ミニ曳山合戦絵巻

角館のお祭りとキン肉マンの激闘を精巧に再現!!

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時刻は夜21時半を回った頃だろうか。膠着していた横町十文字の情勢が大きく動いた。交錯するかのようにかち合い、共に通行の優先権を主張していた下岩瀬町(手前側)と北部(奥側)だったが、下岩瀬町が行動を起こしたのだ。北部は背後にいる、“かつての同胞”川原町から催促の交渉も受けていたが、川原町の交渉員が立ち去ろうとした時に、下岩瀬町の先導が合図の笛を吹いた。慌てて静止する下岩瀬町の幹部。何やら行き違いがあったようだ。しかしすぐに前進を指示。下岩瀬町の曳山が北部の眼前にせり出して、堂々と十字路の中央を占拠した。

距離的にもこれは、相手の眼前を横切ったり転回したりする、挑発行為や宣戦布告の類の“ハナ切り”と言ってもいいだろう。「懸かって来い」と言わんばかりの下岩瀬町。「早く出せ!!」「若衆、前だ!!」激怒した北部の幹部が、前進の指示を出す。どうやらハナ切り行為そのものよりも、交渉が決裂していない段階で、勝手に行動を起こした事への怒りの方が大きいらしい。「信義に反する」怒りに燃える北部が、下岩瀬町に向け突撃して来た。3年前(2007年)に互角の戦いを演じ、前年(2009年)には大揉めした下岩瀬町と北部。開戦の火蓋が切って落とされた。

当初「横町西部丁内を賑やかしながら、横町東部丁内に向かう曳山」だった下岩瀬町。本来なら立ち止まらずに直進すべきだと思うが、途中で立ち止まった所を見ると、やはり北部と対決に持ち込みたかったのだろう。直進していたら対戦相手が見つからずに、お祭りが終わった可能性がある。一方で北部としてもこの形での開戦は渡りに船だろう。背後に川原町を抱える中、下岩瀬町に横から攻め込まれるのだけは避けたかったと聞く。北部を誘い込みたかった下岩瀬町と、側面を突かれる戦いを回避したかった北部。双方、利害が一致しての開戦となった。

北部ミニ曳山(人形・上杉謙信)
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下岩瀬町ミニ曳山(人形・悪源太義平)

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