|
石ノ森章太郎原作の特撮ヒーロー漫画といえば、仮面ライダーを筆頭に人造人間キカイダー、変身忍者嵐、イナズマン等ありますが、子供の頃、テレビドラマの勧善懲悪ドラマと同じ内容を期待して読んだ覚えはないですか?
わたしは、仮面ライダーの漫画をそんな気持ちで読んだことあります。 でも、漫画の世界は勧善懲悪の世界では割り切れないもっと大人びた内容だったんですよね。
それでも、子供ながらに内容はわかるし、ほのぐらい作品の中の闇も感じ取ることが出来る、そういう年頃でした。
まだ小学生でしたが、原作漫画の重々しい「宿命」のようなものは判りました。 映画「砂の器」と同じくらい重いテーマと思ったかどうかは覚えてませんが、 田宮二郎主演のテレビドラマ「白い巨塔」や藤岡弘主演のテレビドラマ「白い牙」と同じくらいの重さはあったと思います。 当時は特撮ヒーロー漫画系は「仮面ライダー」で読むのを辞めてしまいましたが、 それから30数年を経て、「変身忍者嵐」や「イナズマン」を読んで今更ながらに重荘なテーマに再び驚き、そして「人造人間キカイダー」で完全にノックアウト、そう、ヘロヘロに叩きのめされました。 子供の頃に、キカイダーの原作漫画を読まなくてよかったかもしんない。
「人造人間キカイダー」は秋田書店の文庫サイズので4巻あります。 まず、ピノキオの逸話から物語りは始まり1巻〜2巻は、まぁ、テレビ版の人造人間キカイダーと同じような話の展開。 勿論ハカイダーもプロフェッサーギルも出てきます。
3巻の最初頃にギルは死んでハカイダー4人衆も現れて、ムム、話が急にキカイダー01になってしまったゾ。 仏像から現れるところも一緒ジャン(笑) それでも初代キカイダーも出てくるので、人造人間キカイダーはまだ終わりじゃない。 なになに、3番目のキカイダーも出てきたぞ。 これは原作だけだよね。
おおっ、ビジンダー、さらに新たなる敵。ギル・ハカイダーと手を組んで・・・そして怒涛のクライマックス。 そう、その4巻の後半でおどろおどろしい展開があるのです。 敵と味方が入り混じり、しかも所詮、ロボット、操られる悲しい性・・・
そして、キカイダーはあることにより、人間になるのだが、ロボットが人間になるということはつまり…… ああ、なんてこと、なんてこと、この結末はまるで映画「ミスト」のような衝撃のラスト。 語りたいけど語れない……というか、このラストを知らない人にこそ読んでもらいたいけど、とても悲しい気分になることは請合います(笑)
人間であることが悲しくなるんですよねぇ。でも真理を突いてるし、まぁ、人造人間キカイダーがこんなテーマを包含していたなんて、知らなくてもいいことを知ってしまったような気がしないでもない(笑)
最後もピノキオで終わるんですよね。 でも、今まで見たどのピノキオよりも悲しいんですよ。
スピルバーグの「AI」もピノキオでしたねぇ。
「AI」のラストはいかにも米国的ラスト。
70年代の日本的ラストは、そう、70年代の日活ロマンポルノにあるいくつかの文芸作品に似たラストとでもいいましょうか、
そして彼は人間になって……それが幸せなのかそうでないのか…… この漫画は1970年代に描かれたんですよね。 1970年の万博のあとの焦燥感、行き詰まりが見えたような危機感を包含した少し暗い時代。 ザ・ムーンやデビルマン、そして仮面ライダー、変身忍者嵐、イナズマン、人造人間キカイダー、帰ってきたウルトラマンもどこかほの暗いですよね。 そういえば、人造人間キカイダーって2000年代にオリジナルアニメーションになりましたよねぇ。原作に忠実だとなにかに書いてあったなぁ。 と、なるとそのオリジナルアニメのラストも原作と同じだとしたらとても怖いぞぉぉぉぉおおお!(絶句) ネットで調べてみると、 「人造人間キカイダー THE ANIMATION」全六巻と「キカイダー01THE ANIMATION Re Edition」前編後編で原作の再現とのこと。 観るべきか、観ざるべきか……悩む。 このような悲しい衝撃は得たくないような、でも再び得たいような……
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用


