ビンテージ・モンブランの備忘録

毎週土曜日が定期アップ。心が温められたり揺さぶられたときには、イレギュラー投稿もあります。

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【「デルフォニックス 文房具の本」 ―― いつも新鮮みのあるモノ】

第2土曜日ですので、文献紹介。
最近書店に寄ったときに偶然見つけて、“ヒット!”だった1冊です。

■ 文房具嫌いに出会ったことがない
「デルフォニックス」という名前を聞いて、ピンとくる人は、かなりの文具通でしょうね。
東京を中心に展開している文具のセレクトショップであり、
オリジナル製品も作っているメーカーでもあります。
横文字の名前ですが、日本ブランド。
HP も開いていますので、のぞいてみてください。

かく言う私自身、表紙のセンスの良さに惹かれて本を手にしただけで、ピンときてなかったんです。
読み進むうちに、“あれ、見たことあるぞ?”。
以前、待ち合わせの時間調整でショップに入ったのが運の尽き(?)で、
使用目的もはっきりしないにも関わらず、
勢いで気に入ったノートをまとめ買いしたことがあったっけ……。

デルフォニックスが、メーカーとして、何を考え何を作ってきたか。
どんなメーカーのデザインに共感したり、リスペクトしているか。
20年の経験と彼らの哲学に照らして見えてくる、新しいスタンダード品たち。
そんなことがコンパクトにまとまった1冊です。

主張しすぎず、さりとて不足もナシ。
開いて読むたび、デルフォニックスの視点を知りつつ、自分の眼を培っているよう。
「デザイン」と「機能」や「つくり」が深く結びついていることを実感させてくれます。

織り交ぜられたコラムたちも、よかったです。
デルフォニックスのものの考え方をうまく伝えてくれていました。

小学生の頃、街の小さな文房具屋に入ると、宝探しでもするような気持ちであったことを覚えている人。
「いまだ文房具嫌いに出会ったこともない」と言える、文房具の“意識されていない意味”を知っている人。
自分たちの製品が、取り出されるたびに、新鮮な気分を与えているかと、問い続けられる人。

そんな人たちが作ったり選んだりして売ってるショップだと思うと、
あのとき、私が偶然に入ったつもりだったのも、実は、引き込まれてたのかななんて思ってしまいます。

あっ、ちなみに、たくさんの筆記具とともに、万年筆も何点か出てきますよ。
ただし、モンブランではありません。
モンブランにデルフォニックスが惹かれないワケも、一言、きちんと書かれています。
読んだかな? 読んだなら、字面でなく、そこに含まれた警鐘をどう受け取ってるんだろう……。

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