|
人の記憶は、年とともにあいまいになる。学生の頃に歌った「青年よ団結せよ」の歌は、ソビエトのV.クルーチニンが作曲、P.ゲルマンが作詞した歌で、日本ではイールズ声明反対闘争が盛り上がるなかで歌われた。東北大から火が着いた運動は、東京にもすぐに広がり、レッドパージ反対の広範な運動が展開された。ところで、この歌は戦争直後の1947年、プラーグ国際青年祭コンクールで入選し、「全世界民主青年歌」とともに愛唱されたというが、その一方の、「全世界民主青年歌」を学生の頃よく歌っていたかといえば、あまり記憶がない。そういう歌があることは知っていたが。ただ、いつしか「青年よ団結せよ」の歌は歌われなくなり、「全世界民主青年歌」はあとあとまで歌い継がれていった。 ところで、以前花ちゃんが「青年よ団結せよ」の動画を作ったが、アメリカの会社の方からYouTubeに申し立てがあり、今はその当初の作を見ることができない。なんでも、その動画のなかでドイツの飛行機が飛び立ち、ソ連軍が砲撃するシーンか、ソ連の戦車が走っているシーンが、その会社の著作権が主張させるところのものであり、ブロックされているのだそうだ。代わりの動画は、アップされているが、前の方が迫力があった。 おかしなもので、YouTubeの動画で「Объединяйся, молодежь!」とロシア語で検索すると花ちゃんの動画と関係ないのがいくつか出てくる。本家本元のロシアでは、「青年よ団結せよ」の歌の動画は存在しない。 新しいバージョンの花ちゃんの動画 同様に、「エルベ河」(Встреча на Эльбе)の歌も、YouTubeでは日本の歌声喫茶のは沢山出てくるが、ロシアのものは少ない。 「コムソモールの歌」にいたっては、日本もロシアも殆どない。自動音声のものと、合唱ではわずかに中国バージョンがあった。「共青団員之歌」と字幕にあり、いかにも古めかしい。 古い時代を懐かしんでばかりはいられない。青、白、赤の旗、「青年よ団結せよ」の歌、そうしたものが、やがて自分の周りにはなくなった。その後の自分の人生は、全く方向の違うものとなった。それは、天の配剤のような偶然だろうか。
|

- >
- エンターテインメント
- >
- 音楽
- >
- 洋楽


