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   魂がいつかかたちを成すとして あなたははっさくになりなさい ――笹井宏之


きりも際限もなく降る雪に、持って行き場がなくて‥‥なじょしょもね―(標準語:いかんともしがたい)日々。
屋根の雪を半分おろしただけで、家のぐるりに雪壁ができ‥‥その上にもさらさらと新たな雪が降る光景は、「安部公房『砂の女』ってこんな世界だろうか?」と。(←読んだことはナイのだけれど‥)

豪雪地帯と砂漠とは「似ている」と思う。おびただしい量のもちゃつけぇならん(標準語:始末に負えない)単一物質でいちめん地表が覆い尽くされているという、無闇な過剰さが。


長野まゆみの小説に、“死んだ人のたましいが、雪の日、ハクセツコウの中に宿る”というのがあって‥‥
白い落雁:ハクセツコウと雪とは、「押し固めることでさまざまな形を成す」点で似ている。たましいもそのように“元は白いものに様々なかたちを付与することのできるもの”のようで。

(※落雁の一種:ハクセツコウの概説は、過去記事参照)
 http://blogs.yahoo.co.jp/morimula/MYBLOG/yblog.html?fid=0&m=lc&sk=0&sv=%A5%CF%A5%AF%A5%BB%A5%C4%A5%B3%A5%A6


そんな今日、冒頭の短歌と出合った。
はっさく。はっさくのような魂・・
まるく、橙と黄色の間の鮮やか色で、ずしりと確かな量感があって、皮はしっかり堅めで、なかの瑞々しさ・酸っぱさ・ほろ苦さ・どこか乾いたシャリ感を包み込んだ‥‥“太陽の金の林檎”。


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