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【三越「万年筆祭」 ―― 蒔絵体験教室】昨日(20日)、 三越の日本橋本店 で行われている 「世界の万年筆祭」 へ行ってきました。会期は、今週末23日までですので、お時間のある方は、足を運ぶ価値ありかと思います。 詳しくは、HPをご覧いただくとして、感じたところをつれづれに――。 「万年筆祭」の楽しさの1つは、直接、そのメーカーの方から話を聞きながら、 実際にペンの軸に触れたり、一番大事な「試筆」ができることにあるのではないでしょうか。 話がちょっと苦手という人にも、「試し書きコーナー」があって、 出店してる全メーカーの万年筆を、自分で触って確かめられるから安心です。 私は3時間くらいかけて、いろいろ伺いながら、気になる品々に触れてきました。 「飾る」ことや「持っている」ことには関心が薄く、 あくまで「書く道具」であることを最優先したい私にとっては、 日本のメーカーのものが、圧倒的に魅力的でした。 なかでも印象的だったものの1つのは、 〈セーラー〉の長原宣義さんが「現代の名工」を受賞されたことを記念した万年筆。 大変大きなニブ(恐らくモンブランの149よりも大きいです)で、 長刀研ぎされたその書き味には、筆を走らせた瞬間に、思わず笑顔になってしまいました。 同時に、いわゆる“手作り万年筆”で出店されていた 「仙台大橋堂」さんと、東京・台東区の「中屋」さんのペンは、 使用感に関わる「書き味」「握り」「バランス」等の面でも、 所有感に関わる「作りの確かさ」「軸の美しさ」「クリップやリングの用い方」等の面でも、 どっぷりと、虜にさせられました。 本当に自分の使いたいものが、少しずつ見えてきた気がします。 「世界の万年筆祭」で見つけた、日本にあった“私の最高の万年筆”となるかも――。 私は、〈パイロット〉の蒔絵疑似体験に参加してみました。 初めての企画だったそうです。 平蒔絵の技法を体験させてくれました。 写真2枚目が、作業見本です。 金粉を蒔く「粉蒔」は、一度体験してみたかったもの。 この作業は、講師の方が参加者1人1人に付き添いながらやってくださったのですが、 皆さん、思わず「おーっ!」とか「わぁーっ!」とか声を上げていました。 もちろん、私もです(笑)。 私の作品は、まだ乾燥させています。 出来はともかく、とてもいい体験でした。 明日22日(土)も、都合3回、行われるそうですよ。 (要予約。03-3274-8448) 長原さんのそばを通りかかった際のこと。 長原さんが、隣で作業している川口さんに、「これはすごいよ……」と声をかけています。 気になってしばらく様子を拝見させていただきました。 万年筆を持ち込んでおられたのは、妙齢のご婦人。 もともと亡くなられたご主人がお使いだったものとのこと。 長原さんが、メガネ越しに、とつとつと説明を始めました。 「奥さん、これは、すごいですね」 「よほど、お好きな方だったと思いますねぇ……」 「これを作ったのは、酒井という人でね」 「終戦後まもなくくらいのものですね」 「お使いになるときには、このお尻のところをちょっと緩めて……」 「緩め方次第で、インクの出る量を調整できるんですよ」 「この軸はエボナイトでできていて、表面には漆が塗ってあるんですが、 それが薄れてくるまでお使いなんだから、相当使い込んでいらっしゃる……」 酒井栄助氏制作のインキ止め式の極太軸の万年筆でした。 ご婦人は、 「私は詳しいことは何も知らないのですが、夫が大切にしていたものでして……」 とおっしゃりながら、長原さんのお話を一生懸命、メモしていらっしゃいました。 そのお姿が、言葉にならないほどの、ご主人への思いを滲ませているようでした。
大賑わいの「万年筆祭」の一隅に、穏やかで、とても暖かな世界がありました。 万年筆を通じて、伝わり、繋がる心――「ペンにドラマあり」ですね。 |
