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森川天
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過日、古窯跡にて


春先のオフ会での事・・
岸岳庵氏を通じて交流を持たせて頂いているブログ友の
 kis**umiさんから、お茶と食事のお招きを受けていた。
本業の方で予定がはっきりしない事もあって・・・
では、お伺いしますと返事が出来たのは直前になって、
準備のご都合もあるのに迷惑な返事ですみませんでした。

実はね、森川天と kis**umiさんのご自宅は10分と
掛からない距離にお住まいなんだよね。
ま、作法など心得も無いし、ぐいっと飲むは毎度の事。
それでも楽しい席を設けて頂き・・感謝。

で、古唐津のぐい吞・茶碗などの茶道具拝見するうち
登場した長与三彩の広東型碗のトルコブルーが見事な
までの発色に見とれていた。

茶事終了後は窯跡の話題となり、この日ご一緒させて
頂いていた、唐津の陶芸作家で矢野直人さんと、同じく
磁器分野で活躍され、素晴らしい作品を作られている
浜野まゆみさん。

唐津在住という事もあり、今後長崎近在の窯跡を見学する
機会など無いかも知れないと。
森川天が案内出来るのは、そんな事くらいだもんねぇ。
でわでわって、最南端の古唐津窯跡とトルコブルーの三彩を
焼いた窯を訪ねてみましょうって、事になった。

最南端の唐津古窯
数年前、岸岳庵氏を案内した時は、もう真っ暗な時間だった。
氏は翌日、レンタカー使って一人で再訪していた。
業務中ケータイに道順を尋ねる連絡あって、少し説明したら
辿り着けたって。

その窯跡がある集落がここ、古唐津窯では最南端に位置する
土師野尾の窯跡。
イメージ 5


ハラタラ窯の跡(漢字での呼称は無いようだ)
規模は大きく無いが、二段傾斜角を有する珍しい窯体
という事が調査により判明している。
イメージ 6


ハラタラ窯跡から右側の農道をしばらく進んだ付近に
ある中道窯の跡。
従来、この二つの登りが確認されており、総称で
土師野尾焼窯跡と呼ばれている。
イメージ 7

イメージ 8


中道窯跡の遠景
イメージ 9

元より規模の大きくない窯場であったようで、遺物などを
確認することは出来ないながらも、窯室の規模、傾斜度など
熱心に見学。



しばらく見学の後は、いざトルコブルーの窯を目指して。

山越えのコースで日没前には何とか到着出来た、長与焼古窯跡
此方も岸岳庵氏を案内したのは数か月前だったが、
その時は雑草が繁っていて焼成段など、よく観れなかった。
イメージ 1



しかし、今回は土地所有者様のお計らいか、綺麗に刈られて
気持ち良く見学する事が出来た。
ありがとうございました。
イメージ 2

この広い場所の中程に段が見えると思いますが
登り窯焼成室の段になります。
畑地に開墾されていた頃もそのまま畑段として
使われていました。


この長与焼窯跡は過去に三度の閉窯と再興を繰り返して
おり、右手の山のように見える部分は全て遺物の
堆積層から成っています。

長与三彩のトルコブルーの破片など有るわけないのですが、
磁器製品を主に手掛け、古伊万里の糸切りの技法を目指す
陶芸家、浜野まゆみさんを案内したかった長与焼窯の跡。

イメージ 3
堆積層の破片に見入る、 kis**umiさんと浜野まゆみさん


イメージ 4

焼成室跡の中央付近にて、比較的珍しい磁器片を手にする
唐津焼陶芸作家、矢野直人さん。
(お二方ともネットやインスタでもお顔を出されているので、
 そのままアップさせて頂きました)

唐津やきもん祭りにもお誘い頂いておりましたが
本業のイベントもまた目白押し状態なもので、行け
ませんでしたが・・・
また、いつの日か案内する事が出来たら。




  • 顔アイコン

    森川天様へ
    ご自分の品物が数百年遡って。その誕生した窯跡に訪れる。これは感動すると思います。ここに行かれた方たちは本当に幸せな方たちであるなと感激する次第です。有り難うございます。

    不あがり

    2019/6/11(火) 午後 6:10

  • 顔アイコン

    唐津のオフ会での交流もあって窯跡の
    案内ごくろうさまです。
    やはり森川天さんに案内してもらえるのは
    とてもありがたいことですね。

    [ ことじ ]

