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『星々の舟』村山由佳著
直木賞受賞作が続きました。
彼女の作品は意外と読んでいなかった。
もっとも彼女には、どうしても少女漫画のような、
恋に悩む女性がちょっと一息コーヒーを淹れるように読むイメージがあったので。
・・・装丁とかタイトルとかで勝手なイメージですが。
(誤解を避けるために・・・私は少女漫画を作品として高く評価しています)
そのイメージはこの作品を読んで変わりました。
もちろん近親相姦や不倫、いじめなど、テーマや心情の描き方は想像通りですが、
文章や構成がとても作家っぽい(笑)
状況描写や回顧、連作の手法などが読み応えがあるのです。
最後に戦争をテーマに持ってきていて、
あとがきを読むと最初から戦争をテーマに書きたかったようで、
それまでがそのための伏線かと思うと唸らされました。
全体としては家族がテーマでもあり、その折り重なる主題の、
重ね方がとても上手でした。
青春の頃に読んでもたぶんここまで深く考えさせられなかっただろう
と思うような意外な味わいに満足しました。
私が家族というものを大人になって考え直したのは最近のことですから。
かといって、次々と彼女の作品を読み進めようと思ったわけではありませんが。
他に読みたかったけどまだ読んでいない作品がたくさんあるからです。
でも彼女にはきっと、他にも読み応えのある作品が書けると思いました。
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こんにちは。新着から来ました。私も【星々の舟】読みました。(『好きな作家』書庫の1月中旬ごろの記事をご覧いただければ幸いです)一編、一編を記事に致しました。最終編をトラックバックされていただきます。
2006/3/19(日) 午後 2:48 [ - ]
カバーなどはいつも見ていて気になっていましたが(可愛いから)、読んだコトはありませんでした。今度読んでみようかな、って思います。昔と今ではこんなに印象が違うのかぁ♬って思う作品ってありますよね。少し前ですがアニメ「風の谷のナウシカ」を見てこんなに面白く感動的で素敵な作品だったっけ?って思い自分の成長を感じました(笑)
2006/3/24(金) 午後 5:09
RainyWoodさん>初トラバありがとうございます。まだやり方がよくわかってませんが、今後ともよろしくお願いします。
2006/3/28(火) 午前 10:52 [ 森比古 ]
アニータさん>ナウシカは何度観ても感動的で素敵な作品です。先日テレビで放映されてましたね。私も偶然観て、何回も観たのにまた泣いてしまいました。原作も読みましたよ。7巻あるうちの2巻の途中までしか映画化されてません。宮崎駿監督の絵の素晴らしさと頭の中の複雑さに驚きます。ロード・オブ・ザ・リング(指輪物語)の日本版です。
2006/3/28(火) 午前 10:57 [ 森比古 ]