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楽日。休日のせいか、初回からお客さんが多い。
シャワーを浴びて、メイクをして、衣装を着て、ステージで踊って、写真を撮ってもらって、コメントを書いて、 次の回に返す。
いつもと同じ、私の仕事。代わり映えのない仕事。
以前に、周年作のタイトルを聞いてきたお客さんに、タイトルが決まったと話をした。
Stage―何の変哲もないタイトルだけど、お客さんも、今までの周年作とは違う何かを感じてくれたようだ。 「タイトルついてから、観かたが変わった」 「もう一回観たくなったから、帰るのやめた」 そんな言葉をかけてもらえた。 タンバリンも気にならなくなった。むしろリズムに合わせて、綺麗に鳴らしてくれるのが楽しくなってきた。 お客さんは、リズムを合わせるために、原曲を買って聴いてきたのだと言っていた。そんな手間をかけてくれた 事を、素直に嬉しく思う。
代わり映えのない仕事、だけど、私は新しい楽しみを見つけた。 私のステージが、お客さんのものになる瞬間。お客さんが、私のステージを吸収する瞬間。 その瞬間が、明確に分かるわけではない。だけど、お客さんによって、表情や目線が変わる事がある。 険しい顔が柔らかくなったり、どこを見ているか分からなかったような視線が、不意に真剣になったり。 こちらが笑うと、同じように笑ったり。口をぽかんとあけたままにしていたり。 メガネをかけなおしたり、はずしたり、取り替えたり。 メモを取りはじめたり、時間を計ったりするお客さんもいる。 ユリカ姐さんや、他のお姐さん達は、きっとこの瞬間も楽しんでいるのかもしれないな。
お客さんから見られている私達。だけど実はそれ以上に、私達はお客さんを見ている。 それが苦しく、つらく感じる事もあるかもしれない。 だけど、今は、それが楽しい。 そして、それから一年後・・・
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