    2019/6/11(火) 午後 7:47

  • 全く羨ましいことです!
    特に陶芸をされている方にとってはこれ以上なく素晴らしい環境ですね。森川天さんの解説付きで窯跡を探索できるとしたら、まるで古唐津資料館の中に住んでいるようなものですね。

    [ 砂の器 ]

    2019/6/11(火) 午後 9:52

  • 顔アイコン

    今日は
    長与焼窯跡〜思っている以上に大きいので吃驚しました。窯跡の段が残っているのはありがたい事です。
    長与三彩が、どのあたりで焼かれたのか?一寸興味があります。

    [ pada ]

    2019/6/12(水) 午前 10:43

  • 顔アイコン

    森川天さんに案内してもらっての窯跡探訪は勉強になるでしょうね(^-^;
    羨ましい限りです(^-^;

    [ Dr.K ]

    2019/6/12(水) 午後 3:07

  • > 不あがりさん

    そうなんですね
    蒐集した品の生まれた地や窯の事、誰しも知りたいものですよね
    思いはあっても、実現は難しいもので、いい機会だったと思います。

    [ 森川天 ]

    2019/6/14(金) 午後 4:08

  • > ことじさん

    オフ会も多くやっているわけでありませんが、古唐津繋がりの
    方達ばかりなので、自然と窯跡の話が出てきます。
    皆さん気持ちは同じで、喜んでいただけます。

    [ 森川天 ]

    2019/6/14(金) 午後 4:12

  • > 砂の器さん

    陶芸家の方々は大体ご自身が目指す作品作りの為には
    古唐津が盛んに生産されていた地を拠点とされていますね。
    なので、その周辺の窯跡などについては知識も豊富なんですが
    専攻していない製品を産していた地の窯の事はよく知らない
    ようです。
    一度だけであっても現場を知るという事は勉強になるように
    仰られていました。

    [ 森川天 ]

    2019/6/14(金) 午後 4:18

  • > padaさん

    長与焼の窯は波佐見焼の派生ですが、大村藩の肝いりで築かれた
    窯になり、結構大きな窯体であったようです。

    登り窯で装飾が施せるのは呉須染付までなんですね。
    三彩の黄釉や緑釉、鉄釉、または色絵付などを施した窯は
    登り窯では無く、単窯の存在が考えられますが、所在は不明
    のままなんです。
    恐らく下方の住宅地にそれらを作業していた工房も有った
    ものと推測されますが、調査はされてないようです。

    従って、登り窯の左手には大量の磁器片の堆積層が形成されて
    いますが、三彩の磁器片は確認されません。

    [ 森川天 ]

    2019/6/14(金) 午後 4:29

  • > Dr.Kさん

    長与焼は江戸中期頃に開窯した窯場ですが、衰退と復興を3度も
    繰り返しています。
    従って、表面にて観られる磁器片は幕末〜明治あたりの製品が
    殆どなんですが、調査やら畑地開墾の際、撹拌されていますので
    開窯当時の製品も確認出来ます。
    ですが見分けるには古陶磁の知識が必要なんですね。
    さすがに、浜野さんは中期あたりの古伊万里に近い製品作りを
    目指されていますので、しっかり選別されていましたよ。

    [ 森川天 ]

    2019/6/14(金) 午後 4:38

  • 顔アイコン

    おはようございます。
    成程!
    三彩と言えども上絵付、伊万里の赤絵と同じでしたか!
    何と無く疑問が解けました。

    [ pada ]

    2019/6/15(土) 午前 7:13

  • 過日はご多忙の中、拙いお茶にお越しいただきましてありがとうございました! 唐津のお二人とぜひともお引き合わせしたく、念願叶って嬉しい限りでございました(*´꒳`*)
    窯跡を訪ねることは想像でしかないことに骨肉を与えることであり、また古陶を愛する本職の方々にとりましては、日頃のモチベーションをいや増す原動力になるかと思います。貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。ぜひまた機会を設けたく、その節は是非ともご来駕のほど、お願い申し上げます^_^ノ

    [ kis**umi ]

    2019/6/17(月) 午前 1:47

  • > kis**umiさん

    一日楽しく過ごさせて頂き、ありがとうございました。
    時間があれば、現川の窯跡もご案内したかったのですが
    現在、観るに堪えないほど荒れていて、名前ばかりが有名な
    遺跡となってしまい、残念な事です。
    またの機会が有れば、その時は、また宜しく。

    [ 森川天 ]

    2019/6/18(火) 午前 9:54

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