために「孔子」を作って、ヒットしなかったのとは裏腹に
思いっきり
泥臭い 中国色 が 大ヒットしそうなので
政府も 困っちゃってるのでは?
ぼくも
この
让子弹飞
は、中国らしくて、おもしろいなぁ
と、思っているし
なにより、中国人自身が
この映画の底に流れる、中国らしい、泥臭さ、みっともなさの中で
「それでも」という思いがあって、
共感しているんでは ないだろうか?
なんか
この「中国」という国のアイデンティを求めて、政府が
四苦八苦する姿は
しばらく続きそうな気がします。
こういうことは
外国人の私が言うことではないけれど
ホントにどうしようもない民族性の中に
なんとか
キラッと光るものを見つけてる
なんか
とてもいい映画だと思った。
ぼくは、好きです。
こういう映画。
決して、人はかっこよくないけど
でも、こう生きられないけど
でも、こう生きたいよね
っていう
なにかを見せられる
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