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第二次安倍改造内閣が9月3日に発足し、各新聞社が世論調査を発表している。
 
「読売」5日付は「改造内閣 支持上昇64% 女性登用『評価』67%」
「産経」8日付は「内閣支持55%越す 女性起用『支持』64%」
「朝日」8日付は「内閣支持率上昇47% 女性閣僚5人『評価』55%」
 
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一方、「毎日」5日付だけは「改造内閣支持横ばい47% 谷垣幹事長『評価』47%」となっている。
 
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内閣改造の前の8月の調査と、改造後の今回の各社の調査について、「安倍内閣支持率」とともに、国政の重要問題である「集団的自衛権行使容認の閣議決定」、「原発再稼動」、「消費税10%増税」をピックアップしてまとめてみた。
(社によって設問が違うため、何も書かれていないのは、設問がない)
 
●安倍内閣支持
「共同」8月4日付…………………支持49.8%、不支持39.1
「読売」8月4日付…………………支持51%、不支持41
「産経・FNN」8月12日付……支持51.8%、不支持36.3
「日経」8月24日付………………支持49%、不支持36
「朝日」8月25日付………………支持42%、不支持35
「毎日」8月25日付………………支持47%、不支持34
───(内閣改造後)────
「共同」9月4日付…………………支持54.9%、不支持29.0
「読売」9月4日付…………………支持64%、不支持29
「日経」9月5日付…………………支持52%、不支持22
「毎日」9月5日付…………………支持47%、不支持32
「朝日」9月8日付…………………支持47%、不支持30
「産経・FNN」9月8日付………支持55.7%、不支持30.3
 
●集団的自衛権行使容認の閣議決定    
「共同」8月4日付…………………賛成31.3%、反対60.2%
「読売」8月4日付…………………評価する41%、評価せず51
「産経・FNN」8月12日付……評価する32.6%、評価せず58.6
「日経」8月24日付………………評価する34%、評価せず51
「朝日」8月25日付………………
「毎日」8月25日付………………賛成31%、反対60
───(内閣改造後)────
「共同」9月4日付…………………
「読売」9月4日付…………………評価する43%、評価せず48
「日経」9月5日付…………………
「毎日」9月5日付…………………
「朝日」9月8日付…………………
「産経・FNN」9月8日付………
 
●閣議決定について十分説明を
「共同」8月4日付…………………している12.7%、していない84.1
「読売」8月4日付…………………している11%、していない85
「産経・FNN」8月12日付……している12.4%、していない84.3
「日経」8月24日付………………
「朝日」8月25日付………………
「毎日」8月25日付………………
───(内閣改造後)────
「共同」9月4日付…………………
「読売」9月4日付…………………
「日経」9月5日付…………………
「毎日」9月5日付…………………
「朝日」9月8日付…………………
「産経・FNN」9月8日付………
 
●原発再稼動
「共同」8月4日付…………………賛成34.8%、反対57.3
「読売」8月4日付…………………賛成34%、反対58
「産経・FNN」8月12日付……
「日経」8月24日付………………賛成32%、反対56
「朝日」8月25日付………………
「毎日」8月25日付………………
───(内閣改造後)────
「共同」9月4日付…………………
「読売」9月4日付…………………
「日経」9月5日付…………………
「毎日」9月5日付…………………賛成33%、反対57
「朝日」9月8日付…………………賛成25%、反対57
「産経・FNN」9月8日付………
 
●消費税10%増税
「共同」8月4日付…………………賛成32.9%、反対64.4%
「読売」8月4日付…………………賛成30%、反対%66
「産経・FNN」8月12日付……賛成31.6%、反対64.4
「日経」8月24日付………………賛成30%、反対63
「朝日」8月25日付………………
「毎日」8月25日付………………
───(内閣改造後)────
「共同」9月4日付…………………賛成27.5%、反対68.2
「読売」9月4日付…………………賛成25%、反対72
「日経」9月5日付…………………賛成29%、反対64
「毎日」9月5日付…………………賛成25%、反対68
「朝日」9月8日付…………………賛成24%、反対69
「産経・FNN」9月8日付………賛成32.1%、反対65.4
 
 
 
内閣支持率が、内閣改造の前と、その後では、どの調査も支持率がアップ(毎日は横ばい)したものの、その数値や変動には差がある。
 
その点について、「毎日」6日付で「各種世論調査 内閣支持 選択肢で差 毎日横ばい/読売、日経は上昇」と題して、各紙の内閣支持率を比較。その差の開きについて、埼玉大社会調査研究センター長の松本正生氏が分析している。
 
