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最近、少々驚いたこと。それは、若い人が軍隊や兵器などの用語にあまりに無知なこと。戦争を直接知っている70代以上、あるいは敗戦の傷跡がなまなましい時期に育った60代は、そうではないと思うが、復興が始まり、軍の痕跡の失われていったころに育った、その下の世代は、一部の人を除いて軍隊用語、軍事的な言葉、昔の慣習に疎い人が多い。 親戚の森-CHANの話では、柏市正連寺でみつかった掩体壕を含め戦争遺跡の調査と保存について、「手賀の湖と台地の歴史を考える会」が柏市長に要望書を提出したのに前後して記者会見をしたのだが、その際記者たちは掩体壕というものが何か分からず、その説明にだいぶ時間を使ったようだ。記者の頭のなかでは、格納庫と掩体壕がごっちゃになっていて、説明に苦労したらしい。 もしかすると、隼と零戦の区別もつかないのではないか。そのうち、開戦年月日がいつで、日本海軍がどこに攻め込んだのかとかも知らない記者も出てくるかもしれない。 テレビのドラマや映画でも、おかしなことが多い。 海軍と陸軍では、階級の呼び方にも違いがあり、海軍では大尉を「だいい」、大佐を「だいさ」というが、そう呼んでいたのは、昔の映画、例えば市川雷蔵主演の『陸軍中野学校』などに限られ、今の映画やドラマは陸軍も海軍も同じになっている。 唐沢寿明主演の『不毛地帯』というテレビドラマが最近放映されたが、そこでも関東軍の上級将校、将官たちの髪型がなぜか長髪で横わけとかしていた。 滅茶苦茶である。なぜ皆坊主頭にしないのか。そちらのほうが、床山さんのセットもいらず楽ではないか。海軍ならいざしらず、陸軍ではありえない。将校も将官も、みな坊主頭である。陸軍で長髪が許されるのは、憲兵か特務機関くらいなもんである。これも、昔仲代達也主演の映画の方は観たが、そちらではそうおかしな設定はなく、違和感がなかった。 最近では、時代考証に手間ひまかける余裕がないのか、そういうところがずさんな作りだと、何だか見る気持ちになれなくなる。せっかくの大作ドラマが、まことに残念である。 (写真は陸軍中将当時の田中静壱)
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ノンフィクションブログ
___________<海鷲さんのブログは大変貴重でございますね、
私は「安井昌二主演のビルマの竪琴」と「フランキー堺主演の貝になりたい」以外
日本の「所謂戦争ものドラマ」は観ておりません。
なぜなら
【兵隊経験のあった安井昌二氏とフランキー堺氏】であったなれば
こそ、観られたからです。
こと【戦争に関して】は、【知らなさ過ぎる傾向に或る日本】と
私は印象を抱いてまいりました。
指揮する側にも、未だに【神風頼み】の危険性がついて回ります。
2009/10/31(土) 午前 11:59
紫音さん、コメントありがとうございます。
戦争指導者が神風頼みだったのは、戦時中の政治、軍事指導層の「無責任の体系」が根本にあったと思います。ご指摘の通りです。
2009/11/11(水) 午前 6:58