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更新が遅くなりました。 年柄もありませんが、 ドリカム(DCT = Dreams Come True) が好きで、 きょう発売になった新アルバム 「AND I LOVE YOU」 に聴きいってました。 世間に騒がれながらも3年前に“事実婚”を果たしたご主人を、 今年9月に亡くされた吉田美和さん。 想いの強い人だけに、どうしているかと、 まったくささやかなファンに過ぎない私ですが、思っていました。 アルバムのタイトルにもなったこの「AND I LOVE YOU」と題された曲には、 彼女が、今もふるえるような心細さを抱きしめながらも、 彼が望んだであろう“歌い続ける美和”たらんとする意志があふれていました。 と同時に――私自身の“もう会えない人”への想いがうずきだして、収拾がつかない状態です。 ごめんなさい。 「モンブラン・ヒストリー」、もう1回、飛ばします。 でも明日、目覚めたら――また元気に頑張れそうです。
私は私にしか歩めない道を行く、それが“もう会えない人”への、唯一の応え方だと思うから……。 |
【「ラピタ」ミニ万年筆第3弾「ALWAYS」】小学館から刊行されている 月刊誌「ラピタ」 。先日発売された新年号では、ミニ万年筆第3弾が特別付録されていました。 今回の「ALWAYS」(写真手前)は――個人的には「……。」でした。 インクフローが良くないことや、 ペン先の切り割りがセンター(=左右均等の位置)でなかったこと等は、 それが偶然“ハズレ”だったと見なし、小言は言いません。 それでも、雑誌本体のなかで、 “筆記の際、はずしたキャップは、尻軸へ挿して”とか “インクが出にくかったら、ぬるま湯に一晩浸けておくと”等とまで説明されていますが、 実際にそうすると“何が起こるか”――本当にやってみて書かれたのでしょうか? 第1弾「ミニ檸檬」(写真奥)も、続編の「赤と黒」(同センター)も、 オマケとしては充分に楽しめました。 ですから、個別製品の紹介を中心に書き進めているこの土曜日の稿で、 これまでのものと比較しながら印象を書こうと思っていましたが、 “不満の溶岩流”になりそうですので、スルーします。 この万年筆で、 大見出し「『ALWAYS』で万年筆の世界をじっくり味わってください」は、ないと思います。 もし、今、万年筆に興味を持ち始めた人が、ここから入ったら、 「万年筆って、こんなもんか」と思われてしまうのではと、危惧します。 “オマケなんだから、ムキならなくても”と自分をなだめようと思っても、 “こだわっているのはオマケの質じゃない”と、抑えきれない、内なる声があります。 いろんなジャンルで万年筆が見直され、 企画として用いられることは嬉しく思いますが、 ブームとして利用され、消費されることが、本当に残念です。 「ALWAYS」も手にした以上、最低限、使えるレベルまでは、自分で改良しますが――。
気分転換に、街へ出ることにします。 |
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【「kugel_149」さんとの遭遇】 筆記具ファンの方は、よくご存じだと思います。 現在の万年筆を中心としたペン文化のリーダーのひとり、「kugel_149」さん。 私のような駆け出しブロガーにとっては、 文字通り“雲の上の存在”と思っていたのですが、 なんとこのブログのゲストブックに降りてきてくれました。 まさに「遭遇」でした。 そこでいただいた励ましの言葉だけでも、 大変嬉しいことだったのですが、 さらにその後、数回のやりとりを経て、 なんと今回(7月10日更新)の「魅惑のヴィンテージ万年筆」の記事: 「モンブランの名品『2桁シリーズ』にまつわる物語 その5 レバー式とノック式」 で、このブログについて、紹介までして下さいました。 ようやく50回に近づいてきたばかりの、このブログです。 そもそもブログにしてみようと思ったのも、知人の後押しあってのこと。 手探りではじめて、それでも書き続けていられるのは、 ご覧になってくださっている皆様あってのこと。 そして「kugel_149」さんのような方とも出会えました。 また今、「kugel_149」さんのブログから訪れてくださった方も いらっしゃるかもしれません。 目には見えないですが、それも、どんどん新しい出会いです。 好きでやっていることを通して、 また(少し格好をつけたいい方ですが)自分なりに大切にしたいものを守っているなかで、 人との嬉しい出会いを重ねられることは、 とてもありがたいことです。 ですから、皆様に「ありがとうございます」です。 遅々としたペースではありますが、 精一杯、書き続けていきますので、ご愛読頂けましたら幸いです。 |





