【「趣味の文具箱」(vol.11) ―― 魅惑の万年筆と出会う】おっと、いつからかしら?「人気度」の欄に、黄色い星が1つ、付きました。 調べてみたところ、この「人気度」が上がる“基準”は、非公開なのだそうです。 これまで、気にしていませんでしたが、付けられてみると、 下手の横好きの、気ままな備忘録ですから、ちょっと照れくさいような恥ずかしいような――。 いずれにしても、この星は、 アクセスして下さっている読者の皆さんのおかげあることは間違いありません。 “その分、がんばろう!”です。 遅ればせながら、去る7月28日に発売になった「趣味の文具箱」(vol.11)のご案内です。 個人的には、こちらに折に触れてコメントを寄せて下さっている 「yellowdali」 さんが、 「文房具を愛し、人生を楽しむ人たち…」のコーナーに登場されていたのには、釘付けでした。 掲載されている写真から垣間見えるコレクションも、“垂涎もの”ばかりで、脱帽です。 また、前号からの新連載、 「pelikan_1931」 さんらが中心になって展開されている「すてラボ!」や 古山浩一 さんの「続・万年筆の達人」や「古山美術館」も、魅せてくれています。 そのなかでも、Pelikan Tolredo M900を取り上げた「美術館」に出てきた一文、 「高級万年筆で多少インクが付いても様になるのはトレドくらいかなぁ」 ――うなずくことしきり、でした。 もちろん、全体を通して、見ごたえ・読みごたえ充分。 紙面で見つけた“ある限定品”に、封印していた物欲が猛烈に刺激され、 探し始めてみたものの、電話の向こうで担当者曰く、 「『趣味の文具箱』を御覧になっていただいたのでしょうか? あの発売以降、一気にお問い合わせが殺到しまして、現在は、もう……」と、 すでに完売(?)状況のようです。 もし、うまく入手できたら、いつかご紹介しますが、望み薄かな。 これこそ、「夏の夜の夢」、ですかね(笑)。 ■ 素直に、編集部の皆さんを応援したくなるそれにしても、節目の「vol.10」を越えて、「文具箱」がどうなっていくのか、結構冷静に読んでみたつもりですが、 (私見であり、僭越ながら)とてもいい流れを感じます。 単純に言って、「次も楽しみです!」と思えるからです。 細かいことですが、最近の「文具箱」では、“新製品紹介”が巻末に寄せられています。 (もちろん、あえて紹介する必然性が強いと判断されたものは、大きく取り上げられていますが) メーカーが売りたいものだけが“陳列”されるような雑誌では、読まれないし、売れませんものね。 執筆者も、登場する愛好家の方々も、紹介されているショップも、 はっきりと、文房具への思いが溢れている。 そんな編集が可能なのは、 何より、携わっている人たちも“一人の愛好家”だからかな、と感じます。 象徴的なコーナー「自腹インプレッション」。 自腹ですから、欲しがれるモノ、手にできるモノも、一般読者に近い。 「経費で手にしたモノ」でなく、「立場で手にしたモノ」でもない。 些細なことですが、とっても大切なことだと思います。 そもそも、自腹を強いられる(?)編集部って、 文具に関心のない人では勤まりませんものね(笑)。 |
文献
[ リスト | 詳細 ]
■ 文房具嫌いに出会ったことがない「デルフォニックス」という名前を聞いて、ピンとくる人は、かなりの文具通でしょうね。東京を中心に展開している文具のセレクトショップであり、 オリジナル製品も作っているメーカーでもあります。 横文字の名前ですが、日本ブランド。 HP も開いていますので、のぞいてみてください。 かく言う私自身、表紙のセンスの良さに惹かれて本を手にしただけで、ピンときてなかったんです。 読み進むうちに、“あれ、見たことあるぞ?”。 以前、待ち合わせの時間調整でショップに入ったのが運の尽き(?)で、 使用目的もはっきりしないにも関わらず、 勢いで気に入ったノートをまとめ買いしたことがあったっけ……。 デルフォニックスが、メーカーとして、何を考え何を作ってきたか。 どんなメーカーのデザインに共感したり、リスペクトしているか。 20年の経験と彼らの哲学に照らして見えてくる、新しいスタンダード品たち。 そんなことがコンパクトにまとまった1冊です。 主張しすぎず、さりとて不足もナシ。 開いて読むたび、デルフォニックスの視点を知りつつ、自分の眼を培っているよう。 「デザイン」と「機能」や「つくり」が深く結びついていることを実感させてくれます。 織り交ぜられたコラムたちも、よかったです。 デルフォニックスのものの考え方をうまく伝えてくれていました。 小学生の頃、街の小さな文房具屋に入ると、宝探しでもするような気持ちであったことを覚えている人。 「いまだ文房具嫌いに出会ったこともない」と言える、文房具の“意識されていない意味”を知っている人。 自分たちの製品が、取り出されるたびに、新鮮な気分を与えているかと、問い続けられる人。 そんな人たちが作ったり選んだりして売ってるショップだと思うと、 あのとき、私が偶然に入ったつもりだったのも、実は、引き込まれてたのかななんて思ってしまいます。 あっ、ちなみに、たくさんの筆記具とともに、万年筆も何点か出てきますよ。
ただし、モンブランではありません。 モンブランにデルフォニックスが惹かれないワケも、一言、きちんと書かれています。 読んだかな? 読んだなら、字面でなく、そこに含まれた警鐘をどう受け取ってるんだろう……。 |






