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歳を取った今でもジュブナイル系の冒険空想科学小説や少年探偵小説、幻想怪奇小説が好きである。
小学生の頃、木造の図書館では、まだ本の管理もよくない時代の頃で、
紫外線にさらされて本の紙が焼けた匂いが充満していた。 理科室の薬品を並べた戸棚の中と同じように、図書館にも独特の臭気があった。
その臭気の中で読んだ幻想と怪奇のジュブナイル本は、
例えばベリャーエフの「両棲人間1号」を収録した世界推理・科学名作全集とか、
ポプラ社の江戸川乱歩の少年探偵シリーズやルパン、ホームズのジュブナイル本である。 勿論「少年ケニア」などの絵物語なんかも主流のジュブナイル本だった。 昔はこれらは児童文学と言われていたのだが、
児童ならぬ高年齢者も読むんだから「ジュブナイル」という言葉があてがわれたのかもしれない。
現在でもライトノベルの形で残っていると思われるが、 わたしのいうジュブナイル系には懐古的なニュアンスも含んでいる。
「ウルトラQ」も「ウルトラマン」も「怪奇大作戦」もわたしにとっては
冒険空想科学小説や少年探偵小説と同じニュアンスを感じている。
「ウルトラセブン」は少し違ったオトナの印象があり、 当時はあまり馴染めなかった記憶があるので、あれはジュブナイルではない(笑)
中学生になってからはNHK少年ドラマシリーズや秋元文庫や角川文庫のSFジュブナイルに継がれていった。
鶴書房のSFベストセラーズも忘れられないですね、NHK少年ドラマシリーズとリンクしてますし。 その後ソノラマ文庫が主流となってきて夢枕獏のキマイラシリーズで一気にジュブナイルブームとなったような気がします。 機動戦士ガンダムの小説版もソノラマ文庫だったかな、 内容はアムロとセイラさんがS○Xする描写もありアダルトな内容ではあったが(笑)
オトナになっても、江戸川乱歩の少年探偵シリーズを再読したり、
横溝正史のジュブナイル探偵小説の角川版を古本屋で全巻入手したものだった。 海野十三全集を買うとその中のジュブナイル冒険空想科学小説も読める……「火星兵団」や「地球盗難」等々。 香山滋全集を買うとその中のジュブナイル冒険空想科学小説も読める……そういや、小説版の「ゴジラ」もジュブナイルですし。 と、まあ、こんな具合にジュブナイル攻略ローラー大作戦を実施したわけです。 もうこれらジュブナイル系も主要どころは読み押さえたかと思っていたが、なんと大きなヌケがあったのだ。
探偵小説や冒険科学小説が日本に入ってきた頃の創成期は、
翻案小説や創作小説が普通にジュブナイル的だったということを知った。
乱歩や、横溝正史が昔読んだと思われるであろうそれら小説類である。 さっそくその頃の作品が図書館にあるかどうか調べてみたら、
意外と面白そうな本が4冊も見つかりました。 ジュブナイルを意識してたのか、単に読み易く紐解いた文章なのかはわからないですが、
充分ジュブナイル的な話の展開でした。
というか、やっぱりこのような書き方がその当時の作風だったのかもしれませんねぇ……つまり、昔は児童オトナ関係なくこんな感じの少し仰々しいくらいの物語展開や話の進行方式だったのかも。 明治探偵冒険小説集 傑作短編集 探偵奇譚 呉田博士
怪盗対名探偵初期翻案集
戦前探偵小説四人集
よし、これで第二次ジュブナイル攻略ローラー大作戦は完了したかな?(笑)
そうそう、ジュブナイルついでに……
2012年の5月に新田次郎さんの「つぶやき岩の秘密」が生誕100年を記念して文庫本化されました。
いやあ、長かったネェ、確か1972年の発刊以降は絶版したままだったんじゃないかな? 発刊後40年経過してるから、10歳の頃読んだ子供たちも既に50歳……でも、50歳が再読したら10歳の頃の思い出や感情が甦ってくるんだから、ある意味この本も、これだけ読む間隔を隔てればレッキとしたタイムマシンだね。
古本屋でも見たことがなくて、 わたしも2010年頃に図書館で借りて読んだくらいでその時の感想が↓ おっと、ジュブナイルであることを否定したような読書感想文(笑)
文庫本で読み返して見てもそう思うのだが、それは否定でもなんでもなくて、むしろ ストーリィテリングうますぎ……「判り易いエンターテイメントはこう書け!」と教えられてるような気がします。 |
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タイトルを観て、未来からやってきたロボットと子供達の交流を描く某東宝映画の事かと思いました(^^;)
2013/3/7(木) 午後 2:34 [ gon*be*sa ]
山崎貴監督のデビュー作ですね。
あのころの山崎監督作品は、
ジュブナイルといい、
リターナーといい、
海外SF映画作品のパクリまくりでしたよねぇ(笑)
2013/3/10(日) 午後 10:40