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湾仔の再開発に伴い取り壊された建物。戦前(第二次世界大戦前)の湾仔にあった独特の建築物であったため保存されることとなった。ただ建物の内部は、かなり老朽していたためそれは移築されることはなく、マカオの聖ポール寺院のファザードのような正面入口の壁だけの保存である。この壁のバルコニー部分には、鳥籠や掛時計、そして商売に使われたそろばんなどがきれいに飾られ、往時をしのぶことができる。
荘士敦道から李節街に入るところは、湾仔のどこにでもあるような感じなのだが、建物の近くに行くと空気の違いを感じる。雑然とした湾仔の中にあって、小鳥の囀りが聞こえ、近所のおじいさんおばあさんなどが太極拳をし、そして中国将棋に興じている姿などを見ると、1920年代の湾仔にタイムスリップした感じさえする。湾仔界隈に住む方々の休息所になっており、湾仔の歴史散策に疲れたときには、ここで休憩をとるのもいいだろう。
最後に、建物の移築が完成し、記念式典が行われたのは、1994年11月22日。このとき、香港最後の総督パッテン氏が臨席し、この建物の重要性が香港市民の中でも話題となった。湾仔の隠れた名所をぜひ訪れてほしい。
行きかた:MTR湾仔駅A3出口を出て荘士敦道を渡る。渡ったあと、荘士敦道(トラム通り)に沿ってを金鐘方向(右)へ。狭い路地が櫛状に左側にある。その11本目の路地。機利臣街(GRESSON STREET)の次。
駅から約400m。徒歩8分ほど。
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