|
すでに山根は宿敵・菅沢との対決を決意していた。張番前での転回(Uターン)すべく、栄町張番に再三に渡り転回の許可を求め、なかなか目の前での転回を認めない栄町張番も5回目で折れた。若衆が曳山の下に潜り“肩”を入れ、右側に控える菅沢の待つ方へ向きを変える。お囃子も勢いある下り囃子(道中囃子)に切り替わり、山根の若衆の興奮は一気に高まる。「やはり来たか」その光景を見つめていた菅沢の若衆から、笑みがこぼれれる。同列格の強豪との一戦の気運が高まり、菅沢も喜びが隠せない模様だ。 時間は夜20時ごろだっただろうか。山根が向きを変えたのに呼応し、菅沢もそのまま曳山を前進させる。宿敵からの事実上の対戦要求に応えた形だ。しかし両者とも、秋田銀行の少し手前で一定の距離を保った距離で停止し、まだ通行の優先権を巡る交渉には入らない。曳山の前に集め座っている若衆に酒を振舞っている。互いに待ち望んだ相手同士。真っ直ぐ向かいあった状態で、両丁内の若衆ともお祭りの雰囲気に酔いしれている様子だ。 場所は栄町の秋田銀行前である。広いだけでなく雰囲気も良く、曳山ぶつけの場所としては最高と言えよう。又、幾多の名勝負を繰り広げられた“聖地”でもある。13年前の1984年(昭和59年)の前回対決では、横町と旭会の境界線付近の通称“柳の下”付近での激突だった。強豪同士の激突の場所にしては、あまりに狭く暗い場所であった。そして挑発行為や誹謗中傷が飛び交い、後味の良い一戦では無かったと思われる。しかし今回の場所は“聖地”秋田銀行前。挑発行為や誹謗中傷も湧き起こらず、純粋な力と力の勝負が繰り広げられそうな気配だ。又、菅沢と山根という事で注目度が高く、歴史的大一番を見ようと次第に観衆も集まって来た。 菅沢ミニ曳山(人形・平知盛) × 山根ミニ曳山(人形・武蔵坊弁慶) 新ミニ曳山コメント掲示板DX(ファン登録者限定)→ http://blogs.yahoo.co.jp/moriokawakamono/29083720.html
|

- >
- Yahoo!サービス
- >
- Yahoo!ブログ
- >
- 練習用





