ビンテージ・モンブランの備忘録

毎週土曜日が定期アップ。心が温められたり揺さぶられたときには、イレギュラー投稿もあります。

PIX:50年代モデル

[ リスト | 詳細 ]

記事検索
検索

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]

イメージ 1

【Montblanc PIX-272 ―― Tigers Eye】 

『万年筆が欲しくなる本 2』 が刊行されました。
今、旬な万年筆を知るという意味では、楽しいムックだと思います。
ただ、私のようなすれっからしには、販促用のカタログのように見えなくもなく……。
むしろ、10年、20年経って、これらのシリーズをながめると、
時代の流れのようなものが浮かんでくるのかも知れないなぁ――ということで、資料用に購入。

出版元のワールドフォトプレスは、“趣味の本”の会社としては、老舗ですね。
以前は、『万年筆スタイル』というタイトルで、3冊のムックも出していました。
読み物としては、『欲しくなる』より『スタイル』の方が、面白かったなぁ……。
『趣味の文具箱』との差別化が難しかったのかも知れませんが、
拮抗するような雑誌がないと、結果的に、万年筆界が画一的になっていくような気がします。
登場する人、取り上げる切り口、“良い”とされる製品などが、どこを見ても同じになっていくような――。

基準=スタンダードとなるものがあることは大切でしょうが、
同時に、多様性もなければ、ほどなく枯れて、流れが細くなってしまうのでは――。
このあたりの漠然と感じていることは、もう少し整理して、何かの機会に綴りたいと思います。

■ 濃淡があるからこそ美しい
第1週ですので、個別のモデル紹介です(日付が変わってしまいました、ごめんなさい)。
1950年代のペンシルで【PIX-272】。
基本の グレー縞 もご紹介したことがあります。

今回は、その「茶縞」。セルロイドの妙味が楽しいモデルです。
『Collectible Stars』などでは、「Brown Striated」と記載されています。
愛好家の間では、「タイガー・アイ(Tigers Eye)」という通称の方が一般的かも知れません。
本来「タイガー・アイ」と言えば、稀少な天然石の虎目石を指しますが、
その模様が似ており、
縁起の良いものとされていたことも重なって、こう呼ばれたようです。

私の持っているタイガー・アイは、どちらかというと、全体的に濃い色調。
これは好みの問題ですが、もっと濃淡があったら、より美しいかな……。

話が戻るようですが、
万年筆を巡る世界も、濃淡=多様さが、一層のおもしろさを育むのではないかな?
「メーカー/ユーザー」「輸入品/国産品」「量産品/ハンドメイド」「現行品/ビンテージ」……
さらに広げて言えば、「万年筆愛好家/万年筆以外の筆記具愛好家」まで含めて、
いろいろな流れが、時にぶつかり合い、時に融合しあってこそ、“動き”が生まれるのでは――。
こんなまとまりのないことを思いながら、
私なりのいろんな楽しみ方を模索し続けたいと思います。

イメージ 1

イメージ 2

【「PIX」と名乗らないPIX ―― PIX-172】 

「漆塗り」に関連して、かなりロングな原稿が続いてしましたので、
今回は、可能な限り短く、短く――。

■ ただそれだけのこと。でも……。
50年代のマイスターシュテュック系統のペンシル【PIX-172】です。
ブラック・セルロイド以外に、グレーやグリーンの縞モデルがありました。
カラー・セルロイド製品は、やっぱり魅力的です。

この3本を見比べただけでも、微細な違いはたくさんあります。
モデルナンバーの刻印が【172】だったり、【172L】(グレー縞とグリーン縞)だったり、
クリップの付け根が、取り付けネジと分離型だったり、一体型(グリーン縞)だったり……。

そんななかでも、今回、目を向けるのは、「センターリングの刻印」です。
写真2枚目で、その部分を3つの角度から写しました。すると……。
  左端=ブラック : MONTBALNC−PIX−
  中央=グレー縞 : MONTBALNC−PIX−
  左端=グリーン縞:MONTBLANC−

