ビンテージ・モンブランの備忘録

毎週土曜日が定期アップ。心が温められたり揺さぶられたときには、イレギュラー投稿もあります。

PIX:移行期モデル

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【PIX−MonteRosa】

さて、この8月の自由研究発表会の第1弾は、
50年代後半のPIX(ピックス)の1つ、【モンテローザ】からです。
 ● 製造:1957〜60年
 ● 全長:122mm

PIXのモデルチェンジの流れを見たとき、
最大の変化は、当初の大振りな口金が、
ぐっと小振りになって胴軸内に収まるようになる、
50年代から60年代への移行です。

【モンテローザ】のPIXは、その“移行期モデル”の1つで、
これまでには、 【275】【376】 をご紹介してきました。
機構部だけを取り出してみてみると、【モンテローザ】と【376】は、まったく同じです。

【モンテローザ】シリーズは、若い世代、とりわけ学生をターゲットにしていました。
そのため、価格設定の面では低めに抑えつつ、
デザイン面では、オーソドックスな黒や今回の緑のほか、赤、青、グレーの全5色で、
カラフルなラインナップになっています。
すっきりしたスタイルのため、今見ても、あまり古びた印象もありません。

ただ1点、大きな疑問があります。
「なぜホワイト・スターがないのか?」
ご覧になった方は誰でもそう思うのではないでしょうか。

モンブランが1913年に、ホワイト・スターを採用して以来、
決してこれだけは消すことのなかったのに――。
廉価版モデル(例えば 【92】【372】 )でも、
たとえ製造コストを抑えるために彫り込式になっても、必ず、ホワイト・スターを付けていたのに――。

その理由について、次回、記したいと思います。

PIX−376 レッド

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【PIX−376 バーガンディ・レッド】

50年代から60年代への“橋渡し的”メカを持つPIX(ピックス)の1つ、
移行期モデルの【376】をご紹介します。

【376】は、1.18mm芯。
同じデザインの【375】が、0.90mmで“兄弟分”となります。

以前ご紹介した50年代モデルの普及版【372】のモデル・チェンジ版となりますが、
全長も、123mmと少し伸び、
彫り込み式であったホワイトスターも、文字通りの「白」になりました。
「移行期モデル」の最大の特徴である、小振りな口金にもなり、
全体的に大変スマートな印象になっています。

前回ご紹介した【275】等にも共通して言えることですが、
機構上の変化とともに、ボディの素材も、
この時期から、それまでの「セルロイド」から、いわゆる「ブラスチック」へと主力移行していきます。

個人的には、それまでのエボナイト・ボディやセルロイド・ボディが好みですが、
(使われなくなり、作られなくなると、欲しくなる、といった心理かも知れませんが……)
俗に言う、セルロイドの発火点の低さや、耐久面での改善という意味では、技術の発展であり、時代の流れでした。

それにしても、不思議に思っているのは、
私が手にしてきた【375】【376】は、ホワイトスターの中央部が、盛り上がっているのです。
写真でご紹介しているものは、最も顕著な例ですが、お分かりになるでしょうか?

製造工程上の問題だったのだと思いますが、真相は分かりません。
でも、ここまで盛り上がると、
ホワイトスターというより、太陽マークのように見えるのですが……。

PIX−275 レッド

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【PIX−275 バーガンディ・レッド】

モンブランのノック式ペンシル=PIX(ピックス)の歴史のなかで
機構上の一番大きな変化は、1960年前後に行われたモデル・チェンジだと思います。
今回ご紹介するのは、そこへの「移行期」の特徴がよく表れた【275】です。
 ●全長=124mm
 ●軸径=10.6mm(センターリング部)

「Collectible Stars」によれば、製造は、1957年〜59年の3年足らず。
ボディ・カラーも、基本の黒のほかに、ご紹介している赤、グレーや緑があったそうです。

この「移行期モデル」にはいくつかの特徴がありますが、
その最大のものは、口金部が小振りになり、胴軸内に収まったことです。
口金には3重のスリットが入っており、
このスリットによって生まれる絶妙なバネの力で、芯の出し入れを調整するPIXの原理は変わりませんが、
見た目には、大変スマートなデザインへ一新しました。

大きな特徴としてもう1つ、
この流れの中で起こった変化に、「芯の太さ」が挙げられます。

これまでのPIXは、芯の太さは、基本的に「1.18mm」で、
いくつかのイレギュラーモデルで「2.00mm」「1.50mm」が用いられていました。
が、この1957年以降のPIXでは、「1.18mm」に加えて、
「0.92mm(ないし0.90mm)」がラインナップされます。

ご紹介している【275】は、「0.90mm芯」ですから、
“元祖・0.9mm芯のPIX”ということになります。
同じデザインの【276】が、「1.18mm芯」です。

さらに加えて、写真をご覧になって「?」とお感じになった方もいるかも知れませんが、
この【275/276】は、
(やや遅れて製造・販売されたマイスターシュテュック系統の【175/176】と共に)
いわゆる「プッシュ・ボタン」がありません。
キャップ部全体がスライドして、ノックします。

その姿が、
何だか一生懸命働いているような、けなげな愛らしさを感じさせてくれるPIXです。

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