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ヒョンジン・プレストン・ムン(文顕進)

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不義に対する道徳的責任
私はソウルで脱北者と仕事をする団体を始め、彼らが南での生活に適応できるように援助した。私は脱北者の多くと出会い話をした。私が設立した団体の活動を通して数年前ソウルで出会った39代半ばの脱北者女性は、夫に死後、生活の苦しみに耐えられず北朝鮮を脱出したが、息子を一緒に連れてくることができなかったという。幼い息子を連れて出るには国境周辺の監視が厳重で、その勇気が持てなかったと涙を流した。韓国での暮らしは厳しいが、それより遥かに別れた子どもに対する心痛のほうが、彼女には大きかった。
彼らと話す中で、南での生活が脱北者に残した深い傷と解消されない痛みを認識した。彼らは、信頼することも公の場で話すことも困難に感じている。このような内容が、私が援助しようとしている問題の一部だ。
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今日、韓国が抱える悲劇は、脱北者の多くが韓国でも孤立と差別を経験するということだ。有用な技術を習得する機会すらないまま、韓国の熾烈な競争社会に適応しなければならない負担に加え、特に北朝鮮のスパイ扱いを受けることもあるという。また彼らは、大学への特例入学を認められても、周囲からやっかみを受けることがあるそうだ。脱北者の多くは、最初の職場で同僚との人間的不和が原因で仕事をやめてしまうケースが多い。こうした経験を積み重ねながら、少しずつ北朝鮮出身という事実を隠して生きていく術を学んでいく。
いくつかの側面から紹介したこのような事例は、現在の北朝鮮や韓国社会において、枚挙にいとまがない。脱北者の一人であるイ・ヘス氏は「真理や人権といったものに対してなんら知るすべもなく、彼ら(北朝鮮の住民)は鉄格子のない監獄の中で生きている」と語った。生存権を剥奪された平凡な彼らに降りかかるこの膨大な規模の反人倫的悲劇に対して、韓国国民はずっと他人事として見て見ぬふりを続けるのだろうか。
1994年のルワンダ集団虐殺事件以降、アメリカや国連にはこのような惨事の防止という点で深い自己反省があった。2014年5月、シリア内戦による死亡者数は16万人に達した。アメリカ政府は、更なる人命被害を食い止めるためにもっと積極的な行動に出るべきだという、多くのアメリカ市民・人権団体から圧力を受けている。たとえ遠く離れていたとしても、アメリカ人はルワンダ、シリア当地における不義の犠牲者を助けるため、何かしなければならないという道徳的責任を感じるのだ。
それと照らし合わせた時、どれくらいの韓国人が北朝鮮の住民たちに加えられる不義に道徳的責任を感じているだろうか。彼らは同じ民族として、同じ言語を話し、同じ歴史や文化を共有する、親戚とも言える存在だ。同じ民族である北朝鮮民が置かれている非人道的な環境に対して、すべての韓国国民は責任を共有すべきなのだ。
*コリアン・ドリーム「北朝鮮の悲劇」中から抜粋
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ヒョンジン・プレストン・ムン
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