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アメリカン・ドリームと近代の胎動
人権と自由に関する近代的思想の胎動の一役を担ったアメリカン・ドリームは、今日まで全世界に影響を与えてきた。だがアメリカン・ドリームとは、正確にはいったい何なのだろうか。この質問は、コリアの未来の方向を考えるにあたって重要だ。
第二次世界大戦以降、世界の先導国家として君臨していたアメリカは、今日「唯一残っている超強大国」である。アメリカは建国二百年余りの歳月を経て、最も強大な軍事力を有した世界首位の経済大国に成長した。しかしそのアメリカも、最初から豊かで強力な国家だったわけではない。大部分の土地が未開発であり、その上独立以前に建設された13ヵ週は、すべて大英帝国支配下の農業植民地だった。世界がヨーロッパを中心に回っている時、アメリカは辺境の一大陸にすぎなかった。ではそのアメリカがなぜ、今日のような強力な国家として成長することができたのだろうか。
近代世界出現の一里塚のひとつとして記録されたヨーロッパ人のアメリカへの移住は、ルネサンス宗教改革によって、ヨーロッパ人の世界観に大きな変化が起きたことによって発生した。その中における初期定着以降、数世紀にわたる南米と北米の歩みの違いを比較した時、我々はひとつの教訓を得ることができる。今日のラテン・アメリカ政治経済における発展は注目に値するが、歴史を検討すれば、北米の発展とは克明な差があることがわかる。その歴史は、政治腐敗や不安定、独裁政治、非効率的な経済システム、支配階級を除く絶対多数の貧困問題に要約される。
このように、ふたつの地域が全く違う道を辿った根本的な原因は、歴史的に受け継がれたものの出発点が違うという点である。北米大陸は、立憲政治の実施によって最初に市民の「基本権」を保障したイギリス的な伝統に基づいて形成されたが、一方で中南米は全般的に、旧ヨーロッパの盟主であったスペインの封建的政治・宗教の伝統から影響を受けている。またイベリア半島では封建体制が弱ってきた時点で再び絶対君主制に立ち戻っている。
韓国で生まれアメリカで教育を受けた私としては、アメリカの歴史に興味を引かれ、この国の成功の秘訣やアメリカン・ドリームの真の意味が何なのかについて研究を重ねてきた。世界の多くの人々がアメリカへの移民を希望する理由はどこにあるのだろうか。そして私はアメリカン・ドリームの核心とは、物質的な面に見出すものではないということを悟った。アメリカン・ドリームとは、大きな家でもスタイリッシュな車でも、また子女教育でもなく、それこそまさに建国の基礎となった、原則や価値にあることを発見したのである。
*コリアン・ドリーム「アメリカン・ドリームと近代の胎動」中から抜粋 |

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