そうです、グリーン縞のリングには、「PIX」の文字が刻まれていません。
モンブランは、PIXの名にかなりの誇りをもっていたにも関わらず、
なぜ、名乗らなかったのか……。

ただ、それだけのことです。でも、私には、気になってしまうことなんです、
春の夢想のように。

イメージ 1

【Montblanc Pix-672 - Green Striated】 

さあ3月。春到来です。
通勤途中に見かける樹々も、まだ若葉が出始めたわけでもないのに、内側から春の色を滲ませているようです。
私はこの季節の特有の、そうした“みずみずしさの兆し”のような雰囲気が大好きです。
今回はそんな空気を感じさせてくれる1本のご紹介です。

■ ラッキー・チャーム
モンブランのビンテージのノック式ペンシル=PIX(ピックス)。
重みを感じるボディ。確かなノック感。3重スリットの口金でホールドされた芯の安定感――。

1930年代から70年代までの製造で、 時代ごとのバリエーション もさまざまですが、
いずれも私にとっては、まず、手放せない仕事道具であり、
休みの日には、手入れしながらさまざまな思いに耽る話し相手であり、
できることなら孫に譲ってやりたいと思える、数少ない道具の1つです。

そんななかでも、いくつかは、特に“お気に入り”であり、
その“お気に入り”のなかでも、“とびきり”のものが数本。
私にとっては、この【Pix-672】のグリーン縞モデルは、そういう1本です。

【Pix-672】は、
1950年代のマイスターシュテュック【600番台】のペンシルで、
グレーやグリーンの縞柄のモデルは、ほとんどが輸出用に製造されていました。
この【Pix-672】にも、キャップ部やボディに「MADE IN GEMANY」の刻印が見えます。

同時に、時折見かけるものの、意味しているところが分からない「JB」の刻印もあります。
モデル・ナンバーでもないのに、同じ【Pix-672】で、たまに見かけます。

そういう「?」な刻印は、他にもいくつかあり、
メタル・ボディのPIXで時折見かける「S」や、
エボナイトボディのもので見かける「M-N」等々――。
50年代あたりまでの製品で、遭遇します。

意味は分からないのですが、
まれにしか出会わない分、お菓子の“アタリ”のようで、
見つけると、ちょっと嬉しい気分にもなったり。
私にとっては、“ラッキー・チャーム”みたいです。

イメージ 1

【PIX−372 レッド】

50年代のPIXから【372】の赤軸のご紹介です。
 ● 製造:1952−58年
 ● 全長:120mm

以前、同じ 【372】 の赤キャップをご案内したことがありました。
キャップ部のみがカラー・バージョンのものです。
ドイツ本国では、このタイプでした。

今回ご紹介している【372】は、輸出専用品でした。
このバーガンディ・レッドと、ペトロール・ブルーがあったそうです。
どことなく愛らしく、上品な印象の1本です。

イメージ 1

【PIX−272 グレー縞】

50年代のPIX(ピックス)から、【272 グレー縞】モデルです。
 ● 製造:1952〜54年
 ● 全長:130mm

先週、 戦前モデルのグレー縞にあたるもの をご紹介しましたが、
同じ“セルロイドの縞”でも、雰囲気がかなり異なります。
戦前のものが、色が溶け合いながら変化しているのに比して、
50年代のものは、縞がくっきりとしています。

セルロイドの製法が違うようですが、あまり詳しいことは分かりません。
気になり続けているのですが……。

【272】の黒軸モデル も以前ご紹介しましたが、
デザイン的には、隙も無駄も感じさせない、かなりのお気に入りの部類です。
加えて、縞セルロイドですから、
ペントレーの中に並んでいても、かなり“男前”な1本です。

全4ページ

[1] [2] [3] [4]

[ 次のページ ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

話題の新商品が今だけもらえる!
ジュレームアミノ シュープリーム
プレゼントキャンペーン
ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!
お肉、魚介、お米、おせちまで
おすすめ特産品がランキングで選べる
ふるさと納税サイト『さとふる』
コンタクトレンズで遠近両用?
「2WEEKメニコンプレミオ遠近両用」
無料モニター募集中!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事