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森川天
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小十古窯跡


今回は
古唐津発祥の地とされる北波多の岸岳から
北西方向に位置する場所に所在し、
唐津市街地にも、ほど近い場所の梨川内地区
にある窯跡の紹介です。



この梨川内地区には、岸岳古窯と時期を同じく
して開窯されたとされる「小十窯」の遺構
残されており、
古唐津を生産していた窯場としては、最北端に
位置します



古唐津が好きな方なら、この光景は骨董誌
などの掲載写真を目にした事も有るかと思い
ます


骨董誌などには、大抵この角度で撮影され、
掲載されていますね

イメージ 1

唐津市が建てている「小十古窯跡」
の案内標識なんですが、
このように、古窯跡の方向案内の標識が
設置されている事って、極めて稀な事
なんです





窯体の部分を撮った画像です

イメージ 2

画像の左下から水田の右上部に向かって
並行に3基の登り窯が築かれていましたが、



すべて水田に開墾されており、発掘調査は
行われいるものの、現在では目視での遺構
確認は出来ません



小十とは本来は地名のことでしたが、今では
窯名として呼ばれる事が一般的になりました。



小十窯にはその名の由来と言われる三韓時代
の王子が関わったような伝説もありますが、


時代的に一致していない事から、
いまだ、詳細な解明は成されていません。




小十窯は別名、
「小十官者窯」「小十冠者窯」「小次郎冠者窯」 
「小次郎窯」など、複数の呼称が存在します。



窯跡の脇に建てられていた、平成5年設置の
説明板です。


撮影したのはもっと後年だとは分かりますが
この頃すでに相当傷んでいましたので、その
後に新しく建て替えられているものと思います
が、どうなんでしょう

イメージ 3

撮影年は不明ですが
この頃には文字も良く読めない程までに






小十窯の製品は古唐津では異色の胎土とされて
いまして、


岸岳帆柱窯や皿屋窯あたりの胎土とは、正反対の
ように肌理細かく緻密で、手取りの重い焼き上がり
です



白っぽい胎土部分だけを観ると、
唐津というよりは、まるで瀬戸の土味を思わせる
ほどなんですね

イメージ 4
イメージ 5

磁器のような感じにも見える、長石釉の中皿陶片


李朝に紛れてしまったら、判らなくなるかも。








イメージ 6
イメージ 7

土灰釉の小皿と中皿陶片
これらは、比較的薄い緑色にあがったものが多い



陶器のみを焼成しており、きっちりと高台に
砂目で積んであり
主に小皿類の生産を手掛けていたようで
茶碗や鉢類は比較的、少数のようです


僅かながら、簡素な鉄絵を施した製品も確認され
います





小十窯の製品は遠く、大阪の遺跡からも出土
確認されています





唐津の名の由来になった唐津港までは

いちばん近い距離にあった窯場です。








  • 顔アイコン

    エレトップ森川店様へ
    それにしてもいつも思うのですが。私は窯自体を良く知らないので。この映像もそうですが。窯がとてつもなく大きいですよね。見当もつかない。途方もない数が焼かれた事になります。それに驚いています。陶片の一枚目の映像は高台を見なければ瀬戸と見てしまいそうですね。また高台を見ると。李朝となるかもしれません。この高台に魅力があります。何とも惹きつけられる。高台フェチの私としては有難い映像です。ナイスです。有難うございます。

    不あがり

    2013/3/28(木) 午後 10:57

  • 顔アイコン

    今日は
    この窯、覚えやすい名前なんで記憶に有りますが、陶土
    が半陶半磁なんですね。

    朝鮮半島のマサン辺りの土と一緒です。
    朝鮮半島から渡って来た陶工が此処で陶器を焼いたら
    李朝か唐津か分り無くなりますね(笑)
    高台辺りは唐津と言うよりはまさに李朝です。
    驚きました!
    ナイス!

    [ pada ]

    2013/3/29(金) 午前 7:46

  • 顔アイコン

    エレトップ森川店さんこんばんは
    まさしく李朝ですね。違いは高台の目跡の数と
    きちんとしすぎるぐらいの高台の削りでしょうか。
    口縁あたりの削りはまさしく李朝ですね。

    [ ことじ ]

    2013/3/29(金) 午後 9:04

  • こんばんは。
    皆様のご意見と同じく、まさしく李朝から生まれた唐津に見えます。目跡の土の配列もソックリですね。堅手の皿と言われても分かりません。
    唐津の港にも、朝鮮半島にも一番近い故の姿でしょうか?

    [ ひがにゃん ]

    2013/3/29(金) 午後 10:19

  • 顔アイコン

    不あがりさん

    窯跡の画像といっても山野が映っているだけですので
    解からないのは当然でした
    そのあたりの参考になるような記事を考えます

    小十の土は異質とされ、詳しくない人なら唐津では無い
    と言われそうです

    [ 森川天 ]

    2013/3/30(土) 午後 9:22

  • 顔アイコン

    padapadatalentさん

    朝鮮半島のマサンの土はこのような土ですか

    多分、小十で焼き始めた陶工は朝鮮半島からの
    渡来陶工だと思います

    三韓時代に三人の王子が拉致されてきて、製陶技術を
    持っていたので・・・
    なんて伝説がありますが、三韓時代とは大目にみても
    何百年も違いがありますので、どこから出たのやら・・
    ですね

    [ 森川天 ]

    2013/3/30(土) 午後 9:36

  • 顔アイコン

    ことじさん

    はい

    本当に李朝に見えますね
    全ての製品がそうみえるのでは無いんですが
    それでも、殆どの製品はまるで李朝です

    古唐津の土味は異質な所が二ヶ所あり、もうひとつは
    山瀬窯なんですね
    こちらは、割と有名だと思いますが

    [ 森川天 ]

    2013/3/30(土) 午後 9:42

  • 顔アイコン

    ひがにゃん さん

    そうだと思います
    朝鮮半島にいちばん近いことが、関係すると思います

    岸岳古窯が唐津焼き発祥の地とされ、定説になっている
    のは、金原京一(陶片)師の調査結果によるものなんですが
    小十窯より先行して操業していたような確たる根拠は存在
    して無いようです

    小十窯が先行していたとしても不思議な事ではありません
    とても興味あることです

    [ 森川天 ]

    2013/3/30(土) 午後 9:51

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