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誰でも知ってる作家の絵がリトグラフになっている事ってありますよね、
しかもサインとエディションナンバーがついて、例えばピカソ、東山魁偉、東郷青児、
そんな人達がリトグラフを作るわけない、と思うのが正解ですが、
じゃあ、これが贋物かというと、簡単にそうとも言えないのです。

エスタンプ

例えば東郷青児のリトグラフ、サインは娘さんの珠美さんのサインです。
それと判子が押してあります。元々東郷青児のリトグラフには、それと同じ油絵がありますが、
それを職人さん・刷り師の人が忠実に作って、東郷青児の著作権を持っている娘さんのところに
行って、何度も直しながら、ようやく出来上がった物に許可を得てサインと判子をもらうのです。

そうして出来上あがった物、ようするに制作過程において作家本人が携わっていない物、
これがエスタンブ・複製画と呼ばれる物です。

シャガールとか、ピカソ、東山魁夷、平山郁夫等が多いです。東山魁夷がそんな重労働できる
わけないですので、原画が竹橋の近代美術館に入っているから、近代美術館の許可を得て、
東山先生の許可を得て、職人さんと、たいていは出版元、新聞社とか講談社とかが、
東山先生の指示を仰ぎながら、出来上がった物にサインをもらうのです。

余談ですが、実は東山魁夷のオリジナル・リトグラフもあります。
これは唐招提寺のふすま絵の小さいサイズで「海山十題」という物です。
6行上に『東山魁夷がそんな重労働できるわけない』と書いたのに、変な話ですが、
東山先生もやってみようと思ったんですね、先生の遊び心に、失礼ながら親しみを感じます。

海賊版

さて、そして作家の許司を得てない物、いわゆる海賊版、これがものすご<多いんです。
基本的には枚数が多いので、何が海賊版で、何が許司を得た物だかよくわからないくらいです。

ちょっと前の事件としては、ハワイのセンター・アート・ギャラリーが、
シャガールの海賊版を山ほど作って、観光客にバンバン売ってしまった。
大儲けしたんですが、シャガールの遺族こ訴えられて10年くらい前に倒産しました。

そんな事件ほ後を絶ちません、特に巨匠の物。ピカソとかルノアールとか、
あと平山郁夫が毎日新聞から出した中国の絵ですが、原版を作った職人さんが、
その原版を隠し持っていて、それでその原版で刷ってしまい、大量に出回ってしまった
という事件がありました。最初に出した物が、四百枚限定だった物が、干枚とか干五百枚とか
出てきたんです。

通常、原版というのは作業が終わった時点で作家の目の前で、銅板だったら切ったり×を付けたり、
リトグラフ・石版だったら表面を磨耗させてしまいます。

で、そういう事件が起きると、その絵だけ沢山出ていることがわかっているので、
値段が安<なるかというと、実は若干その価格に影響もありますが、
沢山出ている絵は、有名な絵ですから、沢山売れてしまいます。
ですからそんなに値は下がらないんです。


今まで、エディション番号、レゾネ、エスタンプ、新しい言葉が沢山出てきましたので、
次回からはそれについての各論を書きます。

  • エスタンプ! 知ってます〜 前回のレゾネも! いつか時間や心に余裕が出来たら 日本画・・・特に仏画を描きたいと思っています 油絵で美人画というのにも心惹かれますが・・・

    カバサ

    2006/9/6(水) 午後 5:36

    返信する
  • カバサさん凄いですね。絵に対する広い知識と理解をお持ちで、しかも観るだけでなく描こうという意欲もお持ちなんですね。絵を描く気持ち(心)に付いては「リト特集」の最終回に僕も書きますのでお待ちくださいね。

    あなぐま

    2006/9/7(木) 午前 7:32

    返信する

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