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ストリップをはじめて、1年が過ぎた。
楽しい事も、つらい事もあったが、とにかく進んできた。川が流れ続けるように。 ファンだと言ってくれる人もできたし、顔と名前を覚えたお客さんもできた。 私のあとにも、何人かがデビューし、その子達から「姐さん」と呼ばれる事もあった。 たくさんの姐さん達のステージを見せてもらい、色々なものを吸収した。 1周年のステージは、初めて自分で振り付けした作品を踊る。 ずっと、表現方法を考えてきた作品だ。 タイトルは「raku」 これは、リズからの手紙を読んで、思いついた作品だ。 落ちていく姿、そして、その中で楽しさを見つけていく姿。そんなものを表現したかった。 raku―落ちる、楽しむ、漢字の持つ意味合いは違うのに、どちらの字もそう読める。 リズは、まだ戻って来ない。お客さんも最初のうちは「熱川ちゃんはどこに行った」と騒いでいたが、
いずれ、誰も何も言わなくなった。
寂しさはあるが、この業界、そういうものなのかもしれない。 思ってみれば私も、リズの本名や、どこに住んでいるかも、電話番号すらも聞いていなかった。 考えてみれば、一緒に過ごした時間も、短いくらいだ。 だけど、そんな事は、どうでもいい。 私に新しい世界を教えてくれた人がいた。 そして私は今、その世界で踊っている。 私にとって大事な事は、それだけだ。 |

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