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稲穂前十字路で菅沢と西部が心理戦を展開している中、その西部の数十メートル先には一台の曳山が見える。自丁内を出発し、街の中心部へと北上して来た東部である。時刻は21時30分を回った頃であろうか。どうやら向きを90度矯正し、東部上新町張番(各丁内の関所のような存在)に曳山をお見せている状況のようだ。曳山の上では踊り子達が(お囃子に合わせ)手踊りを披露し、下にいる若衆達は手拍子で盛り上げている。だが彼らの頭の中は、数十メートル先の菅沢と西部の事で一杯だろう。何度も斥候を飛ばし、その情勢を注意深く伺っている。 東部は1986年(昭和61年)に菅沢から独立し、誕生した丁内である。形式上は“兄弟曳山”になるが、喧嘩別れに近い形で、交流は皆無の冷え切った関係であった。そしてこの年のお祭り2日目に色々と揉め、陵辱行為を受けた東部は菅沢への怒りで燃えていた。これまで直接対決は無かったが、もう兄弟云々は関係無いようだ。上新町とも因縁を抱えてるが、位置的にも菅沢を捕まえたいらしい。だがもしかしたら西部が、(菅沢との対決を回避し)こちらへ向かって来る可能性もある。そして30分後、彼らの注視する稲穂前十字路で、何か動きがあったようだ。 東部ミニ曳山(人形・平敦盛) 新ミニ曳山コメント掲示板DX(ファン登録者限定)→ http://blogs.yahoo.co.jp/moriokawakamono/29083720.html
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