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松本市は、世論調査の数値の違いの「最も客観的な要因は質問方式の相違、すなわち『重ね聞き』の有無」だとし、「支持・不支持」の明確な回答ばかりでなく、あいまいな受け答えが相当数存在するが、「決めかねている人たちをそのままカウントするのか、再度『あえて言えばどちらですか』と念を押すのか」によって結果が大きく変わるという。「毎日」は前者で、「日経」は後者だが、「とりわけ、内閣発足時や改造時の調査では、重ね聞きが一定方向への回答を促す効果を持つ」としている。
また、「ステレオタイプ的な理由づけ」として、いわゆる「ブランドイメージ説」があるとし、各紙の「スタンスの相違が影響している」という解釈もあるが、「調査に答える人たちが、毎日と読売で器用に回答を使い分けるとは考えにくい」と述べている。

 
もうひとつ、今朝の「読売」(9日付)でも「内閣支持率 なぜ違う?世論調査 質問方法、選択肢の違い影響」と題して、改造内閣発足後の「読売」「朝日」「毎日」「日経」「共同通信」の5社の内閣支持率を比較し、「内閣支持率の数値と、前回調査からの変動幅には大きな差があった」として「こうした差は、世論調査の質問方法や選択肢の違いで生じたとみられる」と書いて、ここでも「重ね聞き」について明らかにしている。
 
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各社ともコンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかける方式で行っているものの、「質問方法や選択肢は異なる」として、「内閣を支持するかどうか」を聞く際、「読売」「日経」は、「支持」「不支持」を明確に答えなかった人に対し、「どちらかといえば支持しますか、支持しませんか」などと「重ね聞き」をして回答を促し、「朝日」「共同」「毎日」は「重ね聞き」はしていないという。
そのため、「重ね聞き」をした「読売」「日経」は、“緩やかな支持層”も把握できるため、高い支持率と上昇幅につながり、一方、重ね聞きをしていない「朝日」「共同」は支持率が低く、上昇幅が小幅にとどまった可能性があるという。さらに、毎日は「関心がない」という他社にはない選択肢を設けているため、政治に関心がない人がその選択肢に流れ、支持率上昇につながらなかったと見る。
 
上智大の渡辺久哲教授は「重ね聞きをすれば、女性閣僚が増えたことなどを知る多くの人は『支持』を選ぶだろう。調査で内閣への支持・不支持と関心の有無という異なる指標を一度に捉えることは難しい。毎日は『関心がない』という選択肢があることで、他社と異なる動きになった」と分析している。
 
 
 
秘密保護法や集団的自衛権でも、ひとつは設問の最初に「○○○な…」と誘導的な枕詞がつくかどうかで、よく内容がわからない人たちの答えが「賛成」になることもあれば、「どちらかといえば」がつくだけで、「賛成派」が多くなることもある。
 
 
イメージ 7また、秘密保護法や集団的自衛権行使容認、原発再稼動など、日本の進路を左右する重大な問題については、一過性に終らせず、系統的に設問し、追い続けていくことは、まじめな報道機関であれば当然すべきことである。
 
例えば、8月の「共同」の調査では、集団的自衛権行使容認の賛否の調査が、閣議決定された7月の調査よりも、「反対」が5.8ポイント増え60.2%となり、さらに、20〜30代の若年層の「反対」は、前回から17.9ポイント増の69.7%だったことが大きな話題となった。
若い層が、決して無関心ではなく、自分の問題として捉えたということで社会的なインパクトがあった。 

ところが、「内閣改造」だ、「女性閣僚が増えた」、「幹事長が変わった」……なんだかんだと、政府側の新しい動きが出てくると、それに乗せられて設問も変わり、大事な問題が抜け落ちていけば、世論の空気は変わってしまうことだろう。
 
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                              「産経」8日付
 
冒頭の、各紙の調査のまとめの中で、「消費税10%増税」については、前回8月調査からの変化は顕著だ。
「反対」は、「共同」+3.8ポイント、「読売」+6ポイント、「日経」+1ポイント、「産経・FNN」+1ポイントと増えている。これは、7月から続いている変化だ。
 
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                「朝日」8日付
 
 
 
 
             「毎日」5日付
 
しかし、「集団的自衛権行使容認」や「原発再稼動」などの設問は、大半の新聞社で、すでに途切れてしまっている。国政の“焦点”だったテーマを実に簡単に“亡き者”としてしまうのか。
 
 
大手メディアの一部が、“政府ご用達”のようなテーマや設問で、“世論調査”という名の“世論誘導”をしているとすれば、国民は、それに流されることなく、“真の世論”はどこにあるのかを、常に見失わないようにしなればならないだろう。
 
 
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                 今日(9日)の月。昨日は中秋の名月のはずが、曇りで見えなかった。
 
 

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転載させてくださいね。

2014/9/9(火) 午後 11:50 [ あさり ] 返信する

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あさりさま
ありがとうございます。

2014/9/10(水) 午前 0:09 [ TABIBITO ] 返信する

ナイス!ポチ!

2014/9/10(水) 午前 10:46 [ - ] 返信する

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佐久間みのりさま
ありがとうございます。

2014/9/10(水) 午後 9:06 [ TABIBITO ] 返信する

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